ロシアを題材とした映像作品99

movie

ロシア文学・オペラに関連する作品

(サイト内リンク)TheMET OPERA
作曲家チャイコフキーエフゲニー・オネーギン、スペードの女王、イオランタ
作曲家ムソルグスキー(
ボリス・ゴノドフ
作曲家ボロディン(
イーゴリ公
作曲家ショスターコヴィッチ
(『鼻』ゴーゴリ原作
作家プーシキン(
『プーシキンのスキャンダル』など
歌手アンナ・ネトレプコ
歌手ディミトリー・ホロストフスキー

トルストイ

  • 12☞終着駅 トルストイ最後の旅(2009)イギリス・ドイツ・ロシア合作の伝記映画。原作は、ロシアの作家レフ・トルストイの晩年を描いたジェイ・パリーニの『終着駅 トルストイの死の謎』。

『アンナ・カレーニナ』

(サイト内リンク)アンナ・カレーニナ1
アカデミー賞衣装デザイン賞>アンナ・カレーニナ(2012)
(Youtubeリンク)
☞『アンナ・カレーニナ ヴロンスキーの物語』、3、4、5、6、7、8

アンナが死んでから30年後、軍医となった息子がヴロンスキーに戦場で出会い話を聞きます。

チェーホフ『かもめ』

ドフトエフスキー『悪霊』

ロシアの歴史を題材とした映画

76☞エルミタージュ幻想(2002)2ロシア・ドイツ共同作品(原題直訳:ロシアの箱舟、英題:Rusiaan Ark)2002年のカンヌ国際映画祭パルムドール(最高賞34
冬の日、19世紀初頭のスタイルに身を包んだ男女の小さな一団が、皇帝アレクサンドル1世が主催する舞踏会に出席するために、馬車で冬宮殿の小さな側面の入り口に到着します。語り手の幽霊は、ロシア人を見下す別の幽霊“ヨーロッパ人”に会い、宮殿の多くの部屋を彼を追いかけます。この幽霊は、ロシアも含めヨーロッパの様々な国の旅行記を記したフランスのクスティーヌ侯爵5(1790-1857)のようです。
シーンによって当時から現代まで様々な衣装の人々が通り過ぎていきます。現在のエルミタージュ所蔵の美術作品が映され、登場人物によって断片的に解説されます。
語り手は“ヨーロッパ人”にピョートル1世が部下に嫌がらせをしているのを見たと伝えます。
ピョートル大帝は、西欧化改革の始まりを示すべく、大貴族の髭を切らせ、髭に課税して切るよう一般民衆にも強制した他、廷臣と役人にも西欧式正装を義務づけました。さらに、女性皇族が従っていた厳しい行動制限を撤廃して宮廷行事への出席を命じました。6
ピョートル大帝の二番目の妻は、農民の娘でのちに女帝となるエカテリーナ(カーチャ)。
(語り手)かかわるまい。放っておこう。どうせ手遅れだ、史実なのだから。

(ヨーロッパ人)アジアは暴君が好きだ、横暴なほど崇拝される。 アレキサンダー大王、ピョートル大帝・・・
(語り手)大帝は違います、国民に歓楽を許しました。
(ヨーロッパ人)わが子を処刑した男が人民に歓楽を教えたと?面白い。
(語り手)沼地に西欧的な都市を造り、原初の秩序をもたらした。

最初の妻の子で長男アレクセイは父と対立し、ナポリに逃亡しましたが、連れ戻され死刑を言い渡された直後に発作で獄死。7
ネヴァ川の河口にあるデルタ地帯に港湾都市「聖ペトロの街」を意味するサンクトペテルブルクというドイツ語名を付けました。ピョートルはペトロのロシア語形であり、この都市名は事実上、自分の名を冠したものです。
(サイト内リンク)The MET Opera > オネーギンの恋文 >プーシキンのスキャンダル
(侯爵)ワーグナー?私の親友マイヤベーア8に無礼な態度をとった小僧か
“侯爵”はイタリア人の彫刻家カノーヴァ9の作品「三美神」を絶賛します。
彼は私の母に求婚したのだ。
クリスティーヌ侯爵の母デルフィーヌ10は才色兼備や恋愛で名をはせ、芸術を保護するサロンを開いていました。
ドイツ?ドイツとは何だね?
神聖ローマ帝国膝下の諸国はナポレオンによりライン同盟としてまとめられ、その後1815年ウィーン会議にてドイツ連盟(独:Bundestag des Deutschen Bundes、英:German Confederation )11となりました。その中でプロイセン国が中心となり1871年にドイツ帝国(独:Deutsches Kaiserreich、英:German Empire)が誕生しました。
私が冬宮に招かれた時には ここは修理中でした

1711年、ピョートル1世は現在のエルミタージュ劇場がある場所に、冬の宮殿の建設を開始しました。ピョートル・バロック様式とよばれ治世中に数度建て替えられました。
1754年には、女帝エリザヴェータ・ペトロヴナがより壮大なロココ建築の宮殿の建設を決定します。
王宮として本格的に使用したのはエカテリーナ2世大帝(在位:1762年 – 1796年)。トルストイによる小説『戦争と平和』に描かれる1812年ロシア戦役前後のロシア宮廷の舞台の一つ。
1837年には、改築工事に伴い火災が発生、時の皇帝ニコライ1世は修復を命じ、外装は殆どそのままに一部の内装は新古典主義様式に改装されました。12
ロシア革命時には臨時政府がおかれましたが、その後美術館となり、現在とは世界遺産に認定されています。

確かグリボエードフ

イラン大使時であったアレクサンドル・グリボエードフはシャーのハーレムから逃げ出してきたアルメニア人少女数名をロシア大使館にかくまい、シャーの引渡し要求も拒否しました。この出来事を、ロシアとの不平等な条約の象徴だとみなした熱狂的なイスラム教の暴徒が大使館に押し入り、グリボエードフは他の大使館員共々惨殺されました。
友人だったアレクサンドル・プーシキンは、旅行でテヘランに立ち寄った際に変わり果てたグリボエードフと対面することとなったそうです。13
ロシア政府は責任者の処罰を求め、シャーは孫のホスロー・ミルザを中心とした使節団を派遣して謝罪。この時皇帝ニコライ1世に贈ったのは、88カラットで歴代3名のシャーの名前が刻まれているシャー・ダイヤモンド14

オルベリさん何がご不満なんですか

1920年代、ソ連の財政逼迫の際にエルビタージュの美術品を売却しました。スターリンがエルミタージュの副館長であるヨシフ・オルベリに宛てた手紙で、ロシアの宝を売ってしまうことに反対を唱えたため中止され、館長ボリス・レグランが辞任し、代わってオルベリ15が館長になりました。16

それより猫の話をしましょう

1745年、ロシア帝国の女帝エリザヴェータは、絵画コレクションをネズミから守るために猫を宮殿に置くよう命じました。以来、飼われ管理されている猫「エルミタージュの猫」と呼ばれて172012年には12匹の猫がいました18
中世から書籍などを守るため修道院では猫を飼っていました。現代では文化施設の所蔵物は管理されていることが多いですが、プロモーションなどのため今でも猫を飼っている施設もすくなくありません。19

  • 01☞アレクサンドル・ネフスキー(1938)ソ連の史劇映画。13世紀、ノヴゴロド侵攻を企てた神聖ローマ帝国ドイツ騎士団を打ち破るアレクサンドル・ネフスキーを描く。
  • 02☞アンドレイ・ルブリョフ (1971)ソ連の歴史映画。15世紀初頭のモスクワ大公国を舞台に、イコン画家アンドレイ・ルブリョフを描く。
  • 03☞イワン雷帝 (1944-1946)“イワン雷帝”ことイヴァン4世の生涯を描いたソ連映画。全3部構成で制作される予定であったが、第1部は時の権力者ヨシフ・スターリンから高く評価されたものの、第2部はスターリンを暗に批判した内容であったため上映禁止となり、第3部は完成されなかった。第2部のラスト数分がカラー映像になっている。
  • 09☞エカテリーナ2世
    • ☞キャサリン大帝(1968)米国。女帝エカチェリーナ2世(キャサリンは英語名)を皮肉に描いたジョージ・バーナード・ショーによる戯曲の映画化。ジャンヌ・モロー主演。
    • ☞恋のページェント(1934)米国。マレーネ・デートリッヒがエカテリーナ2世に扮した伝記映画。
(サイト内リンク)33☞ザ・グレイト
  • 10☞親愛なる同志たちへ (2020)ロシア。1962年に軍とKGBがストライキを行った労働者を逮捕、殺害したノヴォチェルカッスク虐殺21を描いた歴史ドラマ映画
  • 15☞ジャッカルの日(1973)英国。フレデリック・フォーサイスの小説の映画化。1960年代のフランスを舞台に、シャルル・ド・ゴール大統領を狙うプロの暗殺者「ジャッカル」と、大統領暗殺を阻止しようとするフランス官憲の追跡を描く映画。デレク・ジャコビ出演。
    • ャッカル (1997) 1973年の映画『ジャッカルの日』のリメイク作品。ブルース・ウィリス、リチャード・ギア、シドニー・ポワチエ出演。TV司会者ラリー・キングが本人役で出演。
  • 13☞潜水艦クルスクの生存者たち(2018)フランス、ベルギー、ルクセンブルクの合作映画。2000年に起きたロシアの原子力潜水艦クルスクの沈没事故を映画化。リュック・ベッソン製作。
  • 42☞オーガストウォーズ(2012)2008年に実際におきた南オセチア紛争を舞台としたロシアの戦争アクション映画。
  • 04☞オルド 黄金の国の魔術師
  • 05☞オルランド (映画)

ロシアを舞台としたその他の映画作品

  • 02☞地獄に落ちた勇者ども(1969)ルキノ・ヴィスコンティ監督。のアメリカ資本によるイタリア・西ドイツ合作の映画。内容が過激なため当初出版されなかった「スタヴローギンの告白」が引用されています。
  • 27☞ウディ・アレンの愛と死(1975)ウディ・アレン監督・脚本・主演による米国コメディ映画。第25回ベルリン国際映画祭の銀熊賞 (芸術貢献賞)を受賞。ダイアン・キートン出演。
  • 32☞カムイの剣(1985)矢野徹作の冒険時代劇小説を原作とした日本のアニメーション映画。
  • 21☞アメリカ物語(1986)米国アニメ映画。1885年のロシア。猫に襲われたネズミのマウスクビッツ一家は、アメリカには猫がいないという迷信を鵜呑みにし移住を決意する
  • 18☞アークエンジェル (映画)(1990)白黒のトーキースタイルで撮影されたカナダのコメディ映画。
  • 28☞エアフォース・ワン(1997) 米国。ハリソン・フォード演じる大統領がロシア大統領を訪問する帰途で、テロリストにハイジャックされたアメリカ合衆国大統領専用機「エアフォースワン」 (VC-25) を取り戻すため、大統領が脱出ポッドで脱出したようにみせかけて機内に潜伏し、テロリストたちと攻防を繰り広げるアクション映画。ゲイリー・オールドマン、グレン・クローズ出演。
  • 37☞13ウォーリアーズ(1999)米国。アラブ人旅行者アフマド・イブン・ファドラーンの旅行記と古英語の叙事詩『ベーオウルフ』に着想を得てマイケル・クライトンが書いた小説『北人伝説』が原作。アントニオ・バンデラス主演。
  • 29☞エージェント・コーディ(2003) 15歳の少年がCIAのエージェントとして活躍する姿を描いた米国のスパイ・アクション・コメディ映画。マドンナ製作総指揮。
    • ☞エージェント・コーディ ミッション in LONDON(2004年)は続編。
  • 20☞アベンジャーズ (2012)米国のヒーロー映画。ブラック・ウィドウことナターシャの出身地がロシア
  • 47☞人類資金(2013)福井晴敏の小説を原作とする日本映画。ロシアのヘッジファンドなどがからむ謎の資金と、架空の日本の国防情報局が登場するエコノミック・サスペンス。出演は、佐藤浩市、香取慎吾、森山未來、観月ありさ、岸部一徳、オダギリジョー、寺島進、 石橋蓮司、豊川悦司、ヴィンセント・ギャロ、仲代達矢など。
  • 38☞裁かれるは善人のみ(2014)ロシア映画。英題:リヴァイアサン。ロシアの架空の町で起きた土地買収をめぐって権力と闘う普通の人々の愛や悲しみを描きます。カンヌ国際映画祭の最優秀脚本賞を受賞[11]。 ゴールデングローブ賞で最優秀外国語映画賞を受賞。
  • 49☞スパイ・レジェンド(2014)米国のスパイアクション映画。ビル・グレンジャーの小説『There Are No Spies』が原作。ピアース・ブロスナン演じる引退したCIAのオフィサーが、ロシア大統領選挙の有力候補の戦争犯罪について調べていた元同僚女性が殺害されるのを目撃。
  • 26☞ウィザード・バトル 氷の魔術師と炎の怪物(2016)ロシアのファンタジー映画。
  • 44☞シャドウ・チェイサー(2016)ロシア。夫婦で走らすBMWの車内で不可思議なことが起こるというホラー映画。
  • 48☞スキップ・トレース(2016)アメリカ・中国・香港合作映画。ジャッキー・チェン扮する刑事が、ロシアン・マフィアに拘束されていた娘を無事救出し連れ戻そうとします。ファン・ビンビンなど出演。
  • 39☞シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ(2016)米国。マーベル・コミックのキャラクター「キャプテン・アメリカ」をベースにしたスーパーヒーロー映画。マーベル・スタジオが製作、ウォルト・ディズニー・スタジオ・モーション・ピクチャーズが配給。クリス・エヴァンス、ロバート・ダウニー・ジュニア、スカーレット・ヨハンソンなど出演。
    • ☞『キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャー』(2011年)
    • ☞『キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー』(2014年)
  • 31☞ガーディアンズ (映画)(2017)ロシアーのスーパーヒーローもの
  • 41☞ジャスティス・リーグ (映画)(2017)米国。同名のスーパーヒーローチームをベースにした映画。ベン・アフレックが出演。コミック原作系の映像制作会社「DCエクステンデッド・ユニバース」の5作目で『バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生』(2016年)の後日譚。
  • 36☞刑事グロム VS 粛正の疫病ドクター(2021)ロシアの漫画に基づいたスーパーヒーロー映画。
  1. アンナ・カレーニナ – Wikipedia
  2. エルミタージュ幻想 – Wikipedia
  3. パルム・ドール – Wikipedia
  4. Marquis de Custine – Wikipedia
  5. ピョートル1世 (ロシア皇帝) – Wikipedia
  6. アレクセイ・ペトロヴィチ – Wikipedia
  7. ジャコモ・マイアベーア – Wikipedia
  8. アントニオ・カノーヴァ – Wikipedia
  9. ドイツ連邦 – Wikipedia
  10. 冬宮殿 – Wikipedia
  11. アレクサンドル・グリボエードフ – Wikipedia
  12. シャー・ダイアモンド – Wikipedia
  13. Joseph Orbeli – Wikipedia
  14. ソ連政府のエルミタージュ美術品売却 – Wikipedia
  15. エルミタージュの猫 – Wikipedia
  16. エルミタージュの12匹の番人たち – ロシア・ビヨンド (rbth.com)
  17. 図書館猫 – Wikipedia
  18. 大黒屋光太夫 – Wikipedia
  19. Novocherkassk massacre – Wikipedia

コメント