THE GREAT~エカチェリーナの時々真実の物語~

Yukipedia

THE GREAT~エカチェリーナの時々真実の物語~

ロシアのエカチェリーナ2世1をモデルとした2020年のコメディドラマ2。彼女が政権を握るまでを描いています。

THE GREAT~エカチェリーナの時々真実の物語~
各回のエンドテーマは毎回違う曲が流れます。

1”「ザ・グレイト」/The Great”  ~エル・ファニング主演

主演はエル・ファニング3

ピョートル皇帝のお気に入りの女官エリザヴェータ・ヴォロンツォヴァ4は、クーデター後もピョートル(元)皇帝に寄り添い続けましたが、彼の死後、エカチェリーナに陸軍大佐との結婚を命じられ田舎で暮らしました。

2 “「ひげの自由」/A Fake Beard” ~aspirationとambition

There’s an aspiration.(志、野望、大志、向上心)

Boys, be ambitious(少年よ、大志を抱け)

どちらも何かを得ようとする強い意志を意味しますが、ambition は富や地位、名誉などを得るのが目的の場合、 aspiration は報酬とは関係なく正しい行いをしようとする、あるいは自らの精神を高めようとする意志(世界平和や医学への貢献など)について使われます5

3”「そして陛下、あなたはピョートル大帝ではありません」/And You Sir, Are No Peter the Great”

➤初代ロシア皇帝は、Peter the Great(ピョートル大帝)と呼ばれていました。実際はピョートル皇帝の祖父ですが、ドラマでは亡くなった父としています。

turn out 追い出す。解雇する。
➤You will resonate deep. 感銘する、(心に)響く/
That doesn’t resonate in my heart. それは私の心に響かない。
The trumpet resounded through the hall. トランペットはホール中に鳴り響いた./
The room resounded with their shouts. 部屋は彼らの歓声に沸きたっていた./
This discovery resounded all over the world. この発見は世界中に知れ渡った.
語源はre (もう一度)とsonare (音を出す)に由来します。resoundの意味は「鳴り響く」

as you we    (号令)直れ!

And Ivan is alive,~

Ivanは「イワン」ではなく「イヴァン」と発音

4”「モスクワのラバ(モスコー・ミュール)」/Moscow Mule”

You! I need your mule.          ラバ《雄ロバと雌馬との雑種の家畜6

I am winded.         be winded 息が切れる

The patriarch is dead, and a new one must be named.    イトリアーク大司教 任命される

tit for tat しっぺがえし      I gave him tit for tat. / Give tit for tat(やり返せ)

You were right after all, with impeccable judgement.           たぐいまれなる

I must confess.      告白する、白状する

➤She was oddly dressed.       彼女は奇妙な服装をしていた.
Oddly (enough), he didn’t turn up.    妙な話だが[不思議にも]彼は姿を現わさなかった.
jape     冗談、いたずら
amoral    エイモラル、道徳観念のない
fornicater  フォーニケイター、姦通者
heretic   ヘリティック 異教徒

5”「戦争と嘔吐」/War and Vomit”

Hense~   したがって(thereforeよりも固い表現)
He was hence unable to agree.    従って彼は同意できなかった.
Hence it follows that…    ゆえに…ということになる.

I can not bear inaction.        無行動、不活動、怠惰

You are a fop who dose not care for anything.       チャラ男

So be it. Truth is truth.        それならそれでよい

He’s been vomiting.         vomit 吐く

badger    バジャー アナグマ

He speaks intermittently.       断続的に

You must carry the senate.       上院議員、評議会、元老院

arsenic      ヒ素

relinquish hope [a plan]     希望[計画]を捨てる[やめる].
relinquish one’s claim      要求を放棄する.
They relinquished their position to the enemy.  彼らは陣地を敵に譲り渡した.

I will end serfdom immediately.     農奴制

Confine both the ladies in Emperor’s quarters for now.
confine 制限する、押しとどめる、監禁する
quarters (複数形で)宿舎

It’s a small stumble.     ちょっとした間違い

The boy stumbled and fell. 少年はつまずいてころんだ.
stumble on [over] a stone 石につまずく.
stumble over one’s words どもりどもり話す.
stumble into crime 過って犯罪を犯す.

Be ruthless.      無慈悲な,無情な,冷酷な.

a ruthless killer 冷酷な殺人鬼.

This is insane.   インセイン 正気でない,狂気の (⇔sane).

6”「落下傘」/Parachute”

ピョートル3世はエカテリーナ2世女王の記録他で、愚昧な人物とされててきましたが、彼自身の性質と功績を見直す研究も出てきました。ウィキペディア日本語版には以下のような改革が紹介されています。7

ピョートル3世が取り組んだ改革の一覧

ピョートル3世(フョードル・ロコトフ英語版ロシア語版画、1762年)→
  1. 教育改革
    • すべての子供たちのための義務教育
    • 貴族の子弟のための職業訓練
    • 職人のための職業訓練計画
    • 教師の資格要件
  2. 経済改革
    • 国立銀行の設立
    • 輸出促進のためのルーブルの切り下げ
    • 貴族のための土地保有独占の廃止
    • 塩税の廃止
    • ブルジョア中産階級の推進
    • 遠隔地のインフラ
    • 対外貿易の自由化によるロシア経済の強化
  3. 教会改革
    • 教会の財産の国有化
    • 教会の権力者からの農民の解放
    • 宗教的寛容と良心の自由
    • 教会の腐敗や不祥事の取り締り
  4. 司法と社会の改革
    • 拷問の禁止
    • 秘密警察の解散
    • 貴族の奉仕義務の廃止
    • 政治的に迫害された人々に対する恩赦
    • 辺境地への追放の代わりに懲役
    • 統一ロシアの法律書の計画
    • 被告を支援する司法改革
    • ロシアの貴族のための海外旅行と設立の自由
  5. 都市改革

7”「希望に呪いの天然痘」/A Pox on Hope”

ルター派のピョートル3世とロシア正教会の仲は、あまり良いものではありませんでした。8

8”「別荘でミートボールを」/Meatballs at the Dacha”

We have spilled too much blood.       こぼす

I am terrifying.       恐るべき、ぞっとするような, terrify  怖がらせる

Is it an ambush?       待ち伏せ

ロシア帝国との和平交渉を行ったスウェーデン王アドルフ・フレデリク(1710年生まれ)は、ピョートル3世(1728年生まれ)の実父の従弟であるだけでなく、エカテリーナ(1729年生まれ)の叔父でもありました。スウェーデンに啓蒙時代をもたらしたとされるロヴィーサ・ウルリカ王妃9(1720年生まれ)は、美貌と才女ぶりで知られています。

plump    肉付きのよい、丸々と太った


 

  1. エカチェリーナ2世 (ロシア皇帝) – Wikipedia
  2. THE GREAT 〜エカチェリーナの時々真実の物語〜 – Wikipedia
  3. エル・ファニング – Wikipedia
  4. エリザヴェータ・ヴォロンツォヴァ – Wikipedia
  5. aspirationとambitionの違いは何でしょうか?辞書を… – Yahoo!知恵袋
  6. ラバ – Wikipedia
  7. ピョートル3世 (ロシア皇帝) – Wikipedia
  8. ロシア正教会の歴史 – Wikipedia
  9. ロヴィーサ・ウルリカ・アヴ・プロイセン – Wikipedia

コメント