『ボヴァリー夫人』フローベル

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『ボヴァリー夫人』フローベル

19世紀フランス文学の名作と位置づけられているフローベールの代表作。

田舎の平凡な結婚生活に倦怠した若い女主人公エマ・ボヴァリーが自由で華やかな世界に憧れ、不倫や借金地獄に追い詰められた末、人生に絶望して服毒自殺に至っていく物語で、風紀紊乱・宗教冒涜の罪で起訴されるも、無罪判決を勝ち取りベストセラーとなりました。1

翻案

ボヴァリー夫人(1933)年のジャン・ルノワールによるフランスの白黒映画2
ボヴァリー夫人(1949)ヴィンセント・ミネリによる米国の白黒映画3
ボヴァリー夫人(1991)クロード・シャブロルによるフランス映画2。イザベル・ユペール出演1
ボヴァリー夫人(1989)アレクサンドル・ソクーロフによるソヴィエト映画。英題“Save and Protect”4
ボヴァリー夫人5(2014)ソフィー・バルテス英語版による映画化。アメリカ合衆国・ドイツ・ベルギー合作。

日本版コミカライズ『ボヴァリー夫人』(作画:いがらしゆみこ / 発行:中公文庫 / 発売:1997年 )
イラスト本でのダイジェストに『ボヴァリー夫人』(文:姫野カオルコ / 絵:木村タカヒロ / 発行:角川書店 / 発売:2003年)

1951年オペラ化(エマニュエル・ボンドヴィル英語版作曲、ルネ・フォーショワ英語版台本)

ボヴァリー夫人とパン屋(2014)6フランス映画。原題はGemma Bovery。隣に越してきたボヴァリー夫妻に小説を重ね合わせるパン屋を描いています。

日本語訳

参考文献

  • 今村純子「愛の彼方へ:『ボヴァリー夫人』における超越」『宗教学研究室紀要』第1号、京都大学文学研究科宗教学専修、36-49頁、2004年6月。 NAID 120000891205
  • 工藤庸子「第7章 フローベール『ボヴァリー夫人』」 – 『世界の名作を読む 海外文学講義』工藤庸子・池内紀柴田元幸沼野充義 編、角川ソフィア文庫、2016年8月。
  • 工藤庸子 『恋愛小説のレトリック――「ボヴァリー夫人」を読む』 東京大学出版会、1998年
  • 工藤庸子 『近代ヨーロッパの宗教文化論――姦通小説・ナポレオン法典・政教分離』 東京大学出版会、2013年
  • 工藤庸子編訳 『ボヴァリー夫人の手紙』 筑摩書房、1986年。ルイーズ・コレ宛ての手紙を軸にした選集
  • マリオ・バルガス=リョサ 『果てしなき饗宴-フロベールと「ボヴァリー夫人」』 工藤庸子訳、筑摩書房〈筑摩叢書〉、1988年
  • 諏訪裕「『ボヴァリー夫人』の語り手」『Collected papers on foreign language and literature at Teikyo University』第16号、帝京大学第2外国語部会、1-24頁、2010年。 NAID 120005945638
  • 諏訪裕「何も起きない小説『ボヴァリー夫人』」『Teikyo journal of language studies』第4号、帝京大学外国語学部外国語学科、105-127頁、2011年3月。 NAID 120005945834
  • 諏訪裕 『ボヴァリー夫人 主題と変奏』 近代文芸社、1996年
  • 松澤和宏『ボヴァリー夫人を読む――恋愛・金銭・デモクラシー』岩波書店〈岩波セミナーブックス〉、2004年10月。ISBN 978-4000280532
  • 松澤和宏「フローベール『ボヴァリー夫人』における報われない美徳」『名古屋大学文学部研究論集』文学62、名古屋大学文学部、69-81頁、2016年。 NAID 120005740278
  • アンリ・トロワイヤ『フロベール伝』市川裕見子・土屋良二訳、水声社、2008年6月。ISBN 978-4891766863
  • 蓮實重彦 『「ボヴァリー夫人」論』 筑摩書房、2014年
  • 蓮實重彦 『「ボヴァリー夫人」拾遺』 羽鳥書店、2014年
  • 芳川泰久 『「ボヴァリー夫人」をごく私的に読む』 せりか書房、2015年
  • ウラジーミル・ナボコフ 『ナボコフの文学講義 (上)』 野島秀勝訳、河出文庫、2013年
    第4章『ギュスターヴ・フロベール「ボヴァリー夫人」』
  • サマセット・モーム 『世界の十大小説 (下)』 西川正身訳、岩波文庫、1997年
    第7章『フローベールと「ボヴァリー夫人」』
(サイト内リンク)シェイクスピア4大悲劇>マクベス>ムツェンスク郡のマクベス夫人
  1. ボヴァリー夫人 – Wikipedia
  2. フランス語版
  3. ボヴァリー夫人 (1949年の映画) – Wikipedia
  4. Save and Protect – Wikipedia
  5. ボヴァリー夫人 (2014年の映画) – Wikipedia
  6. Gemma Bovery (film) – Wikipedia

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