デザイン思考
デザイン思考1とは、デザイナーのような思考方法で、思考の発散(ユニークで多様なアイデア創造する)と収束(論理的に構成する)を繰り返し、実践的かつ創造的な問題解決もしくは解決策を導きます。
(デザイン思考に関する古典的な初期の提言)
ハーバート・サイモン1969年『システムの科学(The Sciences of the Artificial)』
ロバート・マッキム1973年『視覚的思考の経験(Experiences in Visual Thinking)』
ピーター・ロウ1987年『デザインの思考過程(Design Thinking)』
👉デザイン思考のプロセスではブレーンストーミングを使用します。
(サイト内リンク)ブレーンストーミングに関連するアイデア抽出法と意思決定技法
👉ブレーンストーミングを使ったワークショップなどでは、参加者の考えを上手に引き出すファシリテーションスキルが必要になります。
(サイト内リンク)ファシリテーション
👉アイデアを出す際に参考になる『仕掛学』
(サイト内リンク)人を動かすアイデアのつくり方『仕掛学』松村昌宏
「箱の外に出て考える(thinking outside the box)」2
既存の見方とは違う視点から発想すると、ソリューションが創造される様子を箱に例えて表現しています。
デザイン思考のプロセスには様々な提案があります。
- 定義(define)→研究(research)→アイデア出し(ideate)→プロトタイプ化→(prototype)→選択(choose)→実行(implement)→学習(learn)(サイモン『システムの科学』)[2]
- 表現→テスト→サイクル(Express–Test–Cycle)[3](ロバート・マッキム)
- 問題の(再)定義((re)defining the problem)→ニーズの発見とベンチマーキング(needfinding and benchmarking)→アイデア出し(ideating)→建設(building)→テスト(testing)[14](クリストフ・マイネルとラリー・ライファー)
- Plan(計画)→Do(実行)→Study(評価)→Act(改善)3(スチュアート)
- 発見(Discover)→定義(Define)→開発(Develop)→評価・決定(Evaluate&Decide)(デフルト大学)
- 課題の設定(Define the problem)→コンセプト(根本)への探求→ニーズの把握と測定→ブレインストーミング→プロトタイプ→テスト(スタンフォード大学ME310)
- 共感(Empathize)→問題定義(Define)→創造(Ideate)→プロトタイプ(Prototype)→
テスト(Test)4(スタンフォード大学d.school)
これらは便宜上ステップのように表現されていますが、ループ構造であったり敢えて矢印を使っていなかったり、順々にステップ毎にきれいに進んでいくのではなく、繰り返し何度も作業が行われることは、念頭におかなければなりません。
イノベーションツールとして
(リンク)「イノベーション対話ツールの開発」について
文部科学省ではイノベーションツールとしてデザイン思考などのワークショップの具体て的な手法を紹介しています。慶應義塾大学院SDM研究科等で開発されたツールや事例等も掲載されています。
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