ナナ

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ナナ

ナナ(2022)1英題:Before, Now & Then

1960年代の西ジャワに住んでいた女性、ラデン・ナナ・スナニの実話を描いたアフダ・イムランの小説『Jais Darga Namaku』(直訳:「My Name Is Jais Darga」)の第1章を原作としています。

ナナは2度目の結婚で夫の愛人イノと友達になります。イノ役のローラ・バスキは、ベルリン国際映画祭で銀熊賞(最優秀助演賞)受賞。

女たちの着る衣装や美しいバティックの柄に目を奪われます。

1949年オランダから独立したインドネシアの初代大統領スカルノは、独立前から指導者でしたが、1966年に軍のクーエターを鎮圧したスハルノ少将に権限を委譲しました。日本でタレントとして活動しているデヴィ夫人はスカルノ大統領の第3夫人でした。2
ムスリムが人口の80%以上を占めるインドネシアでは、一定の条件下で4人までの一夫多妻が法的に認められています。スカルノ大統領は同時に9人もの夫人がありました。現在でも都市部や若年層には反対意見が少なくありませんが、ジャワ島やシマトラ島など農村部では一般的だそうです。都市部では妻に別々の住居を与えることができる富裕層男性による多妻婚が多く、農村部では妻たちが協力して小規模ビジネスを営んで家計を支えることも少なくないそうです。3
一夫多妻家庭では子供が多くなり、医療や教育の格差の原因となる場合もあります。2020年の調査では一夫一妻家庭の子の大学進学率40%に対して、一夫多妻家庭の子の場合は25%だそうです。

都市部と農村部の経済的、文化的貧富の差にもよるかも

交易により13世紀にイスラム教が流入し、教義ノシンプルさや結婚による改宗などで広まる前は仏教、ヒンズーなどの宗教が多く、一夫一妻制が普通であったとのこと4

 

  1. Before, Now & Then – Wikipedia
  2. スカルノ – Wikipedia
  3. インドネシアにおける一夫多妻文化|レハレハ
  4. 結婚考:インドネシア―ジャワ・マドウラ・バリ・カリマンタン・スマトラ・スラウエシを中心に

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