THE GREAT~エカチェリーナの時々真実の物語~
ロシアのエカチェリーナ2世1をモデルとした2020年のコメディドラマ2。彼女が政権を握るまでを描いています。
- Season1
- 1”「ザ・グレイト」/The Great” ~エル・ファニング主演
- 2 “「ひげの自由」/A Fake Beard” ~aspirationとambition
- 3”「そして陛下、あなたはピョートル大帝ではありません」/And You Sir, Are No Peter the Great”
- 4”「モスクワのラバ(モスコー・ミュール)」/Moscow Mule”
- 5”「戦争と嘔吐」/War and Vomit”
- 6”「落下傘」/Parachute”
- 7”「希望に呪いの天然痘」/A Pox on Hope”
- 8”「別荘でミートボールを」/Meatballs at the Dacha”
- 9”「愛は痛い」/Love Hurts”
- 10”「ビーバーの鼻」/The Beaver’s Nose”
Season1
1”「ザ・グレイト」/The Great” ~エル・ファニング主演
主演はエル・ファニング3
ピョートル皇帝のお気に入りの女官エリザヴェータ・ヴォロンツォヴァ3は、クーデター後もピョートル(元)皇帝に寄り添い続けましたが、彼の死後、エカチェリーナに陸軍大佐との結婚を命じられ田舎で暮らしました。
2 “「ひげの自由」/A Fake Beard” ~aspirationとambition
There’s an aspiration.(志、野望、大志、向上心)
Boys, be ambitious(少年よ、大志を抱け)
どちらも何かを得ようとする強い意志を意味しますが、ambition は富や地位、名誉などを得るのが目的の場合、 aspiration は報酬とは関係なく正しい行いをしようとする、あるいは自らの精神を高めようとする意志(世界平和や医学への貢献など)について使われます4
3”「そして陛下、あなたはピョートル大帝ではありません」/And You Sir, Are No Peter the Great”
➤初代ロシア皇帝は、Peter the Great(ピョートル大帝)と呼ばれていました。実際はピョートル皇帝の祖父ですが、ドラマでは亡くなった父としています。
➤turn out 追い出す。解雇する。
➤You will resonate deep. 感銘する、(心に)響く/
That doesn’t resonate in my heart. それは私の心に響かない。
The trumpet resounded through the hall. トランペットはホール中に鳴り響いた./
The room resounded with their shouts. 部屋は彼らの歓声に沸きたっていた./
This discovery resounded all over the world. この発見は世界中に知れ渡った.
語源はre (もう一度)とsonare (音を出す)に由来します。resoundの意味は「鳴り響く」
as you we (号令)直れ!
And Ivan is alive,~
Ivanは「イワン」ではなく「アイヴァン」と発音
4”「モスクワのラバ(モスコー・ミュール)」/Moscow Mule”
You! I need your mule. ラバ《雄ロバと雌馬との雑種の家畜3
I am winded. be winded 息が切れる
The patriarch is dead, and a new one must be named. ペイトリアーク大司教 任命される
tit for tat しっぺがえし I gave him tit for tat. / Give tit for tat(やり返せ)
You were right after all, with impeccable judgement. たぐいまれなる
I must confess. 告白する、白状する
➤She was oddly dressed. 彼女は奇妙な服装をしていた.
Oddly (enough), he didn’t turn up. 妙な話だが[不思議にも]彼は姿を現わさなかった.
➤jape 冗談、いたずら
➤amoral エイモラル、道徳観念のない
➤fornicater フォーニケイター、姦通者
➤heretic ヘリティック 異教徒
5”「戦争と嘔吐」/War and Vomit”
➤Hense~ したがって(thereforeよりも固い表現)
He was hence unable to agree. 従って彼は同意できなかった.
Hence it follows that… ゆえに…ということになる.
I can not bear inaction. 無行動、不活動、怠惰
You are a fop who dose not care for anything. チャラ男
So be it. Truth is truth. それならそれでよい
He’s been vomiting. vomit 吐く
➤badger バジャー アナグマ
He speaks intermittently. 断続的に
You must carry the senate. 上院議員、評議会、元老院
➤arsenic ヒ素
➤relinquish hope [a plan] 希望[計画]を捨てる[やめる].
relinquish one’s claim 要求を放棄する.
They relinquished their position to the enemy. 彼らは陣地を敵に譲り渡した.
I will end serfdom immediately. 農奴制
Confine both the ladies in Emperor’s quarters for now.
confine 制限する、押しとどめる、監禁する
quarters (複数形で)宿舎
It’s a small stumble. ちょっとした間違い
The boy stumbled and fell. 少年はつまずいてころんだ.
stumble on [over] a stone 石につまずく.
stumble over one’s words どもりどもり話す.
stumble into crime 過って犯罪を犯す.
Be ruthless. 無慈悲な,無情な,冷酷な.
a ruthless killer 冷酷な殺人鬼.
This is insane. インセイン 正気でない,狂気の (⇔sane).
6”「落下傘」/Parachute”
ピョートル3世はエカテリーナ2世女王の記録他で、愚昧な人物とされててきましたが、彼自身の性質と功績を見直す研究も出てきました。ウィキペディア日本語版には以下のような改革が紹介されています。5
ピョートル3世が取り組んだ改革の一覧
- 教育改革
- 経済改革
- 国立銀行の設立
- 輸出促進のためのルーブルの切り下げ
- 貴族のための土地保有独占の廃止
- 塩税の廃止
- ブルジョア中産階級の推進
- 遠隔地のインフラ
- 対外貿易の自由化によるロシア経済の強化
- 教会改革
- 教会の財産の国有化
- 教会の権力者からの農民の解放
- 宗教的寛容と良心の自由
- 教会の腐敗や不祥事の取り締り
- 司法と社会の改革
- 都市改革
7”「希望に呪いの天然痘」/A Pox on Hope”
ルター派のピョートル3世とロシア正教会の仲は、あまり良いものではありませんでした。3
8”「別荘でミートボールを」/Meatballs at the Dacha”
We have spilled too much blood. こぼす
I am terrifying. 恐るべき、ぞっとするような, terrify 怖がらせる
Is it an ambush? 待ち伏せ
ロシア帝国との和平交渉を行ったスウェーデン王アドルフ・フレデリク(1710年生まれ)は、ピョートル3世(1728年生まれ)の実父の従弟であるだけでなく、エカテリーナ(1729年生まれ)の叔父でもありました。スウェーデンに啓蒙時代をもたらしたとされるロヴィーサ・ウルリカ王妃3(1720年生まれ)は、美貌と才女ぶりで知られています。
➤plump 肉付きのよい、丸々と太った
9”「愛は痛い」/Love Hurts”
ピョートル3世は、14歳で叔母のエリザベス女帝に後継と指名されロシア宮廷にやってきました。3年後にエカテリーナ妃と結婚しました。叔母の死にともない23歳で皇帝に即位しましたが、約半年間でエカテリーナのクーデターにより廃位され、殺害されました。
10”「ビーバーの鼻」/The Beaver’s Nose”
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