NHK大河ドラマ_光る君へ
2024年(令和6年)NHK大河ドラマ第63作。脚本は大石静。1だけでなく音楽担当は女性の冬野ユミ、西洋風クラシック、ジャズ、ロックなどがシーンに合わせて使い分けられています。
第1回 約束の月
藤原為時(ふじわら の ためとき)紫式部の父。演:岸谷五朗
ちやは 紫式部の母。演:国仲涼子
第2回 めぐりあい
- 紫式部(むらさきしきぶ) / まひろ 演:吉高由里子
- 藤原惟規(ふじわら の のぶのり)紫式部の弟。 演:高杉真宙
- 藤原穆子(ふじわら の むつこ)源雅信の妻、倫子の母。演:石野真子
- 清少納言(せいしょうなごん) / ききょう 演:ファーストサマーウイカ
- バイオリン演奏は中西俊博(第6、7回)
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第7回 おかしきことこそ
紀元前6世紀のペルシャ(現在のイラン)を起源とし、日本には万葉以前に日本に伝わった打毬3は、インドからイギリスに伝わるとポロ4になりました。馬に乗ってプレーする球技です。
第8回 招かれざる者
散楽は奈良時代に大陸から移入された、物真似や軽業・曲芸、奇術、幻術、人形まわし、踊りなど、娯楽的要素の濃い芸能の総称5。奈良時代には保護されていましたが、平安時代の村上天皇以以降は宮中で全く行われなくなりましたが、庶民の文化として、のちに能や歌舞伎、人形浄瑠璃などに発展しました。
第9回 遠くの国
▶鳥辺野は都の東の一帯(清水寺から大谷あたり)で、平安時代の葬送地でした。藤原道長もここで荼毘にふされたそうです6。縄文・弥生時代から火葬の習慣はあったそうですが、平安時代は、皇族、貴族、僧侶、浄土宗門徒などに火葬が広まりましたが、庶民には安上がりな土葬が広く用いられていたそうです7。
▶京都には鳥辺野(とりべの)のほかにも、化野(あだしの)、蓮台野(れんだいや)という葬送地があります。野という言葉が示すように昔は野原であり、鳥葬8、風葬9の地ともいわれています10。
▶現代の日本は99.94%の火葬率です。イギリス73%、カナダ58%、アメリカ40%に比して高い比率です。カトリックが多いラテン系の国々はフランス30%イタリア13%とかなり低くなっています。イギリスも欧米の中では火葬率が高いですが、湿度が高い、国土が狭いなど、日本と環境が似ていることもあるかもしれません。第10回 月夜の陰謀
道長は和歌、まひろは漢詩でやりとりします。藤原行成は「和歌は心、漢詩は志」と指摘します。
第11回 まどう心
『大鏡』に、一条天皇の即位式の日に高御座に人間の生首が置かれる事件が起ききたものの、報告された兼家は寝とぼけたふりをして話を聞かず、何事もなかったかのように即位式が行われたと記録されています11。花山天皇は19歳にて出家、修行巡礼後は摂津(兵庫県三田市)に隠遁。晩年帰京しましたが41歳で病死12。
第12回 思いの果て
源明子 道長の妾。道長の父に失脚させられた源高明の娘で、醍醐天皇の孫。道長の正室とされる源倫子は宇多天皇の曾孫。演:瀧内公美(「大奥」安部正弘役など)
第13回 進むべき道
- 藤原定子(ふじわら の さだこ)道隆の長女、二歳年下の一条天皇の皇后13 演:高畑充希
- 皇后:藤原定子(977年 – 1000年:号中宮、のち皇后宮) – 関白藤原道隆長女
数え15歳の春に、4歳年下の一条天皇に入内。長徳の変から5年後、彰子の入内から1年後に死去。 - 皇后:藤原彰子(988年 – 1074年:号中宮) – 左大臣藤原道長長女
「長徳の変」から4年後12歳で入内。従姉の定子より11歳年下。 - 女御:藤原義子(974年 – 1053年) – 内大臣藤原公季長女
母は皇族21。長徳の変のあった長徳2年7月、妊娠落飾中で定子が里帰りしている中、22歳で入内し女御となりますが子は成しませんでした。弘徽殿女御と呼ばれ、80歳の長寿で亡くなりました。 - 女御:藤原元子(979年? – ?) – 右大臣藤原顕光長女、のち源頼定室
母は皇族。「長徳の変」のあった長徳2年11月、妊娠落飾中で定子が里帰りしている中、17歳で入内し女御となり承香殿女御といわれました。妊娠について藤原義子と確執があったと伝えられていますが、一条天皇との子は成さず、一条天皇崩御後に、皇族系統で甥にあたる2歳年上の源頼定と再婚しました。 - 女御:藤原尊子(984年 – 1022年) – 関白藤原道兼女、のち藤原通任室
定子の兄である父の病没後長徳4年に14歳で入内。定子の姪で母は一条邸の乳母。御匣殿女御とよばれました。一条天皇の崩御後、参議の藤原通任と再婚。39歳で死去しましたが子はありませんでした。 - 御匣殿(985年? – 1002年) – 藤原道隆四女(皇后定子の同母妹)
宮中女官御匣殿別当として、姉定子の子らを養育するうちに一条天皇に見初められ懐妊。里に退出し身重のまま没。 - 「枕草子」の“枕”の意味として思に以下の4つの説があるそうです。22
- 備忘録説:備忘録として枕元にも置くべき草子という意味[注 2]
- 題詞説:歌枕・名辞を羅列した章段が多いため[注 3]
- 秘蔵本説:枕のごとく人に見すまじき秘蔵の草子[注 4]
- 寝具説:「しき(史記→敷布団)たへの枕」という詞を踏まえた洒落
アーサー・ウェイリー、イヴァン・モリスによる英訳の他、ピーター・グリーナウェイの翻案映画などもあります。
ドラマでは司馬遷の「史記」になぞらえ清少納言が「四季」をテーマに文書き、伏せる定子中宮の枕元に置くシーンがありました。“たった一人の悲しき中宮のために枕草子は書き始められた”とのナレーション。
第22回 越前の出会い
松下洸平 宋人の薬師役23
浩歌(『ブギウギ』中国人作曲家役など。24中国を中心に活躍する日本人俳優)宋人商人役
安井順平(『ブギウギ』梅丸歌劇団制作部長役など)通司役
徳井優(引っ越しのサカイCMなど)越前の役人役第23回 雪の舞うころ
唐が没落し、日本も遣唐使を廃止し国風文化が発展しました。唐のあとの中国は混乱して五代十国時代となりますが、960年に宋が誕生しました。25。社会が安定したことで科学技術や交通網が進歩し、農業や製造業をはじめ出版や医療なども発展したほか、唐代に規制されていた商売も開放され、商業が発展しました。遼や西夏など北方諸国に陸路による交易を阻まれたこともあり、海からの交易が盛んになりました。
第24回 忘れ得ぬ人
紫式部が藤原宣孝にプロポーズされるシーンが描かれますが、紫式部滞在中に宣孝が越前を訪問した史実は無いとか。再三、手紙を送ったそうです。26
第25回 決意
20代の紫式部は、遠縁(曾祖父が同じ)で、父と同世代の藤原宣孝と結婚しますが、紫式部の他に少なくとも3人以上の妻妾がありました。翌年、のちに大弐三位とよばれるようになる娘を出産するも、それから二年後に夫と死別します。
第26回 いけにえの姫
「左大臣は己の為に生きておらぬ」帝をかどわかし政から遠ざける邪悪な女から国の安寧を守ると、道長やその周辺の者たちは言います。大河ドラマらしく、主人公は自分のためではなく国のために行動しているとの視点でのせりふ回しとなっています。
第27回 宿縁の命
もの慣れているはずの衛門なのに閨房27以外に知恵はないの?
赤染衛門は28、紫式部や和泉式部とも親交があり、宮廷人にたのまれると和歌を作りました。情熱タイプの和泉式部に対して職人タイプとの評もあります29。源倫子や一条天皇妃彰子に仕え80歳を過ぎてから亡くなりました30,31。
第14回 星落ちてなお
藤原繁子 一条天皇(藤原詮子の子)の乳母で、道長の兄(道隆の弟)の妻。父兼家が道隆に家督を譲った後、道兼存命中に平惟仲と再婚。道兼との娘尊子は父の死後、一条天皇の女御として入内14。
第15回 おごれる者たち
奈良時代に石切り場であった場所に聖武天皇の勅願により建立された石山寺には、平安時代に貴族たちによる石山詣が流行しました15。
第16回 華の影
藤原氏出身の光明皇后が奈良の興福寺に悲田院16、施薬院17を建立したことから、慣例として藤原氏が補佐していました。悲田院は貧窮者・病者・孤児などの救済施設で今の養護施設にあたり、施薬院は貧しい病人に薬を与え疫病(えきびょう)の治療をした施設で今の病院にあたります18。
第17回 うつろい
ファーストサマーウィカ演じる清少納言と金田哲演じる藤原斉信の大人のウィットにとんだ絡み場面があります19。清少納言と斉信が恋愛関係にあったかどうかはともかく、実際に親しい仲であったようです。
第18回 岐路
一条天皇は、関白道兼が疫病で亡くなった後継に、中宮貞子の兄、伊周を任命しようとするも、結局は母詮子が強く推す道長を任命します。ドラマの主人公である道長が善人に、伊周は若く分別が無いように描かれていますが、夫の天皇に愛されず中宮にもなれず息子にかけるしかなかった姑詮子の、息子の愛嫁定子に対する挑戦(または嫌がらせ)とも読み取れます。
第19回 放たれた矢
長徳の変(伊周が、自分の恋人の妹に通う29歳の花山院を誤解し、相談された弟が襲撃した事件)の発端が描かれています。はんにゃの金田哲が演じる斉信の姉妹で、花山院が出家するきっかけとなった寵愛の藤原忯子の妹たちです。花山院が通っていた四の君藤原儼子20は、花山院が1008年に41歳で亡くなった後、道長の妾となりました。
第20回 望みの先に
一条天皇主な后妃
第21回 旅だち
- 藤原頼通(ふじわら の よりみち)
- 演:渡邊圭祐[13]
- 道長の長男。
- 藤原義懐(ふじわら の よしちか)
- 演:高橋光臣[12]
- 花山天皇の叔父。道長らの従兄弟。
- 藤原顕光(ふじわら の あきみつ)
- 演:宮川一朗太[13]
- 道長の従兄弟。
- 平惟仲(たいら の これなか)
- 演:佐古井隆之
- 兼家の家司。
宮廷貴族たち[編集]
- 藤原行成(ふじわら の ゆきなり)
- 演:渡辺大知[9]
- 一条朝の四納言。
- 源俊賢(みなもと の としかた)
- 演:本田大輔[9]
- 一条朝の四納言。
- 藤原為光(ふじわら の ためみつ)
- 演:阪田マサノブ
- 兼家の異母弟。大納言。
- 源重信(みなもと の しげのぶ)
- 演:鈴木隆仁
- 雅信の弟。中納言。
- 藤原文範(ふじわら の ふみのり)
- 演:栗田芳宏
- 公卿、学者。中納言。
- 源伊陟(みなもと の これただ)
- 演:安田仁[20]。
- 公卿、参議。
- 源忠清(みなもと の ただきよ)
- 演:青山義典[21]
- 公卿、参議。
天皇・皇族[編集]
- 花山天皇(かざんてんのう) / 師貞(もろさだ)
- 演:本郷奏多[10](幼少期:伊藤駿太〈師貞親王〉)
- 65代天皇。
- 一条天皇(いちじょうてんのう) / 懐仁(やすひと)
- 演:塩野瑛久[11](幼少期:石塚陸翔〈懐仁親王〉)
- 66代天皇。道長の甥。
- 三条天皇(さんじょうてんのう) / 居貞(いやさだ)
- 演:木村達成[13]
- 67代天皇。道長の甥。
- 藤原忯子(ふじわら の よしこ)
- 演:井上咲楽[12]
- 花山天皇の深い寵愛を受けた女御。17歳という若さで早逝。天皇の出家のきっかけとなる。
- 藤原遵子(ふじわら の のぶこ)
- 演:中村静香
- 公任の姉。
宋[編集]
その他[編集]
- 光る君へ – Wikipedia
- 【光る君へ須麻流】DAIKIの身長wikiプロフ!ダンサーの経歴 | ミクモリblog (mikumori.com)
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- 鳥葬とは?行われる理由・流れ・日本で行われない理由・かつてあった似た葬儀方法を解説 | イキカタ (nishinippon.co.jp)
- 風葬 – Wikipedia
- 【京都の摩訶異探訪】平安京の三大葬送地、京都・東山の「鳥辺野(とりべの)」の由来 – Leaf KYOTO
- 一条天皇 – Wikipedia
- 花山天皇 – Wikipedia
- 一条天皇 – Wikipedia
- 藤原尊子 (藤原道兼女) – Wikipedia
- 石山寺の歴史 | 大本山 石山寺 公式ホームページ (ishiyamadera.or.jp)
- 悲田院 – Wikipedia
- 施薬院 – Wikipedia
- 施薬院と悲田院 (jiincenter.net)
- 【光る君へ】清少納言が大人の絡み、相手は枕草子に登場する公達/関西/芸能/デイリースポーツ online (daily.co.jp)
- 藤原儼子 – Wikipedia
- 有明親王 – Wikipedia
- 枕草子 – Wikipedia
- 「光る君へ」越前編のキャストは?“中国で最も有名な日本人俳優”も!|シネマトゥデイ (cinematoday.jp)
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