チャーリー・ウィルソンズ・ウォー
1980年、トム・ハンクス演じるテキサス州選出の実在の下院議員チャールズ・ウィルソンが、コカイン疑惑や地元のクリスマス装飾など大小のあらゆる問題に対処しながら、同時にCIAのギリシャ系の諜報員と共にソビエト連邦によるアフガニスタン侵攻に抵抗するムジャーヒディーンを援助する模様を描きます。
チャールズ・ウィルソンの地元選挙区の大富豪ジョアン・キング・ヘリング2をジュリア・ロバーツが演じています。この元タレントで奔放な未亡人は、数々の賞を受賞したアフガニンタンの人々を救う活動を行う業績でも知られており、チャールズ・ウィルソンにアフガニスタンへの支援を要請します。彼女はまたパキスタンのムハンマド・ジア=ウル=ハク首相1とも永年親交があり、チャーリーに引き合わせることで、米ソ冷戦の代理戦争とも言える、米国のアフガニスタン支援の前面としてパキスタンの協力を得ることに寄与しました。
(Amazonリンク)Joanne King Herring本人の自伝
『Diplomacy and Diamonds: My Wars from the Ballroom to the Battlefield』
女性と酒が好きと公言しており、情事に躊躇しません。チャーリーズ・エンジェルと呼ばれるナイスバディのスタッフ(秘書)4人は外部の者を戸惑わせますが有能です。
地元テキサスからの陳情者と、お互いにスーツの下はカウボーイブーツであることを見せ合います。
下院予算委員会の議長として予算獲得に協力するクレランス・ロング3はプリンストン大学の教授から転身した政治家で“ドク・ロング”と呼ばれていました。彼の選挙区のメリーランド州1は、インディアン(アメリカ先住民)の多い州で、映画の舞台となる1980年代は、インデアン部族の権利運動を行ったターキー酋長の埋葬地問題など、部族や居留地の権利などを求めた運動が続いていました。議院内のドク・ロングの部屋には陳情者らしい羽根飾り(ウォー・ボンネット)4をつけた人物の姿もあります。
- ウィキペディア(日本語)チャーリー・ウィルソンズ・ウォー
- Wikipedia(English)Joanne_Herring
- Wikipedia(English)Clarence_Long
- 好き好き”あれこれ日記>ネイティブアメリカンの羽飾り(ウォー・ボンネット)
2013-03-08 14:07:15 | ネイティブアメリカン
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