イングリート・ノル
52歳独身のローゼマリーの恋。
ヴィサンブール1へのハイキング。ホテルの料理アルザス風テリーヌ1は、
豚のしっぽ、羊の肩肉、牛の胸肉。それらをジャガイモとたっぷりのタマネギとニンニク、スパイスと白のピノワインをたっぷりいれてテリーヌ型に入れ、何時間もオーブンで焼くという。
フランス料理ビストロやまへのリンク アルザス風テリーヌがお取り寄せできます。牛肉・フォアグラ・牛タン等の10種類以上の部位を使って作るハーブ、スパイスのパンチの効いた最高のワインのおつまみです。1410円。
アルザス地方の料理「ベッコフ」レシピへのリンク 牛、豚、子羊の3種の肉と野菜を白ワインでじっくり煮込んで食べる、アルザス地方の郷土料理です1。
テリーヌのレシピ ひんやり美味しい♪コンソメで夏野菜のさっぱりテリーヌ 作り方 Terrine Recipeを動画でわかりやすく。
55歳独身のヘラの恋。『特技は殺人』のローゼマリーも聞き役で登場。
「なんていう名前にする?」「ムルがいいわ。ホフマンの小説『雄猫ムルの人生観』の主人公みたいに」
『雄猫ムルの人生観1』は、ホフマン1によって1819年(第一部)1821年(第二部)に書かれたドイツ語の小説。英名はThe Life and Opinions of the Tomcat Murr2。ホフマンには『ブランヴィラ王女』、推理小説『スキュデリ嬢』、バレエの原作『くるみ割り人形とねずみの王様』『コッペリア(原作名;砂男)』、ワーグナーのオペラ原作『ニュルンベルクのマイスタージンガー1』『タンホイザー』『さまよえるオランダ人』、オッフェンバックのオペラ原作『ホフマン物語1(原作『大晦日の夜の冒険』『砂男』『クレスペル顧問官』3作から)』などの作品があります。
『雄猫ムルの人生観』は、ホフマン自身の飼い猫ムルを題材にしていますが、夏目漱石『吾輩は猫である』の中で、主人公の猫がこの作品に触れて、ドイツにも同じ境遇の猫がいると知って感慨にふけるシーンがあります。
つぶしたニンニク、マスタード、オリーブオイル、塩、ひきたての胡椒、それらをみなトマトピューレにまぜてどろりとしたソースを作った。肉を二つに切り分け、ロースト用の太串をそれぞれにつきさした。それからスパイスのきいたこくのあるソースをていねいに刷毛でぬり、玉ねぎをきれいに輪切りにして皿にのせ、グリルに点火した。肉はいびつに回転したが、これまでの経験から、最終的にはちゃんと仕上がるのはわかっていた。ディーターは薄切りにしたじゃがいもを平たいグラタン皿にしきつめ、塩をローズマリーをまぶしてラム酒を注ぎかけた。
女性作家だけに料理の描写がたまらない。きっと料理(作るか食べるか)が好きなんでしょうね。飲む(ワイン)のも。
イングリートノル(1935-)は1991年55歳の時『特技は殺人(原題;雄鶏は死んだ)』でデビュー。
第2作『私の愛した男たちの首』でドイツミステリ界の最高賞、グラウザー賞受賞
第3作『女薬剤師』シュピーゲル誌77週ベストセラー入り。まで3作すべてが映画化されています。
第4作『夕べのそよ風は冷たい』1996年
1935年上海生まれ。父は南京で医師をしており、1949年にドイツへ戻るまで両親に教育を受けました。著者自身も医師の妻です。
パトリシア・ハイスミスに匹敵するような女流作家だと思う。でも、第2作第4作は邦訳されていないので残念。アマゾンで探したけれど英訳もみつからない・・・。読みたい。
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