アガサ・クリスティ99

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アガサクリスティ99

アガサ・クリスティ1(1890-1976)1の作品

長編

1☞ 1920年 スタイルズ荘の怪事件 The Mysterious Affair at Styles ポアロ 英版は1921年発行。
2☞ 1922年 秘密機関 The Secret Adversary トミー・タペンス
3☞ 1923年 ゴルフ場殺人事件 Murder on the Links ポアロ
4☞ 1924年 茶色の服の男 The Man in the Brown Suit
5☞ 1925年 チムニーズ館の秘密 The Secret of Chimneys バトル警視
6☞ 1926年 アクロイド殺し The Murder of Roger Ackroyd ポアロ
7☞ 1927年 ビッグ4 The Big Four ポアロ
8☞ 1928年 青列車の秘密 The Mystery of the Blue Train ポアロ
9☞1929年 七つの時計 The Seven Dials Mystery バトル警視
10☞ 1930年 牧師館の殺人 The Murder at the Vicarage マープル
11☞ 1931年 シタフォードの秘密 The Sittaford Mystery The Murder at Hazelmoor
12☞ 1932年 邪悪の家 Peril at End House ポアロ
13☞ 1933年 エッジウェア卿の死 Lord Edgware Dies Thirteen at Dinner ポアロ

14☞ 1934年 オリエント急行の殺人 Murder on the Orient Express Murder in the Calais Coach ポアロ1

映画化 オリエント急行殺人事件(1977)2
ショーン・コネリー 英国陸軍大佐役
ロ-レン・バコール 中年のアメリカ人女性役
ジャクリーン・ビゼット 伯爵夫人役
イングリッド・バーグマン 女性宣教師役 アカデミー賞助演女優賞
米国スペシャルドラマ オリエント急行殺人事件~死の片道切符~(2001)
日本ドラマ オリエント急行殺人事件 第一夜、第二夜(2015)3フジTV 三谷幸喜脚本
第一夜は原作どおりの展開。第二夜は犯人目線の翻案。

勝呂 武尊(すぐろ たける)ポアロに相当する役。エルキュールはフランス語のヘルメスなのでヤマトタケルが連想される役名。演 – 野村萬斎
馬場 舞子(ばば まいこ)家庭教師 演 – 松嶋菜々子
幕内 平太(まくうち へいた)原作のヘクター・マックイーンに相当する秘書。演 – 二宮和也
安藤伯爵夫人(あんどう はくしゃくふじん)原作のアンドレニ伯爵夫人に相当し、本名の浪子(なみこ)を偽造した旅券で良子(りょうこ)と名乗る美貌の女性。演 –
安藤伯爵(あんどう はくしゃく)原作のアンドレニ伯爵に相当する外交官。演 – 玉木宏
能登 巌(のと いわお)原作のアーバスノット大佐に相当する陸軍大佐。演 – 沢村一樹
羽佐間 才助(はざま さいすけ)原作のサイラス・ハードマンに相当する元警察官。演 – 池松壮亮
呉田 その子(くれた そのこ)原作のグレタ・オルソンに相当する信仰者。演 – 八木亜希子
昼出川 澄子(ひるでがわ すみこ)原作のヒルデガルド・シュミットに相当するメイド。演 – 青木さやか
保土田 民雄(ほとだ たみお)原作のアントニオ・フォスカレッリに相当する九州弁の輸入車セールスマン。演 – 藤本隆宏
羽鳥典子(はとりのりこ)原作のハバード夫人に相当するマダム。演 – 富司純子
莫(ばく)原作のブックに相当する鉄道省の重役。演 – 高橋克実
須田(すだ)原作のコンスタンティン博士に相当する外科医。演 – 笹野高史
益田 悦夫(ますだ えつお)原作のエドワード・ヘンリー・マスターマンに相当する執事。演 – 小林隆
轟侯爵夫人(とどろき こうしゃくふじん)原作のドラゴミロフ公爵夫人に相当する貴婦人。名はナツ。演 – 草笛光子
三木 武一(みき ぶいち)原作のピエール・ポール・ミシェルに相当する車掌。演 – 西田敏行
藤堂 修(とうどう おさむ) / 笠原 健三(かさはら けんぞう)原作のラチェットに相当する経営者。演 – 佐藤浩市
剛力大佐(ごうりき たいさ)誘拐事件で藤堂に娘を殺害されたあげく妻と胎児をも失い、失意のうちに拳銃自殺する陸軍大佐。演 – 石丸幹二
剛力 曽根子(ごうりき そねこ)身重の時に誘拐事件で娘・聖子を失ったショックで倒れ、胎児とともに死亡する大佐の妻。演 – 吉瀬美智子
三木 小百合(みき さゆり)犯人と疑われ、無実を主張していたものの、警察署内で首つり自殺する剛力家の小間使い。演 – 黒木華

パインさん 女優時代の羽鳥夫人のファン。演 – 山寺宏一
小倉陸軍造兵廠 小畑亘。演 – 相島一之

映画化 オリエント急行殺人事件(2017)4ケネス・ブラナー監督・主演
ケネス・ブラナー 
名探偵ポアロ役
ジョニー・デップ 美術商
ペネロペ・クルス 女性宣教師役
ジュディ・ディンチ 侯爵夫人役
ミシェル・ファイファー アメリカ人の未亡人役

15☞ なぜ、エヴァンズに頼まなかったのか? Why Didn’t They Ask Evans? The Boomerang Clue
16☞ 三幕の殺人 Three Act Tragedy Murder in Three Acts ポアロ 英版は1935年発行。
17☞ 1935年 雲をつかむ死 Death in the Clouds Death in the Air ポアロ
18☞ 1936年 ABC殺人事件 The ABC Murders 改題:The Alphabet Murders ポアロ
19☞ メソポタミヤの殺人 Murder in Mesopotamia ポアロ
20☞ ひらいたトランプ Cards on the Table ポアロ
バトル警視
21☞ 1937年 もの言えぬ証人 Dumb Witness Poirot Loses a Client
改題:Murder at Littlegreen House
改題:Mystery at Littlegreen House ポアロ

22☞ ナイルに死す Death on the Nile 1ポアロシリーズ 同名の短編があるが関係はありません。
クリスティは、1933年に考古学者である2番目の夫とともにナイル川のクルーズ船「スーダン号」に乗船。その旅に触発されて4年後に『ナイルに死す』を書き上げました。この船は2021年現在も現役で運行しているそうです。

映画化 ナイル殺人事件(1978)5アンソニー・パウエル(『テス』『インディ・ジョーンズ』『101』『102』など)がアカデミー賞衣裳デザイン賞
ミア・ファーロウ 新婚女性リネットの友人ジャクリーン役
オリビア・ハッセー 作家の姪でマネージャー、ロザリー役
作家が執筆している本の題名は『沙漠に降る雪』(つまり、アガサ・クリスティの処女長編作である『沙漠の雪』とほぼ同じような題名)となっています。
ジェーン・バーキン リネットのメイド、ルイーズ役
マギー・スミス リネットの名付け親で富豪のマリーの、つきそい役
映画化 ナイル殺人事件(2022)6ケネス・ブラナー監督主演 2017年「オリエント急行殺人事件」の続編。
ケネス・ブラナー 名探偵ポアロ役
トム・ベイトマン ポアロの友人で「オリエント急行殺人事件」にも登場。
アネット・ベニング ブークの母親で「オリエント急行殺人事件」のミセス・アラートンに相当する役
ラッセル・ブランド 新婚女性リネットに以前、求婚したことがある医者役
原作の女性作家は黒人の女性シンガーとして登場します。

23☞ 1938年 死との約束 Appointment with Death ポアロ
24☞ ポアロのクリスマス Hercule Poirot’s Christmas Murder for Christmas
改題:A Holiday for Murder ポアロ
25☞ 1939年 殺人は容易だ Murder is Easy Easy to Kill バトル警視
26☞ そして誰もいなくなった Ten Little Niggers
改題:And Then There Were None And Then There Were None
改題:Ten Little Indians
27☞ 1940年 杉の柩 Sad Cypress ポアロ
28☞ 愛国殺人 One, Two, Buckle My Shoe The Patriotic Murders
改題:An Overdose of Death ポアロ
29☞ 1941年 白昼の悪魔 Evil under the Sun ポアロ

映画化 地中海殺人事件(1982)1

30☞ NかMか N or M? トミー・タペンス
31☞ 1942年 書斎の死体 The Body in the Library マープル
32☞ 1943年 五匹の子豚 Five Little Pigs Murder in Retrospect ポアロ
33☞ 動く指 The Moving Finger マープル 米版は1942年発行。邦訳の底本である英版は大きく改訂されている。
34☞ 1944年 ゼロ時間へ Towards Zero バトル警視
35☞ 1945年 死が最後にやってくる Death Comes as the End
36☞ 忘られぬ死 Sparkling Cyanide Remembered Death
37☞ 1946年 ホロー荘の殺人 The Hollow 改題:Murder After Hours ポアロ
38☞ 1948年 満潮に乗って Taken at the Flood There Is a Tide… ポアロ

39☞ねじれた家 (1949)クリスティー文庫, 田村 隆一 (著, 翻訳) 5つ星のうち4.1/ 202個の評価 Crooked House1

ねじれた家(2017)イギリス・アメリカ映画
グレン・クローズ:先妻の姉イーディス役
マックス・アイアンズ(ジェレミー・アイアンズの息子)探偵役
ジュリアン・サンズ(『ボクシング・ヘレナ』『オペラ座の怪人』『宮廷料理人ヴァルテール』など)息子フィリップ役

この家にも殺人鬼の“ルース・エリス”7がいる

1955年にイギリスで最後の死刑(絞首刑)となった女性。三角関係の末、年下の恋人を銃で殺害しました。

「あなたはワトソン」「じゃ 教えて欲しいホームズ」

探偵シャーロック・ホームズと友人のワトソンが登場する1コナン・ドイル(1859-1930)の小説は、1890年頃(クリスティ生誕頃)に大ヒットし、彼女も若いころから読んでいたと考えられます。クリスティが失踪した時にはコナン・ドイルもコメントを出したそうです。

祖父は楽しんでたんだ。鳩の群れの真ん中に猫を置いて

クリスティ『鳩の中の猫』1は1959年の作品。

それは『真珠と未亡人』1のセリフね

1929年1951年1961年に映画化された1925年にロンドンで初演された戯曲『チェイニー夫人の最後』。

Good Morning, Miss Ackroyd.

探偵秘書はミス・アクロイド。クリスティ『アクロイド殺し』1は1926年の作品。

curisous-sdmlab.com

 

40☞ 1950年 予告殺人 A Murder is Announced マープル
41☞ 1951年 バグダッドの秘密 They Came to Baghdad
42☞ 1952年 マギンティ夫人は死んだ Mrs. McGinty’s Dead 改題:Blood Will Tell ポアロ
43☞ 魔術の殺人 They Do It with Mirrors Murder with Mirrors マープル
44☞ 1953年 葬儀を終えて After the Funeral
改題:Murder at the Gallop Funerals Are Fatal ポアロ
45☞ ポケットにライ麦を A Pocket Full of Rye マープル
46☞ 1954年 死への旅 Destination Unknown So Many Steps to Death
47☞ 1955年 ヒッコリー・ロードの殺人 Hickory, Dickory, Dock Hickory, Dickory, Death ポアロ
48☞ 1956年 死者のあやまち Dead Man’s Folly ポアロ
49☞ 1957年 パディントン発4時50分 4.50 from Paddington What Mrs. McGillicuddy Saw!
改題:Murder, She Said マープル
50☞ 1958年 無実はさいなむ Ordeal by Innocence
51☞ 1959年 鳩のなかの猫 Cat among the Pigeons ポアロ
52☞ 1961年 蒼ざめた馬 The Pale Horse
53☞ 1962年 鏡は横にひび割れて The Mirror Crack’d from Side to Side The Mirror Crack’d マープル
54☞ 1963年 複数の時計 The Clocks ポアロ
55☞ 1964年 カリブ海の秘密 A Caribbean Mystery マープル
56☞ 1965年 バートラム・ホテルにて At Bertram’s Hotel マープル
57☞ 1966年 第三の女 Third Girl ポアロ
58☞ 1967年 終りなき夜に生れつく Endless Night
59☞ 1968年 親指のうずき By the Pricking of My Thumbs トミー・タペンス
60☞ 1969年 ハロウィーン・パーティ Hallowe’en Party ポアロ9(2023)
『オリエント急行殺人事件』、『ナイル殺人事件』に次ぐケネス・ブラナー監督・主演の映画エルキュール・ポアロシリーズの第3作目。原作は『ハロウィーン・パーティ』
ミシェル・ヨー 霊媒師役

61☞ 1970年 フランクフルトへの乗客 Passenger to Frankfurt
62☞ 1971年 復讐の女神 Nemesis マープル
63☞ 1972年 象は忘れない Elephants Can Remember ポアロ
64☞ 1973年 運命の裏木戸 Postern of Fate トミー・タペンス 最後に執筆された作品
65☞ 1975年 カーテン Curtain ポアロ 執筆は1943年
66☞ 1976年 スリーピング・マーダー Sleeping Murder マープル 執筆は1943年

短編(集)

重複が無いという観点から、早川書房「クリスティー文庫」での短編集を基準に作品名を挙げる(改訳されているが「バグダッド大櫃の謎」は重複している)。年は用いられた原書の刊行年(複数ある場合は遅い方)。

67☞1924年 ポアロ登場
“西洋の星”盗難事件 – The Adventure of “The Western Star”
マースドン荘の悲劇 – The Tragedy at Marsdon Manor
安アパート事件 – The Adventure of the Cheap Flat
狩人荘の怪事件 – The Mystery of the Hunters Lodge
百万ドル債券盗難事件 – The Million Dollar Bond Robbery
エジプト墳墓の謎 – The Adventure of the Egyptian Tomb
グランド・メトロポリタンの宝石盗難事件 – The Jewel Robbery at the Grand Metropolitan
首相誘拐事件 – The Kidnapped Prime Minister
ミスタ・ダヴンハイムの失踪 – The Disappearance of Mr Davenheim
イタリア貴族殺害事件 – The Adventure of the Italian Nobleman
謎の遺言書 – The Case of the Missing Will
ヴェールをかけた女 – The Veiled Lady
消えた廃坑 – The Lost Mine
チョコレートの箱 – The Chocolate Box
68☞1929年 おしどり探偵
アパートの妖精 – A Fairy in the Flat
お茶をどうぞ – A Pot of Tea
桃色真珠紛失事件 – The Affair of the Pink Pearl
怪しい来訪者 – The Adventure of the Sinister Stranger
キングを出し抜く – Finessing the King
婦人失踪事件 – The Case of the Missing Lady
目隠しごっこ – Blind Man’s Bluff
霧の中の男 – The Man in the Mist
パリパリ屋 – The Crackler
サニングデールの謎 – The Sunningdale Mystery
死のひそむ家 – The House of Lurking Death
鉄壁のアリバイ – The Unbreakable Alibi
牧師の娘 – The Clergyman’s Daughter
大使の靴 – The Ambassador’s Boots
16号だった男 – The Man Who Was No. 16
69☞1930年 謎のクィン氏
クィン氏登場 – The Coming of Mr. Quin
窓ガラスに映る影 – The Shadow on the Glass
<鈴と道化服>亭奇聞 – At the “Bells and Motley”
空のしるし – The Sign in the Sky
クルピエの真情 – The Soul of the Croupier
海から来た男 – The Man from the Sea
闇の声 – The Voice in the Dark
ヘレンの顔 – The Face of Helen
死んだ道化役者 – The Dead Harlequin
翼の折れた鳥 – The Bird with the Broken Wing
世界の果て – The World’s End
道化師の小径 – Harlequin’s Lane
70☞1932年 火曜クラブ
火曜クラブ – The Tuesday Night Club
アスタルテの祠 – The Idol House of Astarte
金塊事件 – Ingots of Gold
舗道の血痕 – The Bloodstained Pavement
動機対機会 – Motive v Opportunity
聖ペテロの指のあと – The Thumb Mark of St Peter
青いゼラニウム – The Blue Geranium
二人の老嬢 – The Companion
四人の容疑者 – The Four Suspects
クリスマスの悲劇 – A Christmas Tragedy
毒草 – The Herb of Death
バンガロー事件 – The Affair at the Bungalow
溺死 – Death by Drowning
71☞1933年 死の猟犬
死の猟犬 – The Hound of Death
赤信号 – The Red Signal
第四の男 – The Fourth Man
ジプシー – The Gipsy
ランプ – The Lamp
ラジオ – Wireless
検察側の証人 – The Witness for the Prosecution
青い壺の謎 – The Mystery of the Blue Jar
アーサー・カーマイクル卿の奇妙な事件 – The Strange Case of Sir Arthur Carmichael
翼の呼ぶ声 – The Call of Wings
最後の降霊会 – The Last Seance
S・O・S – S・O・S
72☞1933年 リスタデール卿の謎
リスタデール卿の謎 – The Listerdale Mystery
ナイチンゲール荘 – Philomel Cottage
車中の娘 – The Girl in the Train
六ペンスのうた – Sing a Song of Sixpence
エドワード・ロビンソンは男なのだ – The Manhood of Edward, Robinson
事故 – Accident
ジェインの求職 – Jane in Search of a Job
日曜日にはくだものを – A Fruitful Sunday
イーストウッド君の冒険 – Mr.Eastwood’s Adventure
黄金の玉 – The Golden Ball
ラジャのエメラルド – The Rajah’s Emerald
白鳥の歌 – Swan Song
73☞1934年 パーカー・パイン登場
中年夫人の事件 – The Case of the Middle-aged Wife
退屈している軍人の事件 – The Case of the Discontented Soldier
困りはてた婦人の事件 – The Case of the Distressed Lady
不満な夫の事件 – The Case of the Discontented Husband
サラリーマンの事件 – The Case of the City Clerk
大金持ちの婦人の事件 – The Case of the Rich Woman
あなたは欲しいものをすべて手に入れましたか? – Have You Got Everything You Want?
バグダッドの門 – The Gate of Baghdad
シーラーズにある家 – The House at Shiraz
高価な真珠 – The Pearl of Price
ナイル河の殺人 – Death on the Nile (同原題の長編『ナイルに死す』があるが関係はない)
デルファイの神託 – The Oracle at Delphi
74☞1937年 死人の鏡
厩舎街の殺人 – Murder in the Mews
謎の盗難事件 – The Incredible Theft
死人の鏡 – Dead Man’s Mirror
砂にかかれた三角形 – Triangle at Rhodes
75☞1939年 黄色いアイリス
レガッタ・デーの事件 – The Regatta Mystery
バグダッドの大櫃の謎 – The Mystery of the Baghdad Chest
あなたの庭はどんな庭? – How Does Your Garden Grow?
ポリェンサ海岸の事件 – Problem at Pollensa Bay
黄色いアイリス – Yellow Iris
ミス・マープルの思い出話 – Miss Marple Tells a Story
仄暗い鏡の中に – In a Glass Darkly
船上の怪事件 – Problem at Sea
二度目のゴング – The Second Gong
76☞1947年 ヘラクレスの冒険
(ことの起こり)
ネメアのライオン – The Nemean Lion
レルネーのヒドラ – The Learnean Hydra
アルカディアの鹿 – The Arcadian Deer
エルマントスのイノシシ – The Erymanthian Boar
アウゲイアス王の大牛舎 – The Augean Stables
ステュムパロスの鳥 – The Stymphalean Birds
クレタ島の雄牛 – The Cretan Bull
ディオメーデスの馬 – The Horses of Diomedes
ヒッポリュテの帯 – The Girdle of Hyppolita
ゲリュオンの牛たち – The Flock of Geryon
ヘスペリスたちのリンゴ – The Apples of Hesperides
ケルベロスの捕獲 – The Capture of Cerberus
77☞1950年 愛の探偵たち
三匹の盲目のねずみ – Three Blind Mice
奇妙な冗談 – Strange Jest
昔ながらの殺人事件 – Tape-Measure Murder
申し分のないメイド – The Case of the Perfect Maid
管理人事件 – The Case of the Caretaker
四階のフラット – The Third-Floor Flat
ジョニー・ウェイバリーの冒険 – The Adventure of Johnnie Waverly
愛の探偵たち – The Love Detectives
78☞1960年 クリスマス・プディングの冒険
クリスマス・プディングの冒険 – The Adventure of the Christmas Pudding
スペイン櫃の秘密 – The Mystery of the Spanish Chest
負け犬 – The Under Dog
二十四羽の黒つぐみ – Four-and-Twenty Blackbirds
夢 – The Dream
グリーンショウ氏の阿房宮 – Greenshaw’s Folly
79☞1961年 教会で死んだ男
戦勝記念舞踏会事件 – The Affair at the Victory Ball
潜水艦の設計図 – The Submarine Plans
クラブのキング – The King of Clubs
マーケット・ベイジングの怪事件 – The Market Basing Mystery
二重の手がかり – The Double Clue
呪われた相続人 – The Lemesurier Inheritance
コーンウォールの毒殺事件 – The Cornish Mystery
プリマス行き急行列車 – The Plymouth Express
料理人の失踪 – The Adventure of the Clapham Cook
二重の罪 – Double Sin
スズメ蜂の巣 – Wasps’ Nest
洋裁店の人形 – The Dressmaker’s Doll
教会で死んだ男 – Sanctuary
80☞1997年 マン島の黄金
夢の家 – The House of Dream
名演技 – The Actress
崖っぷち – The Edge
クリスマスの冒険 – Christmas Adventure
孤独な神さま – The Lonely God
マン島の黄金 – Manx Gold
壁の中 – Within a Wall
バグダッド大櫃の謎 – The Mystery of the Baghdad Chest
光が消えぬかぎり – While the Light Lasts
クィン氏のティー・セット – The Harlequin Tea Set
白木蓮の花 – Magnolia Blossom
愛犬の死 – Next to a Dog
81☞『アガサ・クリスティの秘密ノート』(上・下/早川書房)に収録
犬のボール – The Incident of the Dog’s Ball (『もの言えぬ証人』の原型)
ケルベロスの捕獲 -The Capture of Cerberus (『ヘラクレスの冒険』の同題短編の別バージョン)
短編集への未収録作品
82☞1943年 ポワロとレガッタ(Poirot and the Regatta Mystery、「レガッタ・デーの事件」の初期バージョンでパーカー・パインの代わりにポアロが登場、光文社『EQ』1994年5月号掲載)
83☞2013年 グリーンショアの阿房宮(Hercule Poirot and the Greenshore Folly、『死者のあやまち』の原型で、1954年に書かれた中編。『ミステリマガジン』2014年11月号掲載。)
84☞The Woman of Kenite(1920年代にイタリアの雑誌に掲載された短編)
85☞The Case of the Caretaker’s Wife(「管理人の事件」の別バージョンで、2011年『Agatha Christie’s Murder in the Making』に収録)

短編集
日本で未刊行の書目が多いため原題で列挙する。英語版の作品一覧に記載のない短編集は省略。日本語表記について、クリスティー文庫中に日本語題がある物は「日本語題:」、ない場合は表題作の訳題を示す。題名が総題の2点は「直訳:」としている。イギリスでの発売を重視し、英米両国で発売されたものと英版のみのものに区別はつけていない。アメリカのみの発売は(米版のみ)と記す。

日本語版での具体的な短編タイトルと、その収録短編集は#短編を参照のこと。

84☞1924年 Poirot Investigates
日本語題:ポアロ登場
1929年 Partners in Crime
日本語題:おしどり探偵
1930年 The Mysterious Mr. Quin
日本語題:謎のクィン氏
1932年 The Thirteen Problems
米題:The Tuesday Club Murders
日本語題:火曜クラブ(クリスティー文庫は米版による。創元推理文庫『ミス・マープルと13の謎』は英ペンギン版の改題に由来。)
1933年 The Hound of Death
日本語題:死の猟犬
1934年 The Listerdale Mystery
日本語題:リスタデール卿の謎
1934年 Parker Pyne Investigates
米題:Mr. Parker Pyne, Detective
日本語題:パーカー・パイン登場
1937年 Murder in the Mews
米題:Dead Man’s Mirror(英版から「謎の盗難事件」を割愛)
日本語題:死人の鏡(日本語題は米版によるが割愛はない。英版の表題作は「厩舎街の殺人」。)
86☞1939年 The Regatta Mystery and Other Stories (米版のみ)
表題作は「レガッタ・デーの事件」
1947年 The Labours of Hercules
米題:The Labors of Hercules
日本語題:ヘラクレスの冒険
87☞1948年 The Witness for the Prosecution and Other Stories (米版のみ)
表題作は「検察側の証人」
88☞1950年 Three Blind Mice and Other Stories (米版のみ)
表題作は「三匹の盲目のねずみ」
89☞1951年 The Under Dog and Other Stories (米版のみ)
表題作は「負け犬」。
1960年 The Adventure of the Christmas Pudding
日本語題:クリスマス・プディングの冒険
90☞1961年 Double Sin and Other Stories (米版のみ)
表題作は「二重の罪」。
91☞1971年 The Golden Ball and Other Stories (米版のみ)
表題作は「黄金の玉」
1974年 Poirot’s Early Cases
米題:Hercule Poirot’s Early Cases
直訳:ポアロ初期の事件簿
1979年 Miss Marple’s Final Cases and Two Other Stories
直訳:「ミス・マープル最後の事件簿」ほか2話
1991年 Problem at Pollensa Bay and Other Stories
表題作は「ポリェンサ海岸の事件」
92☞1997年 The Harlequin Tea Set (米版のみ)
表題作は「クィン氏のティーセット」
1997年 While the Light Lasts and Other Stories
表題作は「光が消えぬかぎり」

93☞ロマンス小説

愛の小説シリーズ。英米とも当初はメアリ・ウェストマコット名義だったが日本では最初からアガサ・クリスティ名義。

1930年 愛の旋律 – Giant’s Bread
1934年 未完の肖像 – Unfinished Portrait
1944年 春にして君を離れ – Absent in the Spring
1947年 暗い抱擁 – The Rose and the Yew Tree
1952年 娘は娘 – A Daughter’s a Daughter
1956年 愛の重さ – The Burden

94☞詩集

☞1925年 The Road of Dreams
☞1973年 Poems

95☞アガサ・クリスティ・マローワン名義

☞1946年 さあ、あなたの暮らしぶりを話して(英米とも当初はアガサ・クリスティ・マローワン名義だったが、日本では最初からアガサ・クリスティ名義)
☞1965年 ベツレヘムの星(クリスマス・ストーリーと詩を収録。英米とも当初はアガサ・クリスティ・マローワン名義だったが、日本では雑誌掲載時のみで単行本は最初からアガサ・クリスティ名義。)

96☞自伝、エッセイなど

☞1977年 アガサ・クリスティー自伝
☞1990年 Margery Allingham – A Tribute(J・E・モーパーゴ編The Return of Mr. Campionに収録されたエッセイ。1966年執筆。)
☞2013年 Detective Writers in England(リレー長編『警察官に聞け』の新版に収録されたエッセイ。1945年執筆。)
☞2013年 The Tragic Family of Croydon(リレー長編Six Against the Yardの新版に収録されたエッセイ。1929年執筆。)

97☞オリジナル戯曲

特に断りが無い限り、年は初演された年。英題のままのものは日本語訳未刊。
☞1930年 ブラック・コーヒー – Black Coffee
☞1954年 蜘蛛の巣 – Spider’s Web
☞1958年 評決 – Verdict
☞1958年 招かれざる客 – The Unexpected Guest
☞1962年 海浜の午後 (原題:Rule of Three)
—–海浜の午後 – Afternoon at the Seaside
—–患者 – The Patient
—–鼠たち – The Rats
☞1973年 アクナーテン – Akhnaton(1937年に執筆)

98☞クリスティ自身による自作の脚色戯曲

☞1943年 そして誰もいなくなった (And Then There Were None、長編『そして誰もいなくなった』の戯曲化。結末が異なる。)
☞1945年 Appointment with Death (長編『死との約束』の戯曲化。戯曲にはポアロが登場しない。)
☞1946年 ナイル河上の殺人 (Murder on the Nile/Hidden Horizon、長編『ナイルに死す』の戯曲化。戯曲にはポアロが登場しない。同名の短編が『パーカー・パイン登場』にあるが関係は無い。)
☞1951年 ホロー荘の殺人(The Hollow、長編『ホロー荘の殺人』の戯曲化。戯曲にはポアロが登場しない。)
☞1952年 ねずみとり (The Mousetrap、1947年執筆のラジオドラマThree Blind Miceを同題で小説化したのが日本語題「三匹の盲目のねずみ」、その後改題再脚色したのが本作)
☞1953年 検察側の証人 (Witness for the Prosecution、短編「検察側の証人」。「情婦」という日本語題のビリー・ワイルダー監督の映画版は有名。)
☞1956年 Towards Zero (長編『ゼロ時間へ』の戯曲化)
☞1956年 A Daughter’s a Daughter (ロマンス小説『娘は娘』の戯曲化。厳密には1930年代に戯曲として執筆された未発表の本作を1952年に小説化、この年初演。)
☞1960年 殺人をもう一度 (Go Back for Murder、長編『五匹の子豚』の戯曲化。戯曲にはポアロが登場しない。)
☞1972年 Fiddler’s Three (未発表作『Fiddler’s Five』の戯曲化)
☞2003年 Chimneys (長編『チムニーズ館の秘密』の戯曲化。執筆は1931年。)

99☞他者の手の加わった作品(リレー小説)

☞1931年 漂う提督 (The Floating Admiral、クリスティは第4章を担当、ハヤカワ・ミステリ文庫に収録)
☞1983年 屏風のかげに (Behind the Screen、1930年初出、クリスティは第2章を担当、中央公論社『ザ・スクープ』収録)
☞1983年 ザ・スクープ (The Scoop、1931年初出、クリスティは第2章および第4章を担当、中央公論社より出版)

  1. アガサ・クリスティ – Wikipedia
  2. オリエント急行殺人事件 (1974年の映画) – Wikipedia
  3. オリエント急行殺人事件 (2015年のテレビドラマ) – Wikipedia
  4. オリエント急行殺人事件 (2017年の映画) – Wikipedia
  5. ナイル殺人事件 (1978年の映画) – Wikipedia
  6. ナイル殺人事件 (2022年の映画) – Wikipedia
  7. 英国最後の女性死刑囚 ルース・エリス 愛憎の三角関係 – Onlineジャーニー (japanjournals.com)
  8. ハロウィーン・パーティ – Wikipedia8

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