Marilyn Monroe×99

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マリリン・モンロー×99

ゴールデン・グローブ賞ヘンリエッタ賞(最人気女優賞)11954年、1962年

出演映画

マリリン・モンロー2は、ゴールデン・グローブ賞のヘンリエッタ賞(最人気女優賞)3を1954年、1962年の2回受賞しています。

66☞Monkey Business (1952)モンキー・ビジネス4,5

ケーリー・グラント648歳。イギリス出身。1970年 アカデミー名誉賞。『お蝶夫人(1932)』『北北西に進路をとれ(1959)』『シャレード(1963)』など。
ジンジャー・ロジャース741歳。『42nd Street 四十二番街(1933)』『Gold Diggers of 1933』『トップ・ハット(1935)』フレッド・アステアとのダンス・コンビで知られます。
64☞『We’re Not Married! 結婚協奏曲(1952)』でもマリリン・モンローと共演。
チャールズ・コバーン890☞『The More the Merrier(1943)』(日本劇場未公開)で第16回アカデミー賞の助演男優賞。『パラダイン夫人の恋』『八十日間世界一周』など。
01☞『Gentlemen Prefer Blondes紳士は金髪がお好き(1953)』では、金持ち好色爺ピギー役でマリリン・モンローと共演。➤モンキーの服の番号は5番。
➤Amazonの字幕では“By George!”は「すごいな!」と翻訳されています。慣用語ですが、Georgeとは誰なのか不明です。元々、Gのつく言葉はGodの代わりに使われる場合がありました。“My God!(マイガー!)”と慣用的に使われるのと同様な意味合いでしょう。“for George”とか“before Greorge”などは16世紀頃から使われていてシィクスピアのセリフにも登場するようですが、“by George”は第一次大戦頃によく使われるようになったそうです9,10。当時のイギリス国王はジョージ5世11でした。大戦30~40年後の映画ですが、古い流行語を使う社長の高齢感を演出しているのかもしれません。
➤“Oh! You mean a little pinup girl?” マリリン・モンロー演じる社長秘書のこと。

68☞Niagara(1953)12ナイアガラ13 犯罪サスペンスドラマ。

(リンク)『ナイアガラ』35年後のロケ地
➤現地の(カリヨン)ベル・タワーは現存します。当時はリクエストにより奏者(カリヨナー)が手動で引いていましたが、2001年の改装より、1日3回の自動演奏になったそうです。14

(サイト内リンク)01☞Gentlemen Prefer Blondes15,16(1953)邦題:紳士は金髪がお好き
ジーン・ラッセルマリリン・モンロー(ブロンド=金髪)のダブル主演。
1954年 ジョー・ディマジオと結婚。ディマジオの活躍を記念して背番号5番は永久欠番とされています。インタビューで「何を着て寝ているか?」と聞かれ「シャネルの5番」と答えました。17
69☞How to Marry a Millionaire(1953)18邦題:百万長者と結婚する方法
➤マリリン・モンロー27歳、ローレン・バコール1929歳、ベティ・グレイブル2037歳
➤マリリン・モンローがモデルとして着用した水着の名前は01☞『紳士は金髪がお好き』の有名な歌の題名と同じ「ダイアモンドは女の親友」
ローレン・バコールは、この映画の中で、「昔から年上が好きだったわ。ルーズベルト、チャーチル、『アフリカの女王(1951年)21の俳優も。」と言いますが、『アフリカの女王』ではローレン・バコールの夫で25歳年上のハンフリー・ボガード22がアカデミー主演男優賞を得ています。
(ローレン・バコール受賞歴)
1967年 ヘイスティ・プディング賞ウーマン・オブ・ザ・イヤー
1970年 トニー賞 ミュージカル主演女優賞、『アプローズ (en:Applause (musical)』
1972年 サラ・シドンズ賞 最優秀女優賞 (en:Sarah Siddons Award)
1980年 全米図書賞 自叙伝部門
1981年 トニー賞 ミュージカル主演女優賞、『女性 No.1 (en:Woman of the Year (musical)』
1984年 サラ・シドンズ賞 最優秀女優賞
1990年 ジョージ・イーストマン賞 (en:George Eastman Award)
1992年 ドノスティア賞 (en:Donostia Award)
1993年 ゴールデングローブ賞 セシル・B・デミル賞
1994年 ナショナル・ボード・オブ・レビュー賞 キャスト賞、『プレタポルテ』
1996年 セザール賞 名誉賞
1997年 ベルリン国際映画祭 特別功労賞
1997年 全米映画俳優組合賞助演女優賞、『マンハッタン・ラプソディ』
1997年 ゴールデングローブ賞 助演女優賞、『マンハッタン・ラプソディ』
1997年 サンディエゴ映画批評家協会賞 助演女優賞、『マンハッタン・ラプソディ』
1997年 ケネディ・センター名誉賞
2000年 ストックホルム国際映画祭 特別功労賞
2007年 ノルウェー国際映画祭 (en:Norwegian International Film Festival) 特別功労賞
2009年 アカデミー名誉賞

72☞The Seven Year Itch23(1955)邦題:七年目の浮気[note]ウィキペディア(日本語)七年目の浮気[/note]

【itch】動詞(遊びたくて)うずうずする。(かゆくて)ムズムズする。名詞:かゆみ。ものほしさ。切望。
主人公が出版予定している学術書の中で専門家が、統計的に結婚7年目に中年男性に不義行動が現れるとし、この衝動を”The Seven Year Itch”と名付けていて、映画の題名はここから来ています。日本語字幕では「かゆみ」と翻訳され、主人公は音読しながら無意識に肩のあたりを掻いています。
厳密には、seventh year ではなく seven yearなので、“七年の”ではなく“七年の”となり、“七年ごしのムズムズした気持ち(浮気の虫)”というような意味あいになるようです。24

七年悶々。七年虫。七年ムズムズ症候群とか。はどうかな

トム・イーウェル25は、1952年初演の舞台でも主演し、舞台版ではトニー賞 演劇主演男優賞を、映画版ではゴールデングローブ賞 主演男優賞 (ミュージカル・コメディ部門)を受賞しています。
➤男性たちが「台所に金髪がいるのか?」「マリリン・モンローかもな!」と冗談を言い合うシーンがあります。当時、マリリン・モンローの名前はセクシー女優として既に周知でした。
➤管理人がニヤニヤしながら“Summertime and the livin’ is easy. Fish are jumpin’ and the cotton is high”とささやく場面があります。『ボギーとベス26』の有名なサマータイムという曲のフレーズですが、歌うわけでなく歌詞をささやくことと意味深な表情で、浮気を是認する男同士の連帯感を醸し出しています。字幕は「今は夏 人生は楽しまなきゃ」。

38☞大アマゾンの半魚人27主人公が見る映画内で観る映画。ユニバーサル映画で制作され前年(1954年)に公開されたものです。(『7年目の浮気』は20世紀フォックス)

74☞The Prince and the Showgirl28,29(1957)邦題:王子と踊子

テレンス・ラティガン30原作者で、原作名は『眠りの森の王子The Sleeping Prince31。1953年の初演はローレンス・オリヴィエと妻のヴィヴィアン・リーが主演。映画版の脚本も担当しています。モデルは、数々の女性関係で有名だったルーマニア王のカルロ2世32だそうです。
カルパチア
王国は実在の国ではありませんが、中央ヨーロッパのハンガリー地方はカルパチア山脈に囲まれたカルパチア盆地があります33
ローレンス・オリヴィエ3450歳はアカデミー賞を受賞し、サーの称号も持つイギリス人のシェイクスピア俳優ですが、わざとスラブ訛りの英語を話しています。映画版では監督・演出も行っています。

扉が多いな。日本の宮殿みたいだ。

マリリン・モンロー31歳。この映画撮影時に、マリリン・モンローにあこがれた助監督から見た彼女を描いた映画が、下記97☞『マリリン7日間の恋』です。この映画では、二人の主役の確執を「オリビエは映画スターになりたい偉大な役者で、あなたは偉大な役者になりたい映画スターだ35」と表現しています。
タフト大統領36映画には直接登場しませんが、この映画の設定がジョージ5世37の戴冠式前夜のロンドンで、アメリカ人を侮辱されたアメリカ人踊子が、気分を害し大統領に乾杯します。
侍女頭のヘッドドレス 主人公が皇太后の侍女頭としてジョージ5世国王38の戴冠式(1911年)に出席する際、つけさせられたヘッドドレスは、当時の正式なファッションだったようです。同年に撮られたとされている、Sir Herbert Leopold Heath提督の家族や、戴冠式に列席したBaroness Airedaleは、白い小さな羽根飾りのついたレースのヘッドドレスをつけています。

77☞The Misfits39 (1961)邦題:荒馬と女
白黒映画。40
モンローはリノに離婚にやってきたロズリンは、クラーク・ゲーブル演じるカウボーイとモンゴメリー・クリフト演じる自動車修理工と知り合います。脚本はマリリン・モンローの夫アーサー・ミラー。ラスベガスと同じネバダ州にあるリノ41は19世紀に金や銀の採掘により発展したものの、資源が枯渇した20世紀には、6週間滞在すれば相手の同意を得なくても離婚できる州法に改正されたことにより「離婚の町」として栄えました。ネバダ州は売春が合法であるなど、法的にリベラルな部分もあります。
クラーク・ゲーブル4259歳、マリリン・モンロー36歳共に遺作。アメリカ中南部の野生馬はスペイン人が持ち込んだ小型馬が野生化したものの子孫で、迷子になった、あるいは主人のいない家畜を意味するスペイン語のmestengoに由来して、ムスタングと言われます43。 人に慣れず独立の精神に富んだ性格で知られ、車や戦闘機の名前としても採用されています。44
(サイト内リンク)
ネバダ州の合法売春宿の事件を扱った映画『ラブランチ 欲望のナイトクラブ』
俺たちは爆撃手だったんだ。見もしない敵を殺す。9都市を爆撃した。いろんなものを壊したはずだ。子犬も郵便配達人も眼鏡も一緒くたにふっとばしたんだ。爆弾を落とすのはうそをつくのと同じだ。全てを静かにする。じきに何も聞こえず見えなくなる。・・・妻もな。
俺は着陸も天に上ることもできん。助けてくれ、俺はどうやって着陸したらいいんだ。
何か言ってくれ。せめて「ハロー」と言ってくれ。
  • 78☞Something’s Got to Give (1962–unfinished)邦題:女房は生きていた45
    マリリン・モンローが撮影中に亡くなったため、ドリス・デイ主演で新たに撮影されました。

マリリン・モンロー本人を題材にした映画

95☞Marilyn’s Man『マリリン・モンローの真実』(2004)ドキュメンタリー 「ニューヨーク国際インディペンデント・フィルム&ビデオ・フェスティバル」観客賞 最優秀ドキュメンタリー 受賞
05☞Poupoupidou『赤い手帳』47(2011、仏)
➤マリリン・モンローにあこがれる金髪美女の睡眠薬自殺に疑念をもった作家と警察官が謎を追うフランス映画。“嫉妬深い”“スポーツマンの”“DV男の”“インテリの”元夫(カレ)達、”No.5(モンローが好んだシャネルの香水名、元夫の野球選手ディマジオの背番号)”、“アン・バクスター(モンローと同時代のアメリカ人女優)”、流産シルクスクリーンのデザインハッピーバースデイ暗殺された政治家とその弟など、マリリン・モンローの人生や死の暗喩がちりばめられています。
➤英題の『Nobody Else But You』は、モンローが75☞『Some Like It Hot(1959)お熱いのがお好き』の中で歌った“I Wanna Be Loved by You48”の歌詞に由来しています。
➤現題(フランス語)の『Poupoupidou』は、この曲のスキットの部分のフレーズです。
➤邦題の『赤い手帳』は、主人公の日記の色。モンロー本人の赤い手帳も無くなっておりモンロー他殺説の根拠ともなっています。
(リンク) LYRIS I Wanna Be Loved by You 歌詞

97☞My Week with Marilyn『マリリン 7日間の恋(2011、米)監督 サイモン・カーティス、出演:ミシェル・ウィリアムズケネス・ブラナー
「オリビエは映画スターになりたい偉大な役者で、あなたは偉大な役者になりたい映画スターだ49

マリリン・モンロー7日間の恋 (新潮文庫), Colin Clark (原名), 5つ星のうち4.7 /7個の評価

96☞Love, Marilyn『マリリン・モンロー 瞳の中の秘密』(2013、米・仏)監督リズ・ガルバス

マリリン・モンローに関連するシーンのある映画

※01☞『Gentlemen Prefer Blondes紳士は金髪がお好き』に関連するものははサイト内の別ページに掲載

47☞Marilyn Monroe: Her Life in Pictures (English Edition) Kindle版
James Spada (著
  1. Wikipedia(English)Golden Globe Awards
  2. ウィキペディア(日本語)マリリン・モンロー
  3. Wikipedia(English)Golden Globe Awards
  4. ウィキペディア(日本語)モンキー・ビジネス(映画)
  5. Wikipedia(English)Monkey Business(1952 film)
  6. ウィキペディア(日本語)ケーリー・グラント
  7. ウィキペディア(日本語)ジンジャー・ロジャース
  8. ウィキペディア(日本語)チャールズ・コバーン
  9. Wiktionary >by George
  10. Grammarphobia>By George!(January 5, 2012)
  11. ウィキペディア(日本語)ジョージ5世
  12. Wikipedia(English)Niagara(1953_film)
  13. ウィキペディア(日本語)ナイアガラ
  14. カナダ オンタリオ州 ナイアガラの滝 ナイアガラの滝 観光 Carillon Bell Tower
  15. Wikipedia(English)Gentlemen_Prefer_Blondes_(1953_film)
  16. ウィキペディア(日本語)紳士は金髪がお好き
  17. ウィキペディア(日本語)シャネルNo.5
  18. ウィキペディア(日本語)百万長者と結婚する方法
  19. ウィキペディア(日本語)ローレン・バコール
  20. ウィキペディア(日本語)ベティ・グレイブル
  21. ウィキペディア(日本語)アフリカの女王
  22. ウィキペディア(日本語)ハンフリー・ボガード
  23. Wikipedia(English)he_Seven_Year_Itch
  24. そのタイトル英語でなんちゅーKnow
  25. ウィキペディア(日本語)トム・イーウェル
  26. ウィキペディア(日本語)サマータイム
  27. ウィキペディア(日本語)大アマゾンの半魚人
  28. ウィキペディア(日本語)王子と踊子
  29. Wikipedia(English)The Prince and the Showgirl
  30. ウィキペディア(日本語)テレンス・ラティガン
  31. Wikipedia(English)The Sleeping Prince
  32. ウィキペディア(日本語)カルロ2世(ルーマニア王)
  33. 中欧のおへそハンガリー
  34. ウィキペディア(日本語)ローレンス・オリヴィエ
  35. マリリンとオリヴィエ
  36. ウィキペディア(日本語)ウィリアム・タフト
  37. ウィキペディア(日本語)ジョージ5世(イギリス王)
  38. ウィキペディア(日本語)ジョージ5世(イギリス王)
  39. Wikipedia(English)The Misfits
  40. ウィキペディア(日本語)荒馬と女
  41. ウィキペディア(日本語)リノ(ネバダ州)
  42. ウィキペディア(日本語)クラーク・ゲーブル
  43. ウィキペディア(日本語)マスタング
  44. Wikipedia(English)Mustang
  45. ウィキペディア(日本語)女房は生きていた
  46. a Nueva Marilyn:
  47. Wikipedia(English)Nobody_Else_But_You
  48. Wikipedia(English)I_Wanna_Be_Loved_by_You
  49. マリリンとオリヴィエ

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