ビクトリア女王最期の秘密 Victoria & Abdul
1887年に24歳でイギリスに来たカリームは74歳の女王の従僕として、14年後の1901年に女王が81歳で亡くなるまで仕えました。非常に寵愛が激しかったため、夫のアルバート公亡き後寵愛し、恋人とも言われた使用人ジョン・ブラウン1の後釜などと噂されることもありました。
この映画では、ヴィクトリア女王役を81歳のジュディ・ディンチが演じました。彼女は、ジョン・ブラウンとの交流を描いた映画『Queen Victoria 至上の恋』でもヴィクトリア女王を演じ、ゴールデングローブ賞ドラマ部門主演女優賞を受賞しています。
ジュディ・ディンチは、007映画のイギリス情報局秘密情報部(MI6)の局長M3を何度も演じている他、『恋におちたシェイクスピア』ではエリザベス1世を演じアカデミー賞助演賞を受賞しています。イギリスではローレンス・オリヴィエ賞、トニー賞、英国アカデミー賞を受賞し、イギリス王室から「Dame(デイム)」の称号を授与されています4。
(サイト内リンク)『失敗だらけの人類史』
ヴィクトリア女王がインド皇帝になりたかったわけは?
女王の息子エドワード7世の命により、女王とカリームでやり取りされた書簡などはほとんど焼却されたり没収されましたが、第一夫人の死に際して残りが返却されました。カリームの直系の子孫はいませんでしたが、インド・パキスタン分離独立の際にパキスタンに出国していた甥の子孫が日記とともに保持しており、2010年、出版され公になりました。5
- ウィキペディア(日本語)ヴィクトリア女王 最期の秘密
- Wikipedia(English)Abdul Karim
- ウィキペディア(日本語)M(架空の人物)
- http://www.ssf.uk.com/aboutus/patrons/damejudidench
- Basu, Shrabani (2010) Victoria and Abdul: The True Story of the Queen’s Closest Confidant, Stroud, Gloucestershire: The History Press, ISBN 978-0-7524-5364-4
コメント