被占領国とナチス・ドイツ56
フランス
33☞『パリよ永遠に』(2014)占領軍が撤退する際のパリ破壊作戦を食い止めたパリ出身のスウェーデン外交官。
32☞『イングロリアス・バスターズ』(2009)ユダヤ・ハンターと言われるドイツ人に、ユダヤ系フランス人女性と、ユダヤ系アメリカ人チームが報復。
31☞『戦略大作戦』(1970)フランスでの戦闘中、捕虜のドイツ軍大佐から聞き出した、銀行に預けられている金塊を強奪しようとする米軍のチーム。
イタリア
ナチ犯罪者の孫世代の新人弁護士が巻き込まれる法廷ドラマ。本作で語られた“法律の落とし穴”がきっかけとなり、2012年にドイツ連邦法務省(当時)が省内に調査委員会を立ち上げました。2
43☞コリーニ事件 (創元推理文庫) Der Fall Collini– 2011年フェルディナント・フォン・シーラッハ (著), 酒寄 進一 (翻訳)5つ星のうち4.4 /215個の評価。映画原作。
原作者の弁護士シーラッハの祖父はヒトラーユーゲント指導者で、後にウィーンのユダヤ人の追放に関与し、戦後ニュルンベルク裁判で禁固20年の刑に処せられました。1
(シーラッハの著作)
44☞犯罪 (創元推理文庫) Verbrechen 2009年 フェルディナント・フォン・シーラッハ (著), 酒寄 進一 (翻訳) 5つ星のうち4.1 /349個の評価
46☞罪悪 (創元推理文庫) Schuld 2010年 フェルディナント・フォン・シーラッハ (著), 酒寄 進一 (翻訳) 5つ星のうち4.3/ 113個の評価
49☞カールの降誕祭(クリスマス) Carl Tohrbergs Weihnachten 2012年 フェルディナント・フォン・シーラッハ (著)
50☞日本人女性に恋をしたパン職人が“まともなパン屋”でなくなってしまった理由を描く「パン屋の主人」収録
47☞テロ Terror 2015年 フェルディナント・フォン・シーラッハ (著), 酒寄 進一 (翻訳) 5つ星のうち4.1 /59個の評価
48☞禁忌 (創元推理文庫) Tabu 2013年 フェルディナント・フォン・シーラッハ (著), 酒寄 進一 (翻訳) 5つ星のうち3.8/ 85個の評価
45☞刑罰 (創元推理文庫)2022年 フェルディナント・フォン・シーラッハ (著), 酒寄 進一 (翻訳) 5つ星のうち4.3/ 79個の評価
オーストリア
1957年ウィーンの架空のホテル・オペラで、素性を隠して働く元ナチス親衛隊将校と、元収容所の少女の倒錯した愛の行方を描きます。少女は、フォルクスオーパー歌劇場1で上演されるオペラ「魔笛」の指揮者夫人としてホテルを訪れたのでした。シャーロット・ランプリング(『鳩の翼』、『ある侯爵夫人の生涯』主人公の母、『さざなみ』ベルリン銀熊賞など)出演。
➤ オーストリアは1942年の時点で、ドイツの7%を上回る国民のおよそ10 %がナチ党員で、オーストリア国民のナチ政策への加担は極めて大きく、彼らの一部は親衛隊に志願し、ユダヤ人の摘発、移送や東方のドイツ占領地域にあった強制収容所管理業務等において重要な役割を果たしていました。4
ノルウェー
ナチス・ドイツ軍によるノルウェー侵攻(ヴェーザー演習作戦)が起きる前日の1940年4月8日から国王ホーコン7世がナチス・ドイツからの降伏要求を正式に拒否した翌日の4月11日までを中心に描いています。5
君はわかっていないようだが、私はノルウェー史上で唯一 国民に選ばれた国王だ。この国は民主主義国家であって最も尊重すべきは国民の意見だ。今ここで私が決断すれば民主主義ではなくなる。この国の行く末は密談によって決まるのではない。国民の総意で決まるのだ
➤デンマーク王子であったホーコン7世は33歳の時に1905年にノルウェーの国王となり、ドイツ侵攻のあった68歳から5年間はイギリス王女であった亡妻の母国に亡命したものの、85歳で没するまで50年近く君臨し、一人息子のオラフ5世が後を継ぎました。
ホーコン7世と政府はイギリスに亡命し国外から対独抗戦を呼びかけました。
1943年、ナチスに追われるノルウェーのレジスタンス12人のうち、一人はその場で射殺、10人は捕えられ後に拷問や処刑で死亡しました。残る一人ヤン・バールスルード8だけが、凍傷と雪盲に苦しみながら地元民の助けを得てスウェーデンに脱出できた実話を元にした映画。逃げるヤンや彼を助けるノルウェー人たちと追手ナチスの将校の攻防に焦点を当てて描いています。
俺たちはノルウェー人に嫌われている。(中略)あれを見ろ、国王のモノグラムだろ?国民の愛されてる。彼らは日に日に大胆になっている。新しい象徴を見出されては困る。
(ナチスの将校が同僚に)
37☞『Nine Lives ( Ni Liv )』(1957)5つ星のうち5.0(4個の評価)同じ題材で、主人公のサバイバルに焦点を当てた映画。9
38☞『We Die Alone』(1955)David Howarth (著), 上記の原作
40☞『Escaping the Nazis: Jan Baalsrud’s Story (True Survival Stories) 』(2021)Betsy Rathburn (著), Tate Yotter (イラスト),子供向けの本
➤第二次世界大戦中のナチス占領下のノルウェーで女優として活躍するソニア・ヴィーゲット10。父と弟はレジスタンス活動に参加、脚本家の夫の愛人はソニアの衣装係という修羅場。英語とドイツ語が堪能でフランス語もそこそこ。
➤ナチスの国家弁務官ヨーゼフ・テアボーフェンは、彼女の人気に目を付けてプロパガンダに利用しようとしていた一方、隣国スウェーデンの諜報部はスパイとしてナチスに潜入することを要請しました。同時にソフィアの父が収容所に連行され、彼女は父を救うためテアボーフェンに接触します。
11☞『誰でもない女』(2012)純粋アーリア人種を増やすため、ドイツの施設につられ去られた、ドイツ人兵士とノルウェー人女性の子供の戦後を描きます。
純正のアーリア人を生む出産施設(高い城の男シーズン2第5話)
ポーランド
エジプトへ移住したイスラエルの遊牧民族ヘブライ人は奴隷となりましたが、モーセに率いられてイスラエルへ脱出しました。その後、ユダヤ教が確立していきましたが、周辺民族との抗争や迫害により世界各地へ散らばりました。このように離散した民族はディアスボラとよばれます1。ユダヤ人は3000年間に地中海からイベリア半島を通ってヨーロッパを北上するように分散していきました5。ヨーロッパのキリスト教社会の中で、しばしば追放処分を受け、住居も安定しないユダヤ人がつける仕事は事実上消費者金融や無店舗の行商、芸能でした。
東方植民時代(12世紀 – 14世紀)には、バトゥと、チンギス・カンの孫である3人の将軍率いるモンゴルのポーランド侵攻1により人口が減少したポーランド王国へ進出しました。
更に、1290年にエドワード1世による追放布告でイングランドを追放されたユダヤ人がポーランドに集まりました。1933年頃には約550万人のユダヤ人がポーランドに住んでいました11。第二次世界大戦中にドイツ占領下の国々に住んでいたユダヤ人は、合計でおよそ900万人でしたが、終戦までに、これらのユダヤ人の3分の2が死亡しました12。
ユダヤ人を大量殺害するための絶滅収容所のほとんどは、ポーランドにありました。5それは、主として以下の3つの理由によるとか。
—◆ポーランドはヨーロッパ最大のユダヤ人人口を抱えていた。
—◆東欧の鉄道網が壊滅状態だったため、ユダヤ人を遠くまで移送できなかった。
—◆絶滅収容所の存在はドイツの一般市民には極力秘密にしておく必要があった。
十字軍の頃、ドイツの敵意は、はるか東欧のイスラムより身近なユダヤ人に向かいました。ポーランドの支配者層はユダヤ人の財産に目をつけ、金と引き換えに安全を保障する相互関係を築いたので多くのユダヤ人がポーランドに流入することになった歴史的背景があるそうです。5
ウィリアム・スタイロンの小説(1979年)が原作。
➤アウシュビツ強制収容所にいたことがあるポーランド人女性をメリル・ストリープ5が、ポーランド訛りの英語で演じ、アカデミー賞主演女優賞、ゴールデングローブ賞主演女優賞を受賞しました。
➤相手のユダヤ人役はケヴィン・クライン5
ドイツ人実業家オスカー・シンドラーが1100人以上ものポーランド系ユダヤ人を自身がクラクフに経営する軍需工場に必要な生産力だという名目で絶滅収容所送りを阻止し、その命を救った実話を描く作品。1,
リーアム・ニーソン:オスカー・シンドラー役
ベン・キングズレー(『ガンジー』など):イザック・シュターン (シンドラーの会社のユダヤ人会計士1)役
レイフ・ファインズ(『ある侯爵夫人の生涯』など)アーモン・ゲート1
赤い服の少女は、実在の人物13をモデルにしているそうです14。
「バッハか?」「いやモーツァルトだ。」
バッハのイギリス組曲 #2 (BMV807) の Prelude を聞いて2人のドイツ兵が交わす会話です。ユダヤ系の監督スピルバーグが、ドイツ人の教養のなさを表現したシーンと解釈されています。15
29☞『シンドラーズ・リスト―1200人のユダヤ人を救ったドイツ人』 (1982)新潮文庫 トマス・キニーリー (著), 幾野 宏 (翻訳) 5つ星のうち4.2 /41個の評価
米国・英国・ポーランド合作。アカデミー賞国際長編映画賞、音響賞。カンヌ国際映画賞グランプリ(第2席)。ジョナサン・グレイザー監督(『記憶の棘』など)1。言語は主としてドイツ語。映画は原作を大幅に改変しています。
➤原作のアウシュビツ5強制収容所長はヘルマン・ヘス1を模した架空の人物でしたが、映画ではヘルマン・ヘスその人として家族との生活を淡々と描きます。原作ではにおいについて頻繁にふれられていますが、映画の主役は幸せそうな生活のバックに常に聞こえる収容所からの音がポイントになっています。
➤電話で話す夫妻。「会議では自分の案が採択された」「パーティには誰が参加したの?」「天井が高い部屋でユダヤ人を虐殺するのは難しいことを考えていたので、覚えていない」興味を持つ領域が違います。唯一、原作のセリフをそのまま反映させた箇所とか。
➤エンディングでは嘔吐するヘスの凝視と穴を通して目があうのは観客。現代の祈念館の描写で終わる映画は、現代人に問いかけてるような演出です。
28☞『関心領域』マーティン エイミス (著), 北田 絵里子 (翻訳) 5つ星のうち4.0 /7個の評価
➤KZ(強制収容所の略語)ドル所長、マルティン・ボルマンの甥で連絡将校のトムゼン中尉、ポーランド系ユダヤ人の死体処理班長の独白で語られます。
➤トムゼン中尉が鼠をとるために掃除婦に借り入れる猫はマックス。正式名はマクシク
「はじめる前からみな疲れ切っています。どうすれば彼らから成果など得られるのです?」「ああ、わかっている。ただ、だれがその費用を払うことになるか尋ねても?」「われわれは食事の提供もします。」「はい、20%の増量です。そのくらいの量があれば、もっと体力がついて、もう少し長く持ちこたえるでしょう。」「司令官と私は生産性のみを追求するわけにはいきません。わたしたちはもうひとつ、政治上の目標を見失ってはならないのです。ここは療養施設ではありません。」「甘やかす必要はない!連中はここをなんだと思っている?保養所のたぐいだとでも?」
特別列車105号の貸借対照表をまだ見ていなかった。ひどく奇妙なことが起きていた。わたしは二時間半の上演時間中ずっと、観客を毒ガスで死なせるにはどのくらいの時間がかかるかを夢中で見積もっていた(湿度の条件に対する天井の高さを考慮して)。どの観客の服か回収可能かと考え、全員の毛髪と金の詰め物にどのくらいの値がつくかを計算していた・・・。一方では、経済管理本部から、策を尽くして(軍需産業向けの)労働力を増やせと常にせっつかれている。もう一方では、国家保安本部から、可能なかぎり多くの避難民を始末せよと圧力をかけられている。「われわれが広く覇権を握ることはないかもしれないが、敗北することはありえない。それは休戦というのだ。休戦協定だ。われわれはただ条件を申し立てることになる」
「連合国は無条件降伏しか受け入れないわよ」「ばかな!」
たとえわれわれが絶対的な派遣を握れなかったとしても、妥協案はまちがいなく打ち出されるはずだ(“無条件降伏”だのなんだのいう戯言はこの際無視しよう)おそらくフランス、オランダ、ベルギー、ルクセンブルグ、ノルウェー、デンマーク、ラトヴィア、エストニア、ウクライナ、ベラルーシ、ユーゴスラビア、ギリシャは返還せねばならないだろうが、たとえばリトアニア、ズデーン地方とチェコの残りの部分、加えてポーランドの半分(オーストリアの問題は話題にのぼりさえしまい)の維持くらいはうまくいけば認められるだろう。おそらく、シンガポール、ジャカルタ、マラッカ、フィリピンは返還せねばならないが、たとえば台湾と中国北部、加えて満州(朝鮮の問題は話題にのぼりさえしまい)の維持くらいはうまくいけば認められるだろう。
現状では人数が多すぎる。気をつけないと、軍事戦争には買っても、人種戦争には負けてしまうぞ。われわれがしているのがよいことならば、なぜこんな鼻を突くひどいにおいがするのか?
(ドル所長)
戦後処刑された女性収容所所長の(「野獣」とあだ名されたマリア・マンドル16)は女性オーケストラ1を設立させ、囚人が労働に行くときと帰ってきたとき、時にはドイツ人の前で演奏しました。その音楽はユダヤ人を安心させ、ガス室に送られるユダヤ人を殺す効率を高めたともいわれています。
ユダヤ人であったグスタフ・マーラーの姪アルマ・ロゼ1も指揮しました。アルマはじめメンバーは食事や医療など非収容者としては破格の待遇が受けられました。
日本の天皇中心とした国家体制が千年以上継続していることに、西洋諸国が敬意を払うことには、千年王国のイメージが関係しているのかもしれないね。
➤ブンカーは農地を改造して作られたガス室。ヘルマン・ヘスは戦後、ブンカーの近くで処刑されました。
➤アウシュビツ第三強制収容所として、ドイツを代表する大企業のコンツェルンが作られました。イーゲー・ファルベン社の合成ゴム・合成石油プラント「ブナ」は最大のものでした。
「その会議を招集し、議長を務めたのが、ハイドリヒだ。博士が8名、識者の層が厚い」
「ヴァンゼーでは何も“決められて”はいない。何か月も前にくだされた決定にゴム印を押しただけだ。」男全員が、日本軍が太平洋で起こした奇跡(マレー半島、ビルマ、英領ボルネオ、香港、シンガポール、マニラ、バターン半島、ソロモン諸島、スマトラ島、韓国、中国南部での勝利)について大興奮で語り、指揮をとった飯田祥次郎、本間雅晴、今村均、板垣征四郎らの手腕を褒めたたえていた。コンラート・ペーターズは、おれと同類だった。どちらも消極的な同調者だった。おれたちはついてきた。ついてきて、どこまでもついてきて、全力で足をひきずり、カーペットをこすり、寄せ木張りの床をひっかきながらも、やはりついてきた。おれたちのような人間は何十万といる、おそらく何百万と。フェルステングループ補助収容所の炭鉱での自滅による致死率(強制労働者の平均余命は一ケ月に満たない)
人知れず危険を冒して、トーマス・マンなどの本を読んだ。いわゆる“友好関係”を結んでいた女性が三、四人いたは、連絡はしなかった。おれは感情という資産、さらには道徳という資産を手にしたと感じていて、それを使い果たすのも、切り崩しはじめるのもいやだった。 (トムゼン中尉)ここじゃもう金ではうまくいかないみたいだ。インンフレが起こってる感じだ。おれはうずうずしてるんだよ。東部へ行きたくて。おれは戦いを求めてる、強い相手と戦いたいんだ。簡単に勝負がつかないような相手と。
“詩人と夢想家の住むのどかな国”が、世界でも稀にみる教養豊かな国が、なぜあんあ狂気じみた、あんな途方もない蛮行に屈したのか?なぜこの国の男も女も、あのハリボテ男の意のままに、魂を犯されてしまったのか?
逆に、戦後のドイツ内では印刷業者の資金不足から旧字体の活字を使わざるを得なくなり一時期、旧字体が復活しましたが、古い体制を思わせる旧式の字体はだんだん使われなくなりました。
ゾンダーコマンド(強制収容所で死体処理などの特別任務を負ったユダヤ人)のすべてのユダヤ人の90%と同様にーこの仕事をはじめて半時間もすると無神論者になりました。
27☞高い城の男2>マルティン・ボルマン
ボルマンは女優の愛人などがありましたが、十人の子供を産んだ妻には包み隠さず話していました。
26☞『戦場のピアニスト』(2002)実在のユダヤ系ポーランド人ピアニストをモデルとした映画。監督のロンマン・ポランスキーは、ユダヤ教徒のポーランド人の父親と、カトリック教徒でロシア生まれのポーランド人の母親の間に、パリで生まれました[1][2][3][4]。
25☞『コレクター 暴かれたナチスの真実』(2016)ポーランドでナチスに加担したオランダ人の美術品コレクター、ピーター・メンテン。
24☞『ヒトラーのための虐殺会議』(2022)淡々とビイネスライクに進むヴァンゼー会議。
54☞生きるために 映画1989年
56☞サウルの息子 映画2015年
「やっとシャワーね」「2日も浴びられなかった」「ひどいわ」(汽車から降ろされたユダヤ人女性)
51☞刑事フォイル ドラマ
01☞アウシュヴィッツの図書係 小説
02☞アウシュヴィッツのタトゥー係 小説
03☞最終列車 アウシュヴィッツ行 映画2009年
04☞白い巨塔 ドラマ2003年
14☞14歳のアウシュヴィッツ
戦後10年以上たち、アウシュビツの元SSが小学校教師をしているとの情報がもたらされました。自身や恋人の両親などが元ナチ党員であった若手検事らが、葛藤を抱きながらも情報を探しだし1963年アウシュビツ法廷(ホロコーストにかかわった人々をドイツ人自身が裁く裁判)が開かれるまでを描きます。
「何歳?」「20歳よ」「アウシュビッツは?」「知らない」「史上最大の残虐行為は忘れ去られた」「何の話だ」「検事が知らないなぞ恥ずすべきことだぞ」
「アウシュビッツ」「その地名に関する本は2冊あるけど1冊は絶版。もう1冊は取り寄せね、10週間かかる」
「敗戦国だし皆、忘れたがってる」
「考えが甘いぞ、ヒトラーの死でナチスは全滅したとでも?今も生きてる。収容所での駐留経験は今の法律では罪にならん。恥ずすべきだが戦争犯罪は3年前に時効を迎えた。現実に目を向けろ、公的機関にはナチスが潜んでいる。今や怖いものなしだ」
「彼はなぜ隠しておけたんだ?」「簡単なことさ、家に帰り制服をしまって何もなかったように暮らすだけ。真相は誰も知りたがらない」
オランダ
➤オランダのウィルヘルミナ女王3は、1939年に中立宣言をしていましたが、1940年5月、ナチのオランダ侵攻に際して女王捕縛の命を受けたドイツの機動部隊から30分差で辛くも逃れ[4]ました。同日午後、イギリス海軍の支援を受け、同国の駆逐艦で亡命した女王は、ロンドンで亡命政府を樹立し、女王はラジオを通じて国民に語りかけ、レジスタンス運動の精神的支柱となりました。ロッテルダムは壊滅的な空爆を受け、オランダはドイツの占領下に入りました。3
➤オランダ軍はドイツとの闘いで95%のパイロットを喪失、辛くもイギリスに脱出した海軍中心のパイロットは、イギリス空軍の指揮下におかれました。米国に飛行学校を設立し教育を再開するも、インドネシア戦で日本帝国軍に壊滅させられました1。日本帝国軍がインドネシアを占領できたのは本国オランダがドイツの占領下にあったからとも言われます15。
➤オランダ人はゲルマン系が多く、ナチのユダヤ人政策にも無関心で、オランダ在住ユダヤ人の70~80%が殺害されたと言われています。戦後75年になる2020年の追悼行事で首相がはじめて謝罪しました。20
➤戦局が悪化するとドイツ軍はオランダ人の強制動員をはじめ、レジスタンス運動も激化しました。ドイツは報復として水上交通などを閉鎖しました。食糧や燃料の補給の途絶えた冬は「飢餓の冬」と呼ばれ、数か月でオランダ人2万人が命を落とすことになりました。犠牲者のほとんどは高齢男性であったと伝えられています。 [4][5]
のちの追跡研究により、飢餓を経験した妊婦から出生した子は高血圧や肥満になる確率が極めて高いことが知られています。当然、子供の身長や体重は通常時より小さく、その子(孫世代)も小さい子供が多いことから、飢餓の遺伝的影響は2世代以上に渡るとも考えられています。
➤ドイツが降伏文書に署名した3日後に、カナダ軍が首都アムステルダムに入城しました。21
オランダ王室のユリアナ王女は従妹であるカナダ総督夫人を頼って二人の娘と共にオタワに身をよせました。ユリアナはオタワ滞在中の三女出産を迎えましたが、オランダ国内で生まれないと王位継承権が得られないというオランダの法律に配慮し、カナダ議会は、ユリアナたちがいる病室をオランダの治外法権区域とする特別法を可決しました。マルフリーテ王女出生時には、国会議事堂でオランダ国旗が掲げられ、オランダ国歌を奏で、誕生を祝福しました。戦後、オランダ王室はお礼と友情の証として、毎年何万株ものチューリップの球根をオタワに送り続けています。22
➤大尉は趣味で切手を集めており、ウィルヘルミナ女王の切手話で主人公と知り合います。
➤大尉に連れられたドイツ人のパーティで、伴奏されるのはイタリアオペラ「アイーダ」の「凱旋行進曲」
➤占領時代を回顧する主人公が現在暮らすのは、イスラエルのユダヤ人コミュニティ「キブツ」。農業を中心とした独特の共同社会的な生活様式を発達させ、観光対象にもなっています。1
オランダのアムステルダムに隠れ住み、後に強制収容所で亡くなった少女の日記。
22☞『アンネの追憶』(2012)アンネ・フランクの「その後」について、アンネの親友ハネリ・ホスラーにインタビューした内容をまとめた書籍『もうひとつの「アンネの日記」』を原作としている[1]映画。1
- ジョージ・スティーヴンス監督、映画『アンネの日記』(The Diary of Anne Frank, 1959)
- 永丘昭典監督、アニメーション映画『アンネの日記』(The Diary of Anne Frank, 1995)
- 黒川万千代『アンネ・フランク その15年の生涯』合同出版、2009年。ISBN 978-4772604635。
- 『母と子で見る アンネ・フランク―隠れ家を守った人たち』早乙女勝元、草土文化、1984年。ISBN 978-4794500373。
- エルンスト・シュナーベル『アンネのおもかげ』原田義人訳、みすず書房、1958年。全国書誌番号:58007232。
- マティアス・ハイル『永遠のアンネ・フランク』松本みどり訳、集英社、2003年。ISBN 978-4087733921。
- ミープ・ヒース『思い出のアンネ・フランク』深町眞理子訳、文藝春秋、1987年。ISBN 978-4163416304。
- ラウル・ヒルバーグ『ヨーロッパ・ユダヤ人の絶滅 上巻』望田幸男・原田一美・井上茂子訳、柏書房、1997年。ISBN 978-4760115167。
- ジャクリーヌ ファン・マールセン『アンネとヨーピー わが友アンネと思春期をともに生きて』深町眞理子訳、文藝春秋、1994年。ISBN 978-4163485805。
- メリッサ・ミュラー『アンネの伝記』畔上司訳、文藝春秋、1999年。ISBN 978-4163549705。
- メリッサ・ミュラー『アンネの伝記(文春文庫)』畔上司訳、文藝春秋、2000年。ISBN 978-4167136284。
- キャロル・アン・リー『アンネ・フランクの生涯』深町眞理子訳、DHC、2002年。ISBN 978-4887241923。
- キャロル・アン・リー『アンネ・フランク 隠れ家で日記を書き続けた少女』橘高弓枝訳、偕成社、2003年。ISBN 978-4036450107。
- ウィリー・リントヴェル『アンネ・フランク 最後の七ヵ月』酒井府・酒井明子訳、徳間書店、1991年。ISBN 978-4193544435。
- オランダ国立戦時資料研究所『アンネの日記 研究版』深町真理子訳、文藝春秋、1994年(平成6年)。ISBN 978-4163495903。
チェコとスロバキア
ユーゴスラビア
マルコ(共産党員)
イヴァン(動物園に勤めていたマルコの弟)
クロ(マルコの親友)
ヴェラ(地下室で息子ヨヴァンを生み亡くなるクロの妻)
ナタリア(マルコとクロが憧れる女優)
フランツ(ナタリアの恋人のナチス将校)
- ライフ・イズ・ビューティフル – Wikipedia
- ドイツが直面する、「ナチス時代を克服すること」の難しさ | ハーバー・ビジネス・オンライン | ページ 2 (hbol.jp)
- サウンド・オブ・ミュージック (映画) – Wikipedia
- 増谷英樹・吉田善文、『図説オーストリアの歴史』、河出書房新社、2011年、91-92頁
- ウィキペディア(日本語)ヒトラーに屈しなかった国王
- Wikipedia(English)Elverum
- The 12th Man (film) – Wikipedia
- Jan Baalsrud – Wikipedia
- Nine Lives (1957 film) – Wikipedia
- Sonja Wigert – Wikipedia
- ヨーロッパのユダヤ人人口の分布、1933 年頃 | ホロコースト百科事典 (ushmm.org)
- ヨーロッパにおけるホロコースト以前のユダヤ人の生活 | ホロコースト百科事典 (ushmm.org)
- Roma Ligocka – Wikipedia
- 『シンドラーのリスト』(1993)事実と現実の違いの解説と赤い服の少女、最後の花の意味を考察 – fortuneラボ (kawa-colle.jp)
- シンドラーのリストで弾かれていたピアノ曲 – 映画「シンドラー… – Yahoo!知恵袋
- Maria Mandl – Wikipedia, wolna encyklopedia
- 大統領選敗北ならイスラエル消滅も、ユダヤ系に責任=トランプ氏 | ロイター
- https://ja.wikipedia.org/wiki/ヒトラーと戦った22日間5ドイツ軍の捕虜となり、ユダヤ系と発覚してポーランドの絶滅収容所5ソビボル強制収容所 – Wikipedia
- https://en.wikipedia.org/wiki/Escape_from_Sobibor
- オランダ首相、ナチス虐殺で初めて謝罪 ユダヤ人保護せず – BBCニュース
- 第二次世界大戦とオランダ – 第二次世界大戦の解説 (uc-style.com)
- オランダが毎年チューリップを贈りつづける理由は…70年前のある出来事だった 「ありがとうカナダ!」 | Favorits Article from Japan (wordpress.com)
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