塩野七生の視点×99
塩野 七生1(しおの ななみ、女性、1937年7月7日 – )は、日本の歴史作家、小説家。学習院大文学部哲学科卒。ローマ在住。
『ローマ人の物語2』シリーズなどイタリア史に関するベストセラーがあり、数々の受賞もありますが、学術的な新事実がないことや直接的証拠に基づかない筆者の推測なども表現されているため、歴史書としてではなく歴史小説として読むべきであるとの専門家の批判もあります。
受賞
- 1970年(33歳)第24回毎日出版文化賞(文学・芸術部門) 『チェーザレ・ボルジアあるいは優雅なる冷酷』
- 1981年(44歳)サントリー学芸賞(思想・歴史部門) 『海の都の物語』
- 1982年(45歳) 第30回菊池寛賞
- 1988年(51歳) 第27回女流文学賞 『わが友マキアヴェッリ フィレンツェ存亡』
- 1993年(56歳) 第6回新潮学芸賞 『ローマ人の物語Ⅰ ローマは一日にしてならず』
- 1999年(62歳) 第2回司馬遼太郎賞
- 2000年(63歳) イタリア共和国功労勲章(グランデ・ウッフィチャーレ章)
- 2001年(64歳) 土木学会出版文化賞 『すべての道はローマに通ず ローマ人の物語Ⅹ』
- 2005年(68歳) 紫綬褒章
- 2006年(69歳) 第41回書店新風賞 『ローマ人の物語(全巻)』
- 2007年(70歳)文化功労者
著作
62☞塩野七生ルネサンス著作集(2001年)
61☞『ルネサンスとは何であったのか』(62☞2001年 「塩野七生ルネサンス著作集 第1巻」 新潮社/2008年 新潮文庫)
01☞『ルネサンスの女たち』(1969年 中央公論社/1973年 改版1996年 中公文庫/2012年 新潮文庫) ※第2巻
イザベッラ・デステ、ルクレツィア・ボルジア、カテリーナ・スフォルツァ、カテリーナ・コルネールの女性4名の生涯を描いた連作。
02☞『チェーザレ・ボルジア あるいは優雅なる冷酷』(1970年 新潮社/1982年 改版2013年 新潮文庫) ※第3巻
05☞『海の都の物語 ヴェネツィア共和国の一千年』(1980 – 81年 中央公論社(正・続)/1989年 中公文庫(上・下)/2009年 新潮文庫 全6巻)※第4・5巻
ヴェネツィア共和国の一千年の興亡。伊題 STORIA della REPUBBLICA di VENEZIA
03☞『神の代理人』(1972年 中央公論社/1975年 改版1996年 中公文庫/2012年 新潮文庫) ※第6巻
ルネサンス期に活躍したローマ法王4名、ピオ2世、アレッサンドロ6世、ジュリオ2世、レオーネ10世の本紀。伊題 Vicario di Cristo
12☞『わが友マキアヴェッリ フィレンツェ存亡』 (1987年 中央公論社/1992年 中公文庫/2010年 新潮文庫 全3巻) ※第7巻
13☞伊題 SCRITTI SUL RINASCIMENTO
小説・歴史
04☞『愛の年代記』(1975年 新装版2003年 新潮社/1978年 改版2002年 新潮文庫)
- 06☞『サロメの乳母の話』(1983年 中央公論社/1986年 中公文庫/2003年 新潮文庫)
- 07☞『コンスタンティノープルの陥落』(1983年 新潮社/1991年 改版2009年 新潮文庫)
- 08☞〔英訳〕The Fall Of Constantinople (2005.7) ISBN 1932234179
- 1453年、最後の東ローマ帝国皇帝コンスタンティヌス11世と、その首都コンスタンティノープル攻略に燃えるオスマン帝国皇帝マホメッド2世との戦いを描く。
- 09☞『ロードス島攻防記』(1985年 新潮社/1991年 改版2009年 新潮文庫)
- 10☞〔英訳〕The Siege of Rhodes (2006.11)
- 10☞『レパントの海戦』(1987年 新潮社/1991年 改版2009年 新潮文庫)
- 11☞〔英訳〕The Battle of Lepanto (2007.1) ISBN 1932234330
- 14☞『緋色のヴェネツィア 聖マルコ殺人事件』(1988年 朝日新聞社/1993年 朝日文芸文庫)
- 15☞『銀色のフィレンツェ メディチ家殺人事件』(1990年 朝日新聞社/1993年 朝日文芸文庫)
- 16☞『黄金のローマ 法王庁殺人事件』(1992年 朝日新聞社/1995年 朝日文芸文庫)
- 17☞『三つの都の物語』(1999年 朝日新聞社)、上記三部作を合本。
- 18☞『ローマ人の物語』(1992 – 2006年、新潮社 全15巻/2002 – 2011年、新潮文庫 全43巻)古代ローマの興亡を、1992年から2006年にかけ毎年1巻を上梓した大長編。文庫は分冊刊行。羅題 RES GESTAE POPULI ROMANI
89☞韓国語版, 90☞台湾版 3- 91☞『塩野七生「ローマ人の物語」の旅 コンプリート・ガイドブック』(1999年)
- 92☞『塩野七生「ローマ人の物語」スペシャル・ガイドブック』(2007年/文庫、2011年)
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- (20☞)ローマは一日にして成らず ローマ人の物語I (1992年)
(21☞)“ROMA NON UNO DIE AEDIFICATA EST”
王政ローマの建国からイタリア半島統一までを描く。 - (22☞)ハンニバル戦記 ローマ人の物語II(1993年)
(23☞)”BELLUM HANNIBALICUM”
ポエニ戦争とカルタゴ滅亡まで。ハンニバルとスキピオ・アフリカヌス。 - (24☞)勝者の混迷 ローマ人の物語III(1994年)
(25☞)”BELLORUM CIVILIUM”
グラックス兄弟、マリウスとスッラ、ポンペイウスの活躍。「内乱の一世紀」前半。 - (26☞)ユリウス・カエサル ルビコン以前 ローマ人の物語IV(1995年)
(27☞)”C. IULIUS CAESAR ANTE RUBICONEM”
カエサルの前半生とガリア戦争。 - (28☞)ユリウス・カエサル ルビコン以後 ローマ人の物語V(1996年)
(29☞)”C. IULIUS CAESAR POST RUBICONEM”
ローマ内戦とカエサル暗殺、その死後の内乱と収拾を描く。 - (30☞)パクス・ロマーナ ローマ人の物語VI(1997年)
(31☞)”PAX ROMANA”
ローマを帝政に移行させた初代皇帝アウグストゥスが、パクス・ロマーナの実現を進める過程。 - (31☞)悪名高き皇帝たち ローマ人の物語VII(1998年)
(32☞)”IMPERATORES MALAE FAMAE”
アウグストゥスに続くユリウス・クラウディウス朝の4皇帝(ティベリウス、カリグラ、クラウディウス、ネロ)の功罪。 - (33☞)危機と克服 ローマ人の物語VIII(1999年)
(34☞)”CRISIS ET AB EA EXITUS”
ユリウス・クラウディウス朝断絶後の帝国の混乱とフラウィウス朝の成立、五賢帝の1人目ネルウァまで。 - (35☞)賢帝の世紀 ローマ人の物語IX(2000年)
(36☞)”SAECULUM AUREUM”
五賢帝のうちトライアヌス、ハドリアヌス、アントニヌス・ピウスの3皇帝の時代。 - (37☞)すべての道はローマに通ず ローマ人の物語X(2001年)
(38☞)”OMNIAE VIAE QUAE AD ROMAM DUXERUNT”
ローマのインフラストラクチャーをテーマとした巻。 - (39☞)終わりの始まり ローマ人の物語XI(2002年)
(40☞)”FINIS PRINCIPIUM”
哲人皇帝マルクス・アウレリウスの治世。五賢帝以後のローマと内乱、セプティミウス・セウェルスの時代。 - (41☞)迷走する帝国 ローマ人の物語XII(2003年)
(42☞)”TERTII SAECULI CRISIS”
セウェルス朝後半及び軍人皇帝時代のローマ帝国、いわゆる「3世紀の危機」の時代。 - (43☞)最後の努力 ローマ人の物語XIII(2004年)
(44☞)”DE ULTIMIS LABORIBUS”
ディオクレティアヌスとコンスタンティヌスの時代。テトラルキアの成立と終焉。 - (45☞)キリストの勝利 ローマ人の物語XIV(2005年)
(46☞)”DE CHRISTI VICTORIA”
コンスタンティウスとユリアヌスの時代からテオドシウスの時代まで - (47☞)ローマ世界の終焉 ローマ人の物語XV(2006年)
(48☞)”ROMANI MUNDI FINIS”
ローマ帝国の東西分裂と西ローマ帝国の滅亡、ユスティニアヌスの再征服による荒廃。
- (20☞)ローマは一日にして成らず ローマ人の物語I (1992年)
- 49☞『ローマ亡き後の地中海世界』(2008 – 2009年、新潮社 上・下/2014年、新潮文庫 全4巻)羅題 DE MARI POST DELETAM ROMAM
- 51☞『十字軍物語』(2010 – 2011年、新潮社/2019年、新潮文庫 全4巻)羅題 Deus lo vult (en)
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97☞『十字軍物語 第一巻―神がそれを望んでおられる』(新潮文庫)5つ星のうち4.1(18個の評価)
98☞『十字軍物語 第二巻―イスラムの反撃』(新潮文庫)5つ星のうち4.4(32個の評価)
99☞『十字軍物語 第三巻―獅子心王リチャード』(新潮文庫)5つ星のうち4.2(10個の評価)
19☞『十字軍物語 第四巻―十字軍の黄昏』(新潮文庫)5つ星のうち4.4(11個の評価)
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(Prime Video 参考作品)
50☞「リチャード獅子心王 -聖なる戦い-」(ウォリアーズ 歴史を動かした男たち(字幕版)2006 第5話)
1191年6月11日キプロス島ソリマス 妹と婚約者がが難破しキプロスの太守にとらえられましたが、これを攻めて奪還。5月12日にソリマスで結婚しました。ドラマには妻は登場しません。
リチャード王4(イングランド王)34歳。第三次十字軍5に参加。
ジョーン6(リチャード王の妹。シチリア王未亡人)
1191年9月7日聖地パレスチナアルスフ7の戦いにて十字軍が勝利しヤッファ占領。
ブルゴーニュ公849歳。フランス王が戦線離脱した後のフランス司令官。
ガルニエ・ド・ナブレス9ホスピタル騎士団団長。
レスター伯10イングランド軍
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53☞『皇帝フリードリッヒ二世の生涯』(上・下、2013年、新潮社/2020年、新潮文庫)54☞羅題 De Imperatoris Friderici Secundi Vita
「世界の驚異」と言われたシチリア王兼神聖ローマ皇帝の生涯。
- 55☞『ギリシア人の物語』(2015 – 2017年、新潮社 全3巻)
- 古代ギリシア人の歩みを描く。表紙の彫像はそれぞれテミストクレス、ペリクレス、アレクサンドロス大王。
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94☞『ギリシア人の物語I 民主政のはじまり』5つ星のうち4.4(43個の評価 )
95☞『ギリシア人の物語II 民主政の成熟と崩壊』5つ星のうち4.6(27個の評価)
96☞『ギリシア人の物語III 新しき力』5つ星のうち4.3(48個の評価 )
イタリア関連
- 56☞『イタリアだより 君知るや南の国』(1975年 文藝春秋)
- 57☞『イタリア共産党讃歌』(1976年 文藝春秋)
- 58☞『イタリアからの手紙』(1981年・改版2003年 新潮社/1997年・改版2016年 新潮文庫)
- 59☞『イタリア遺聞』(1982年 新潮社/1994年・改版2009年 新潮文庫)
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60☞『マキアヴェッリ語録』(1988年・改版2003年 新潮社/1992年・改版2009年 新潮文庫)
- 63☞『ローマの街角から』(2000年 新潮社)
- 64☞『ローマ人への20の質問』(2000年 文春新書)
- 65☞『痛快!ローマ学』(2002年 集英社インターナショナル)
- 66☞改題『ローマから日本が見える』(2005年 集英社/2008年 集英社文庫)
随筆 その他
- 67☞『サイレント・マイノリティ』(1985年 新潮社/1993年・改版2009年 新潮文庫)
- 68☞『男の肖像』(1986年 文藝春秋/1992年・改版2017年 文春文庫)
- 69☞『男たちへ フツウの男をフツウでない男にするための54章』(1989年 文藝春秋/1993年・改版2017年 文春文庫)
- 70☞『再び男たちへ フツウであることに満足できなくなった男のための63章』(1991年 文藝春秋/1994年・改版2018年 文春文庫)
- 71☞『人びとのかたち』(1995年 新潮社/1997年・改版2006年 新潮文庫)。映画エッセイ集
- 72☞『日本人へ-リーダー篇』(2010年 文春新書)
- 73☞『日本人へ-国家と歴史篇』(2010年 文春新書)
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74☞『生き方の演習 若者たちへ』(2010年 朝日出版社)
- 75☞『想いの軌跡 1975-2012』(2012年 新潮社/2018年 新潮文庫)。エッセイ集成
- 76☞『日本人へ-危機からの脱出篇』(2013年 文春新書)
- 77☞『逆襲される文明 日本人へⅣ』(2017年 文春新書)
共著
- 78☞『ローマとその世界帝国 新潮古代美術館 5』(新潮社、1980年)。解説エッセイを寄稿
- 79☞『信長 「天下一統」の前に「悪」などなし』(第10章執筆/1991年 プレジデント社/2007年 プレジデント・クラシックス)
- 80☞『おとな二人の午後 異邦人対談』(五木寛之との対談/2000年 世界文化社/2003年 角川文庫)
- 81☞『ローマで語る』(子息アントニオ・シモーネとの対談/2009年 集英社インターナショナル/2015年 集英社文庫)
- 82☞『ヴァチカン物語 とんぼの本』(石鍋真澄・藤崎衛 共著/2011年 新潮社)、図版本
- 83☞『ヴェネツィア物語 とんぼの本』(宮下規久朗 共著/2012年 新潮社)、図版本
絵本
- 84☞『漁夫マルコの見た夢』(1979年 TBSブリタニカ/2007年 ポプラ社/絵 水田秀穂)
- 85☞『コンスタンティノープルの渡し守』(1980年 TBSブリタニカ/2008年 ポプラ社/絵 司修)
舞台化
- 86☞『チェーザレ・ボルジアあるいは優雅なる冷酷』宝塚歌劇団。
- 88☞『ヴェネチアの紋章15』宝塚歌劇団。原作は『緋色のヴェネツィア 聖マルコ殺人事件』
- 87☞「カエサル -『ローマ人の物語』より-」。栗山民也演出、松本幸四郎主演で、2010年10月に日生劇場で舞台上演。原作は『ユリウス・カエサル ルビコン以前 ローマ人の物語IV』、『同 ルビコン以後 ローマ人の物語V』。
- ウィキペディア(日本語)塩野七生
- ウィキペディア(日本語)ローマ人の物語
- 新潮社>ローマ人の物語海外版紹介
- ウィキペディア(日本語)リチャード1世(イングランド王)
- ウィキペディア(日本語)第3回十字軍
- ウィキペディア(日本語)ジョーン・オブ・イングランド_(シチリア王妃)
- ウィキペディア(日本語)
- ウィキペディア(日本語)ユーグ3世(ブルゴーニュ公)
- Wikipedia(English)Garnier_de_Nablus
- Wikipedia(English)Robert_de_Beaumont,_4th_Earl_of_Leicester
- ウィキペディア(日本語)サラーフッディーン
- ウィキペディア(日本語)アル=アーデイル
- インシャラー<大辞林 第3版
- のらねこ農民放浪記>「インシャラー」の正しい意味って、そうだったのね~。July 25, 2013:エジプトにて
- ウィキペディア(日本語)ヴェネチアの紋章
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