モーツアルト
- 01☞『第一戒律の責務』 K. 35 (1766-67)
- 02☞『アポロとヒュアキントゥス』 K. 38 (1767)
- 03☞『バスティアンとバスティエンヌ』 K. 50(K6. 46b) (1768)
- 04☞『みてくれの馬鹿娘(偽ののろま娘)』 K. 51(K6. 46a) (1768)
- 05☞『ポントの王ミトリダーテ』 K. 87(K6. 74a) (1770)
- 06☞『アルバのアスカニオ』 K. 111 (1771)
- 07☞『シピオーネ (スキピオ) の夢』 K.1 26 (1772)
- 08☞『ルーチョ・シッラ』 K. 135 (1772)
- 09☞『偽の女庭師』 K. 196 (1774-75)
- 10☞『羊飼いの王様』 K. 208 (1775)
- 11☞『ツァイーデ』 K. 344(K6. 336b) (1779-80 未完成)
- 12☞『イドメネオ』Idomeneo K. 366 (1780-81)
- 13☞『後宮からの誘拐』 K. 384 (1781-82)
- 14☞『カイロの鵞鳥』 K. 422 (1783 未完成)
- 15☞『だまされた花嫁』 K. 430(K6. 424a) (1783 未完成)
- 16☞『劇場支配人』 K. 486 (1786)
- 17☞『フィガロの結婚』Le nozze di Figaro K. 492 (1785-86)
- 18☞『ドン・ジョヴァンニ』Don Giovanni K. 527 (1787)
- 19☞『コジ・ファン・トゥッテ』(『女はみなこうしたもの』) K. 588 (1789-90)
- 20☞ 『魔笛』Die Zauberflöte K. 620 (1791)
- 21☞『皇帝ティートの慈悲』La clemenza di Tito K. 621 (1791)
- モーツアルト自身を描いた作品
01☞『第一戒律の責務』 K. 35 (1766-67)
02☞『アポロとヒュアキントゥス』 K. 38 (1767)
03☞『バスティアンとバスティエンヌ』 K. 50(K6. 46b) (1768)
04☞『みてくれの馬鹿娘(偽ののろま娘)』 K. 51(K6. 46a) (1768)
05☞『ポントの王ミトリダーテ』 K. 87(K6. 74a) (1770)
06☞『アルバのアスカニオ』 K. 111 (1771)
07☞『シピオーネ (スキピオ) の夢』 K.1 26 (1772)
08☞『ルーチョ・シッラ』 K. 135 (1772)
09☞『偽の女庭師』 K. 196 (1774-75)
10☞『羊飼いの王様』 K. 208 (1775)
11☞『ツァイーデ』 K. 344(K6. 336b) (1779-80 未完成)
12☞『イドメネオ』Idomeneo K. 366 (1780-81)
正式なタイトルは、Idomeneo, re di Creta ossia Ilia e Idamante(クレタの王イドメネオ、またはイリアとイダマンテ)というトロイア戦争後のクレタ島を舞台としたオペラ。
エレットラ1の物語はリヒャルト・シュトラウスがホーフマンスタールの作品に基づいて82☞『エレクトラ1』としてオペラ化しているほか、数々の作品がつくられています。
- 31☞『オレステイア』:アイスキュロスによるギリシア古典劇三部作。
- 32☞『エーレクトラー』:ソポクレースによるギリシア古典劇。
- 33☞『エーレクトラー』:エウリーピデースによるギリシア古典劇。
- 34☞『エレクトラ』:ダニーロ・キースによるドラマ。
- 35☞『蠅』:ジャン=ポール・サルトルによる演劇。エレクトラ神話と実存主義のテーマを現代に置き換えた。
- 36☞『エレクトラ』:フーゴ・フォン・ホーフマンスタールによる演劇。ソフォクレスの作品に基づく。
- 37☞『喪服の似合うエレクトラ』:ユージン・オニールによる演劇。
- 38☞『エレクトラ』:マイケル・カコヤニスによる映画。イレーネ・パパス主演。エウリピデスの作品に基づく。
- 39☞Ellie:物語をアメリカ南部に移したB級映画。
- 40☞『エレクトラ』:マーベル・コミックによるアメコミ作品。人気タイトル「デアデビル」からのスピンオフ作品で、女性暗殺者エレクトラの物語。
ライバルとその腕の中のイダマンテが注目する中、私は彼らを見なければならないの?
(ふん、サ・ヨ・ナ・ラ)
私の弟オレステスよりマシだわ。彼を追って地獄の底へ行かせて。かわいそうなオレステス。私の気持ちを受け取って。
また、エレクトラの妹を題材したグルック『トーリードのイフジェニー』、アルゴス(ミケーネ)と闘ったトロイの残党の物語ベルリオーズ『トロイアの人々』
このオペラにはデウス・エクス・マキナ1という、古代からギリシア悲劇などの演劇において、話が混乱した際に突然神が現れて方向性を示す手法が採用されています。語源は機械仕掛けの神という意味。
13☞『後宮からの誘拐』 K. 384 (1781-82)
14☞『カイロの鵞鳥』 K. 422 (1783 未完成)
15☞『だまされた花嫁』 K. 430(K6. 424a) (1783 未完成)
16☞『劇場支配人』 K. 486 (1786)
17☞『フィガロの結婚』Le nozze di Figaro K. 492 (1785-86)
ボーマルシェの戯曲を元にモーツアルトが作曲1。ロッシーニが作曲した『セビリアの理髪師』1の続編。18世紀のセビリアの伯爵邸が舞台。
(Sは『セビリアの理髪師』にも登場)
フィガロS:タイトルロール。前作「セビリアの理髪師」では、伯爵の家来。(バス)
スザンナ:伯爵夫人に仕えるフィガロの恋人(ソプラノ)
アルマヴィーヴァ伯爵S:初夜権を復活させスザンナとの浮気を企むフィガロの主人(バリトン)
伯爵夫人ロジーナS:ケルビーノに横恋慕される、伯爵の浮気に悩の妻(ソプラノ)
ケルビーノ:伯爵の小姓。伯爵夫人に恋する少年(メゾソプラノ)
ドン・バルトロS:フィガロに恨みがある医者(バス)フィガロの父であることがわかる。
ドン・バジーリオS:伯爵におもねる音楽教師(テノール)
マルチェリーナ:フィガロに金を貸した時に書かせた「借金を返せなかったら結婚する」という証文を持つ女中頭(メゾソプラノまたはソプラノ)。生き別れたフィガロの母だと判明し味方になる。
(↓メトロポリタン歌劇場アーカイブより ジョナサン・ミラー演出版(1876年上演)のシーン)(↓メトロポリタン歌劇場アーカイブより Richard Eyre演出版(2014年上演)のシーン)
☞ウィーン国立歌劇場管弦楽団版(1980年)ケルビーノ:アグネス・バルツァ
85☞Jean-Pierre Vincent演出版(1987年)リヨン国立歌劇場。
86☞グラインドボーン・フェスティバル・オペラ(1994年)ケルビーノ:ルネ・フレミング
87☞フリム演出版(1996年)夏帽子をかぶった近代的衣装や回転舞台の使い方など斬新な工夫が楽しめる演出。
88☞ジョナサン・ミラー演出版(2003年)ズービン・メータ指揮、フィレンツエ歌劇場。
89☞Jean-Louis Martinoty2演出版(2004年)シャンゼリゼ劇場
90☞ジョルジョ・ストレーレル演出版(2006年)ミラノ・スカラ座 ライヴ収録。1981年のプレミエ(この公演はムーティが指揮しました)からずっと変わらない格調高い演出。
91☞ (2006年)従来のどの公演にもまして喜劇色が強く、登場人物に情感豊かな行動をさせる演出。
92☞クリストフ・マルターラー演出(2006年)パリ・オペラ座(ガルニエ宮)で上演された現代風のアレンジ。
93☞Claus Guth3演出版(2006年)天使が登場する斬新な演出。Anna Netrebko出演。
94☞Michael Grandage演出版(2012年)グラインドボーン音楽祭2012
95☞ ユルゲン・フリム&ベッティーナ・ハルトマン演出版(2015年)シラー劇場。フリムは3度『フィガロの結婚』の演出を手掛けていますが、自身これまでで最高の出来だという自信作。
96☞スヴェン=エリック・ベヒトルフの演出版(2015年)ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団、ウィーン国立歌劇場合唱団。細部まで丁寧に作りこんだ演出、オーソドックスな中にも洗練された舞台装置。
97☞ウェイク=ウォーカー演出版。(2016年)イタリアの伝説的演出家ジョルジョ・ストレーレルに敬意を表し、ストレーレルの代表作1973年パリ・オペラ座の『フィガロの結婚』に使われたアームチェアをこの舞台でも用いています。
99☞序曲 overture
『フィガロの結婚』序曲 | モーツァルト
Marriage of Figaro Overture, Mozart (Accordion Duet) アコーディオン・デュエット
MARRIAGE OF FIGARO ‘OVERTURE’ – ORGAN SOLO (ARR. JONATHAN SCOTT)
Non piu andrai, farfallone amoroso (Ruggiero Raimondi) Metropolitan Opera 1985
Amadeus – Salieri’s March is defiled映画『アマデウス』では、架空ですが、サリエリがヨーゼフ2世に献上した曲をモーツアルトが即興でこの曲にアレンジするエピソードに仕立てています。
zen-on piano solo 「もう飛ぶまいぞこの蝶々」 全音ピアノライブラリー全音楽譜出版社
恋とはどんなものかしら(ポール・モーリア)
Non più andrai farfallone amoroso クラリネット3重奏
聖飢魔II/フィガロの結婚
☞ロッシーニ『セヴィリアの理髪師』でも登場した音楽教師バジリオの歌う「女はみなこうしたもの(Cosi fan tutte le belle)。何も珍しいことではありません」後の『コジ・ファン・トゥッテ』の主題となっています。
☞映画『ショーシャンクの空に』1(1994年:米)にはこのオペラの曲が使われています。
☞映画『鍵泥棒のメソッド』1(2012年:日)第36回日本アカデミー賞 最優秀脚本賞、優秀主演男優賞、優秀助演男優賞、優秀助演女優賞。芸術選奨文部科学大臣賞。
桜井武史:堺雅人、銭湯で鍵を交換し、殺し屋コンドウとして生活することになる劇団員。
コンドウ:香川照之、銭湯で記憶喪失になり自分を桜井武史だと思いこむクラシック好きの殺し屋。携帯電話の着信音はベートーベン、バッハなど。
水嶋香苗:広末涼子、雑誌編集者の女性。35歳。年内になんとか結婚しようとする。会社で部下に決意を表明する映画のオープニングでこのオペラの序曲が流れます。
荒川良々、森口瑤子、木野花、小野武彦、大谷亮介、ムロツヨシ出演。
18☞『ドン・ジョヴァンニ』Don Giovanni K. 527 (1787)
『フォガロの結婚』のプラハ公演に招待され書いたオペラ。初演日の朝に序曲を書き上げたという逸話があります。スペインの伝説の放蕩者ドン・ファンを題材にしたベルターティの『ドン・ジョヴァンニまたは石の客』(1787年)やモリエールの『ドン・ジュアン』(1665年)を参考にしたものと考えられています。(英語表現ドン・ファン、イタリア語表現ドン・ジョヴァンニ、フランス語表現ドン・ジュアン)
3幕の晩餐では『フィガロの結婚』のケルビーノの歌「もう飛ぶまいぞこの蝶々」のフレーズが演奏され、レポレッロが「みんな知ってるヤツだ」と歌います。ウィーンでヒットしなかった『フィガロの結婚』が、前年プラハでヒットしたことに対する作者のサービスだとか。もちろん『ドン・ジョヴァンニ』の初演はプラハです。
(↓メトロポリタン歌劇場アーカイブより Michael Grandage演出版(2011年上演)のシーン)(↓メトロポリタン歌劇場アーカイブより Michael Grandage演出版(2016年上演)のシーン)
ドン・ジョヴァンニ Don Giovanni(バリトン)女たらしの貴族。剣の腕もたち、騎士長と闘って勝つほど。騎士長の墓の石像を晩餐に招待し、地獄に引きずり込まれる。
レポレッロ Leporello(バス)ジョヴァンニの従者。主人に振り回されているが「おこぼれ」にあずかり楽しむこともあるよう。
ドンナ・アンナ Donna Anna(ソプラノ)ドン・ジョヴァンニに夜這いをかけられ、抵抗したところに駆けつけた父親を殺される騎士長の娘。復讐のためドン・ジョヴァンニを追う。
騎士団管区長 Il Commendatore(バス)娘が凌辱されると闘いジョバンニに殺されるアンナの父。
ドン・オッターヴィオ Don Ottavio(テノール)復讐は忘れて結婚するようドンナ・アンナを説得するアンナの許婚。
ドンナ・エルヴィーラ Donna Elvira(ソプラノ)かつてジョヴァンニに誘惑されて捨てられ、ジョバンニを追い回す女性。美しい召使を連れている。
ツェルリーナ Zerlina(イタリア語の発音ではヅェルリーナ)(ソプラノ)村娘でマゼットの新婦。結婚式の最中にドン・ジョヴァンニに口説かれ、その気になる田舎娘ながらコケティッシュでしたたかな娘。
マゼット Masetto(バス)ツェルリーナの浮気な行動にやきもきする新郎。
➤エルイヴィーラに諭されても、石像に脅かされても、「絶対、後悔しないぞ」(悔い改めない)と、死んでも縛られない自由な生き方を貫く姿勢は“カルメン”と似ています。同性には自分にはできないと憧れられ、異性には何故か引き付けられる魅力を発揮することで恐れられる、運命の女(ファムファタール)ならぬ“運命の男”とも言えます。
➤2016年メトロポリタン歌劇場のMichael Grandage演出版でタイトル・ロールを演じたSimon Keenlysideは、ドン・ジョバンニは地球上であらゆることをやったので、次の新しい冒険に出たんだと話しています。
➤見方を変えれば、最後の場面も、追いかけてくる女たちを巻くための、ドン・ジョバンニとレポレッロの大芝居と解釈することもできるかもしれません。ドン・ジョバンニは地獄へ落ちたので二度とお目にかかれないだろうというのはレポレッロで、それを見た(と主張する)のはレポレッロだけなのです。
70☞Walter Felsenstein (監督) (1966)
71☞Franz-Josef Selig (出演), Brian Large (監督), Roberto de Simone (監督) ムーティ指揮
64☞Peter HaLL演出版(1977)
58☞Giorgio Strehler演出版(1987)リッカルド・ムーティ指揮
68☞ミヒャエル・ハンペ演出版(1987)カラヤン指揮、ザルツブルク音楽祭。
43☞ゼッフェレッリ演出版
54☞Calixto Bieito演出版(2002)
57☞ピーター・ブルック演出版(2002)エクサンプロヴァンス音楽祭
67☞Gyorgy Fischer演出版
65☞Jossi Wieler and Sergio Morabito演出版 現代風
66☞ピーター・セラーズ監督版
72☞ルイス・パスルワル演出(2005)マドリッド王立劇場
59☞マルティン・クシェイ演出版(2006)ザルツブルグ音楽祭ライブ。ダニエル・ハーディング指揮、ドンナ・アンナ役クリスティーナ・シェーファー。
➤下着姿の女性が多数登場する現代風の大胆な演出で賛否両論。娼館を舞台にしているそうですが、ファション業界と思われるようなスタイリッシュな衣装デザイン。予算削減の原因から現代風演出が増えたが、モーツアルトは人間の機微を描くので現代風に演出しやすいとか1。エロティックな演出に目を奪われるものの、ドン・ジョヴァンニの歌の一部をレポレッロが歌ったり、レポレッロが主人を刺し殺したり、実は二人を同一視しているピーラー・セラーズの解釈を思い出させるとの感想も1。若い女性だとばかり思っていた白い下着の女性は実は老婆だったというオチや黒い下着の女性は女性の怨念や地獄との解釈もありますが、わかりにくいという声も。
➤「カタログの歌」ではファッショナブルな女性以外にも、掃除婦風、ハイソ風、縄跳びの少女など過去の女性遍歴を思わせる女性達が回り舞台で登場しますが、アメフトのスクラムの集団が見られるのは両刀使いを暗示しているのでしょうか?セレブ乱交パーティ風から集団結婚式の場面に早変わりしツェルニーナの歌に繋がる演出。
44☞Puir Luigi Pizzi演出版(2011)
55☞Dmitri Tcherniakov演出版 2013年国際オペラ賞で最優秀演出家賞を受賞したロシア人。
56☞シドニー・オペラハウス版 セクシーで悪魔的。
73☞Michael Hample演出版
41☞フィリップ・ヒンメルマン演出版(2013)バーデン=バーデン祝祭劇場でのライヴ映像。題名役を歌っているバス・バリトン歌手アーウィン・シュロットはウルグアイ出身。ドンナ・アンナ役はネトレプコ。この年の11月にこの2人は正式に離婚したことを発表しました。
60☞Claudio Desderi (監督) スカラ座
61☞カール・エバート演出版 ベルリン・オペラ
62☞Derek Bailey (監督) 舞台を20世紀に置き換えた設定
63☞Jurgen Flimm演出版 チューリッヒ・オペラハウス
42☞Claus Guth演出版 森をイメージした現代的な演出。
45☞カーセンの演出版(2015)ムーティに替わってスカラ座音楽総監督に就任したバレンボイムの開幕公演ということで、上演に先立ち全員が起立の上イタリア国歌が奏されるという、開幕前から祝祭的な気分が盛り上がった「ドン・ジョヴァンニ」。ネトレプコがドンナ・アンナを演じています。極めてシンプルな演出で、装置も簡素であり、物語の理解を邪魔することは全くありません。斬新な地獄落ちの場面も「こういうやり方もあるのか」と納得です。また、時にはヌードも登場するなど、この物語が愛欲と復讐、死をテーマにしていることを改めて認識させてくれることでしょう。
47☞Lluis Pasqual演出版 1940年代の暗黒世界ともいえるスペインの城を舞台にしたパワフルな新演出。
48☞ユロフスキ、ケント、ブラウンの演出版
49☞スヴェン・エリック・ベクトルフ演出版
51☞ Francesca Zambello (監督), Robin Lough (監督)
52☞Jiri Nekvasil演出版4
53☞José Montes-Baquer (監督, プロデュース)
46☞ Kasper Holten (監督), Jonathan Haswell (監督) 英国ロイヤルオペラ
25☞Jean-François Sivadier演出版(2017)Aix-en-Provence Festival Philippe Béziat主演、監督。
69☞Dave Heather (監督), Bernard Haitink (監督)
☞René Pape カタログの歌 ご主人様がモノにした各国の女性の数を歌います。
☞Otto Edelmann sings Catalogue aria
☞Luca Pisaroni – Madamina, il catalogo è questo (Mozart: Don Giovanni)
☞La ci darem la mano お手をどうぞ – Hvorostovsky & Fleming 2006/09/13
☞‘La ci darem la mano’ duet (Mozart; Louise Alder, Erwin Schrott; The Royal Opera)
☞メルカダンテ:変奏曲「お手をどうぞ」S.Mercadante Variation フルート神田勇哉
☞シャンパンの歌 (歌エツィオ・ピンツァ)
☞Dmitri Hvorostovsky – Fin ch’han dal vino (Japan 2005) HD
☞Ildebrando D’Arcangelo – Fin ch’han dal vino – Salzburg 2014
22☞『プラハのモーツァルト 誘惑のマスカレード』5(2017年)
プラハで『フィガロの結婚』が大成功し、プラハに招かれたモーツアルトが、猟色家のサロカ男爵と、男爵に殺されたケルビーノ役のオペラ歌手との交流を通して『ドン・ジョバンニ』1を作り上げる架空の物語。チェコ・イギリス合作映画。
女中アンの父親が男爵に殺されたり、従者レポレッロとのやりとりなど『ドン・ジョバンニ』を想像させるプロットが使われています。
他にドン・ファンを題材にした作品は以下のようなものがあります。
- セビーリャの色事師と石の招客(戯曲)、ティルソ・デ・モリーナ(1630年)ドン・ファン・テノーリオ
- ドン・ジュアン(詩)、バイロン(1819-24年)
- 石の客(『小悲劇』中の一編)、プーシキン(1830年)
- ドン・フワン・テノーリオ(戯曲) 、ホセ・ソリーリャ(1844年)
- ドン・ジュアン(戯曲)、A.K.トルストイ(1862年)
- 石の客(オペラ)、ダルゴムイシスキー(1872年初演)
- 交響詩「ドン・ファン」(管弦楽)、リヒャルト・シュトラウス(1889年)
- 24☞ドン・ジョヴァンニ 福山庸治 (著) 侍ドン・ジョバンニとおつきのロボット、レポレッロが繰り広げるマンガ。
☞『カサノバ』6(1976)フェレデコ・フェリーニ監督、ドナルド・サザーランド主演。第49回アカデミー賞衣裳デザイン賞受賞。制作当時はフェリーニのこだわりを反映し非常に高額な製作費の作品として知られていました。現代からは陳腐に見える演出も逆にキッチュ1な面白さがあります。
ローマでの品はないが様々なイベントが盛り込まれている宴を“トルマキオの饗宴[NOTE]ウィキペディア(日本語)サテュリコン[/NOTE]”に例える台詞があります。トルマキオは解放奴隷のことで、ローマのネロ帝時代にかかれた『サテュリコン』という小説中に、教養のない成り上がりの趣向を凝らした宴を描写している部分があります。食事テーブルにはデユーラーのサイのような生き物の像が飾られています。リーマの劇場のろうそくのシャンデリアが消させる様子もリアルに描かれています。
☞『カサノバ最後の恋(原題Le Retour de Casanova)』(1992)アランドロン主演。
☞『カサノバ』7(2005)
ヒース・レジャー、ジェレミー・アイアンズ、ナタリー・ドーマー(『TUDERS背徳の王冠』(2007)アン・ブーリン役)
映画ではジェレミー・アイアンズ演じる司教に疎んじられカサノヴァは有罪になりますが、実際に30歳の時、娘の交際に怒った有力貴族の工作により有罪になり、監獄に収監されるも脱獄し顛末を出版しています。
☞『Casanova Variations』[note]Wikipedia(English)Casanova Variations[/note](2014)ジョン・マルコビッチ、ファニー・アルダン、オペラ歌手のヨナス・カウフマン1出演。
☞『 カサノバ~最後の恋』8(2019)
19☞『コジ・ファン・トゥッテ』(『女はみなこうしたもの』) K. 588 (1789-90)
舞台は18世紀末のナポリ1。
ブーツの形をしたイタリア半島のかかとくるぶしのアキレス腱から見てアドリア海を挟んで向かい側のバルカン半島側がアルバニア。18世紀はオスマントルコの支配下にありました1。
(↓メトロポリタン歌劇場アーカイブより Lesley Koening演出版(2014年上演)シーン)
20☞ 『魔笛』Die Zauberflöte K. 620 (1791)
当時オペラの転換期であり、それまで王侯向けに宮廷で演じられたオペラは劇場で市民向けにも演じられるようになってきていました。一般大衆向けに形式ばらずにわかりやすい物を中心とし、各所に聴衆を楽しませる大掛かりな見せ場が盛り込まれています。歌や会話もドイツ語で上演されました1。
舞台はエジプト(ラムセスの時代)王子の衣装は日本の狩衣など、当時の西洋人にとって具体的な特定の時代場所を想像させない曖昧な設定なので、演出の幅が広がります。
特定の原作はありませんが、以下の作品を参考にしているそうです。
- パウル・ヴラニツキー作曲のオペラ『オーベロン』 – シカネーダー一座のための台本は、一座の一員カール・ルートヴィヒ・ギーゼケによる。
- トービアス・フィーリップ・フォン・ゲーブラーの戯曲『エジプト王ターモス』 – モーツァルトは以前にこの戯曲のための音楽(K.345)を書いている。
- クリストフ・マルティン・ヴィーラントの童話劇集『ジンニスタン』から『ルル、またの名、魔笛』
- フリーメイソン団員のアッベ・ジャン・テラッソンが書いた古代エジプトの応じセトスをめぐる寓意小説『セトス』[1]。
神官ザラストロ(B)悪の象徴のち善の象徴。ゾロアスター教の教祖ザラスシュトラから転用していると考えられています。ニーチェの『ツァラトゥストラはかく語りき』はドイツ語発音したもの。1とはいえ、古代エジプトが舞台設定で、イシス神などをたたえる歌を歌っており、ゾロアスター教がテーマになっているわけではありません。
夜の女王(S)ザラストロにさらわれた娘の救出を、王子に魔笛を与えて依頼。実は、ザラストロに復讐するために娘を利用。(善の象徴のち悪の象徴)
王子タミーノ(T)絵姿を見てパミーナを愛し救出に向かい、ザラストロに無言を通す試練などを課されて魔笛で対応する。試練の後、パミーナと結ばれる。
夜の女王の娘パミーナ(S)ザラストロにとらわれているか王子と愛しあうものの、無言で対応され、母からザラストロを刺すように渡された剣で自殺しようとするが、童子たちにさとされ試練を終えた王子と結ばれる。
鳥刺しパパゲーノ(BまたはBr) 王子と一緒に救出に向かい、試練の後、パパゲーナを恋人にする。‘18歳と2秒’という年齢のパパゲーナより10歳年上ということなので28歳との設定。
老女/パパゲーナ(S)当初、老女の姿をしているが、本当は若い娘。パパゲーノの試練の後、恋人となる。
夜の女王の3人の侍女(S,S,S)大蛇に襲われた王子を救出し夜の女王のところへ連れていく。
3人の童子(S,S,S)案内役
奴隷頭の黒人モノスタトス(T)パミーナに横恋慕するが報われないザラストロの部下。
(↓メトロポリタン歌劇場アーカイブ ジュリー・ティモア演出版(2006年上演)より)
☞おれは鳥刺し (魔笛) マンフレート・ヘム 美術はディヴィッド・ホックニー
☞モーツァルト 《魔笛》 「俺は鳥刺し」 ヘルマン・プライ
☞新国立劇場オペラ『魔笛』より 新国立劇場2018年10月3日公演。指揮:ローラント・ベーア演出:ウィリアム・ケントリッジ
☞ディアナ・ダムラウ演奏による モーツァルト『魔笛』(夜の女王)2014
☞Edda Moser-Königin der Nacht(夜の女王)
☞Queen Of The Night ホイットニー・ヒューストンによる夜の女王のイメージ
☞W.A. Mozart Magic Flute (Queen of Night Aria)Russian Saxophone Quarte
☞Mozart’s Magic Melodica Melidica Menピアニカ二重奏
☞Roth and Le Roi perform “Papagena / Papageno!”(パパゲーナ、パパゲーノ)
☞ “Pa-pa-pa Papageno” – Nathan Gunn (Met Opera)ジュリー・ティモア演出短編小説「葉桜と魔笛」太宰治 1
演出:ウィリアム・ケントリッジ、美術:ウィリアム・ケントリッジ、ザビーネ・トイニッセン
➤大野和士オペラ芸術監督の就任第一作。
➤現代アートの巨匠ウィリアム・ケントリッジの素描と映像を用いた、19世紀に英国などで探検家でもない一般の人々が他大陸に冒険を求めて乗り出した時代を舞台背景とした演出。
☞2018年10月 3日 ウィリアム・ケントリッジ スペシャルトーク
☞新国立劇場オペラ『魔笛』より 新国立劇場2018年10月3日公演。指揮:ローラント・ベーア演出:ウィリアム・ケントリッジ(サイト内リンク)メトロポリタンオペラ ウィリアム・ケントリッジ演出作品
『Luluルル』ベルグ『The Nose鼻』ショスタコーヴィチ『Wozzeckヴォツェック』ベルグ
21☞『皇帝ティートの慈悲』La clemenza di Tito K. 621 (1791)
メトロポリタン歌劇場アーカイブ(2012年上演)より https://www.metopera.org/user-information/nightly-met-opera-streams/week-58/weekly-guide/
神聖ローマ皇帝レオポルト2世がプラハで行うボヘミア王としての戴冠式(1791年9月6日)で上演する演目として、ボヘミアの政府から作曲が依頼されたオペラ・セリア(歴史ものなどシリアスな宮廷オペラ1)。原作はメタスタージオ。1
ティート(ティトス帝)は、1730年に発掘されセンセーションを巻き起こしていたポンペイが大噴火で埋まった当時のローマ皇帝。ティトス帝の父ヴェスバシアヌス帝と親しかった大プリニウスが体験した被害を、甥の小プリニウスが歴史学者タキトゥスに宛てた手紙が報告しています。一夜にして4メートルの灰が降り積もり翌朝には神殿の円柱や円形劇場の上の部分しか地表に覆われていなかったでしょう。直後の灰交じりの雨はコンクリートのように表面を固めました。当時のポンペイは地方都市でしかなく、疫病などの問題も山積みで、ティトス帝といえども放置せざるを得なかったので、逆に1500年以上もそのままの状態で残ったのです。
ローマ皇帝ティート(テノール)ユダヤの王女やセルヴィリアとの結婚を考えるが、最終的にヴィッテリアと結婚。「裏切りよりも慈悲が強い」とヴィッテリアやセストを許し称えられる皇帝。
ヴィッテリア (ソプラノ)先帝を倒したティートを憎んではいるが、自分が皇妃になるべきと考えている先帝ヴィッテリオの娘。セストにティートの暗殺を扇動。
セスト(カストラートまたはメゾソプラノ)ヴィッテリアを愛しているティートの友人。未遂に終わった殺人の首謀者ヴィッテリアをかばう。
アンニオ(ソプラノ)セストの友人でセルヴィリアの恋人
セルヴィリア (ソプラノ)セストの妹でアンニオの恋人
プブリオ(バス)セストを逮捕する近衛隊長官
➤ティート(ティトゥス)皇帝にはユダヤ戦争1時に懇意になった愛人ベレニケ1がありました。当時のユダヤ王の妹でサロメの物語に登場するヘロデ王の一族です(サロメの従兄弟の娘)。結婚を約束したものの、皇帝になった時にはユダヤ一族を妻にすることについてローマ市民の反対に合いました。元将軍である皇帝が征服先の王女と結婚しようとする状況が、100年前のクレオパトラに関連する騒動を思い起こさせたからだそうです。以来、彼は生涯結婚しませんでした。ジャン・ラシーヌの『ベレニス』、ピエール・コルネイユの『ティトとベレニス』など17世紀フランスの劇作家の題材としてよく取り上げられました。
➤ティートと父ウェスバシアヌスは、無能であったヴィッテリウス帝を倒し父子で共同統治していました。ヴィッテリウス帝に娘がいた可能性はありますが、ティート帝とは結婚していないので、ウィッテリアは架空の人物だと考えられます。
➤治世は短いもののティート皇帝は賢帝として知られています。神聖ローマ皇帝のための上演としてふさわしいと考えられたのでしょう。貧しい境遇から皇帝になったので庶民に人気がありました。父帝亡きあと2年後に40歳で亡くなりました。ただし同時代には「治世が短ければ、誰だって善帝でいられる」との皮肉もあったとか。1
➤レオポルド2世は、台本作家ダ・ポンテやモーツアルト、サリエリなどを重用しませんでした。また、イタリアで生まれスペインで育ち、結婚以来、四半世紀トスカーナ大公妃であった王妃マリア・ルイーザは、このオペラを「ドイツの汚らしいもの」とイタリア語で評したとの説もあります。大国スペイン出身で、夫の不誠実に悩まされた王妃にとって、皇帝妃ヴィッテリアが皇帝に対して、男性の愛を利用して殺人を企てるなど一方的にネガティブに描かれていることは、皇帝妃に対する侮辱との印象を受け容認しがたかったかもしれません。
モーツアルト自身を描いた作品
音楽
27☞『ロック・ミー・アマデウス』(1985年)オーストリアのミュージシャン、ファルコ1の曲で、アマデウスの生涯をラップで歌いこみヒットしました。
Rock Me Amadeus (Falco) – AMADEUS Electric Quartet
Rock Me Amadeus – The Fifth Element 映像『フィフス・エレメント』より
29☞Wolfgang Amadeus Mozart Symphony No 40 映像『アマデウス』より
☞Mozart Symphony No 40 piano arrangement /salsa version サルサ版ピアノ連弾
☞Mozart – Metallica (Symphony No. 40 – Enter Sandman : MOZART HEROES
30☞トルコ行進曲 Rondo Alla Turca 映像『アマデウス』より
☞Rondo alla Turca (Turkish March) on Glass Harp – Mozart K331 グラスハープ
☞MOZART – “Rondo Alla Turca” on SAX 🎷(ft. Shon World)Daniele Vitale サックス
31☞アイネクライネ・ナハト・ムジーク1 – Ivy String Quartet
☞GEEKS アイネ・クライネ・ナハト・ムジーク(Eine kleine Nachtmusik) Music Video
☞Eine kleine Nachtmusik (Mozart) – Mike Terrana Live 2013 ドラム
☞国民的行事 KREVA 日本語のラップ10
81☞Mozart y Mambo – Rondo alla Mambo! Sarah Willis
23☞MozART GROUP
MozART GROUP Bobby McFerrin
MozART group – Eine kleine world music (Official Video, 2008)
The Best Of MozART group – Episode 1 (42′)
The Best Of MozART group – Episode 2 (39′)
The Best Of MozART group – Episode 3 (46′)
マンガ
『マドモアゼル・モーツァルト1』5つ星のうち4.0(3個の評価)
女に生まれながら男として育てられる設定。
『マドモアゼル・モーツァルト2』5つ星のうち5.0(3個の評価)
父親の影響や妻との関係に悩むモーツアルトを描きます。
『マドモアゼル・モーツァルト3』5つ星のうち4.3(2個の評価)
ドン・ジョバンニを完成させるためにプラハへ行く頃から晩年まで。
映画
アカデミー賞の作品賞、監督賞、主演男優賞、脚色賞、美術賞、衣裳デザイン賞、メイクアップ賞、音響賞の8部門を受賞[3]。ゴールデングローブ賞4部門受賞。
アントニオ・サリエリ:F・マーリー・エイブラハム
ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト:トム・ハルス(ゲイをカミングアウト)
皇帝ヨーゼフ2世:ジェフリー・ジョーンズ(『恋の掟』ジェルクール将軍役)
ミハエル・シュルンベルグ(ディレークターズ・カット版のみ)ケネス・マクミラン
- ウィキペディア(日本語)エーレクトラ
- Wikipedia(English)Jean-Louis Martinoty
- Wikipedia(English)Claus Guth
- Jiri Nelvasil
- ウィキペディア(日本語)プラハのモーツァルト 誘惑のマスカレード
- ウィキペディア(日本語)カサノバ(1976年の映画)
- ウィキペディア(日本語)カサノバ(2005年の映画)
- Wikioedia(フランス語)Dernier Amour
- ウィキペディア(日本語)魔笛(2006年の映画)
- UTA-Net 国民的行事 歌詞
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