『高い城の男』(テレビドラマ)シーズン4
- 十四卦” ”Hexagram 64″
- シーズン4第2話 ”危険な扉” ”Every Door Out…”
- シーズン4第3話 ”吸収” ”The Box”
- シーズン4第4話 ”ジュリアナ、戻る”
- シーズン4第5話 ”スミス家の岐路” ”Mauvaise Foi”
- シーズン4第6話 ”内なる力” ”All Serious Daring”
- シーズン4第7話 ”蜂起” ”No Masters But Ourselves”
- シーズン4第8話 ”本土帰還” ”Hitler Has Only Got One Ball”
- シーズン4第9話 ”破滅への序曲” ”For Want of a Nail”
- シーズン4第10話 ”神の炎” ”Fire from the Gods”
十四卦” ”Hexagram 64″
気丈な皇太子妃
このドラマ(シーズン4)で、日本の皇太子妃は軍部の抵抗にあいながらも気丈に平和外交を行おうとする女性に描かれ、重要なキャラクターとして登場も増えています。2017年に平成天皇が退位を表明し、ドラマが放映された2019年に、皇太子妃であった雅子妃が皇后になりました。それまで旧態善とした皇室の中で適応障害などに苦しんだ雅子皇后が、環境がかわって才能を発揮する様子が世界に報道され、旧弊にあがらう理性的で合理的な女性として好意的に受け止められている状況が、反映されているのかもしれません。
シーズン4第2話 ”危険な扉” ”Every Door Out…”
人体実験を行ったラシャ博士と妻
43歳の未亡人カロリーネ・ディールは、15歳いつわって27歳のミュンヘン大学病院のアシスタント医師ラシャー博士1と知り合いました。彼女はあまり人に好かれない質であったラシャー博士をヒムラーに紹介し、親衛隊に推薦しましたが、親衛隊ではもうけることが奨励されていました。カロリーネは妊娠したといつわって、ラシャー博士と結婚し、従姉妹のルル・ムシュラーの手を借り私生児を生んだ母の乳幼児を里子として預かり、自分で出産したとして出生証明書を取得しました。
ラシャー博士はヒムラーのもとで、強制収容所のユダヤ人を使った人体実験を行い多数の被害者を出しました。例えば、「良好な健康状態の男性の高度12キロメートルにおける無酸素耐久実験」や「男性死者を(囚人)女性の体温と性交で蘇生させる試み」などの実験が行われたそうです。
他にも3人の預かった子供を自分の子として届け出ましたが、実際は、少なくとも9にの子供たちを入れ代わり立ち代わり預かっていたそうです。長期出張などの多かった夫は気が付きませんでした。(または気づかないふりをしていました)
終戦時ラシャー博士は殺害され、妻は絞首刑にされました。
シーズン4第3話 ”吸収” ”The Box”
Your son respoded him like a rabid dog(狂犬病にかかった犬).
シーズン4第4話 ”ジュリアナ、戻る”
ヒルマン
マルガレーテ・ヒルマン2はヒルマンより7歳年上の出戻りの看護婦でしたが、金髪碧眼の長身であり彼が理想とする「ドイツ女性」でした。1ヒムラーとの間の娘は、のちにナチ戦犯の逃亡する支援を行っています。
秘書兼愛人のヘドウィック・ポッサートとの間には息子と娘がひとりづつありました。
シーズン4第5話 ”スミス家の岐路” ”Mauvaise Foi”
私が14の時男が来て村の娘を集めた。看護婦として国のために働いてくれとね。私は行くのがうれしかった。でも私の父は本当の目的を知っていた。“Baishun”(売春)。父は私を地元の有力者田中の所へ連れていった。田中が男を追い払ってくれて私は安心した。ある日農作業をしてたら田中が来た。犯されたわ。汚されたのよ。父にそのことを話したら私の名誉を回復すると、彼と結婚させたの。結婚式で父は田中と握手して、私は12年彼と暮らした。彼が死んだ日、私は生まれ変わったわ。
ネズミを食べたっていい、憎い奴らより長生きするの。彼らは名誉や勲章で己の本性を隠しているわ。でも彼らの罪はいつか暴かれる。
シーズン4第6話 ”内なる力” ”All Serious Daring”
ルーファス・シーウェル
ジョン・スミス役のルーファス・シーウェル1は、『ハムレット』(1996年)でノルウェー王子フォーティンブラス役、『娼婦ベロニカ』(1998年)で主人公の恋人マルコ役、『トリスタンとイゾルデ』(2006年)で主人公の夫マーク王役。
シーズン4第7話 ”蜂起” ”No Masters But Ourselves”
彼らは過去400年闘い続けこの先400年だって戦う。それが連中の怖さです。
支配者に迎合する白人が黒人の抵抗組織についてコメントします。
シーズン4第8話 ”本土帰還” ”Hitler Has Only Got One Ball”
ヤクザの大神がレコードで聞いている曲は「Anything goes」。1934年のブロードウェイミュージカルの曲ですが、1956年に映画化されました。このドラマの設定の数年前で、ドラマの世界で映画が上映されたかどうかは不明ですが3、現実には映画のサウンドトラック・レコードも発売されました。
ミュージカルはギャングも登場しますが、映画版はギャングは登場しません。「Anything goes」は‘何でもアリ’という意味。
我々が手掛ける商売は常に受容がある。権力者が代わろうと関係ない。俺たちは役に立つ。電気や水を復旧させ石油パイプラインも元にもどせる。既存の政府を転覆させることと新政府を立ち上げることは大きく違う。(大神がサンフランシスコを占領した黒人組織に)
シーズン4第9話 ”破滅への序曲” ”For Want of a Nail”
May the Emperor’s reign
Continue for a thousand
Eight thousand generations
Until the pebbles (pebble:風雨や河川などの作用で丸くなった小石、玉砂利。米国ではrockも使うが、英国では岩が砕けたものがrock)
Grow into boulders (boulder:風雨や河川などの作用で丸くなった巨礫で地質学では直径256㎜以上のもの)4
Lush with moss (「君が代」の英字幕)
アイヒマンを巡る人々
アイヒマン1ナチスの将校でホロコーストに関与しましたが、偽名でアメリカ軍の捕虜になり、アルゼンチンに逃亡しました。イスラエルの秘密工作によりアルゼンチンから出国させられ身柄を拘束されていることが1960年に公表され、イスラエルの裁判にて死刑となりました。
シーズン4第10話 ”神の炎” ”Fire from the Gods”
米国で黒人たちが立ち上がり、サンフランシスコを占領し、日本人は帰国する設定です。
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