キャサリン・パーはヘンリー８世の６番目にして最後の妻です。1543年から王が亡くなる1547年まで結婚していましたが、アン・ブーリンの結婚期間と同じ程度の長さです。

キャサリン・パー（31）のLadies in waiting（1943年の年齢）

Great Ladies of the Household those Women Closest to the Queen

Mary Arundell, Countess of Sussex
➤メアリー・アランデルは、初代サセックス伯ロバート・ラドクリフの３度目の妻になる前はジェーン・シーモア妃のa maid of honorでした。結婚後もジェーン妃が亡くなるまで侍女であり、アン・オブ・クレーヴス妃とキャサリン・ハワード妃のthe Great Ladies of the Householdの一人として仕えました。
➤サセックス伯との間に王の名付け子のヘンリーを含め２人の息子をもうけましたが、夫の死後、ヘンリー・フィツアランの３度めの妻として再婚しました。

Anne Calthorpe, Countess of Sussex
第２代サセックス伯ヘンリー・ラドクリフの二番目の妻。アンはキャサリン・パー妃とプロテスタントの信仰を共有していました。異端とされたアン・アスキューにかかわった宮廷女性グループの一人でした。

Joan Champernowne, Lady Denny
キャサリン・オブ・アラゴンのa maid of honorとして宮廷に上がり、以来ヘンリー８世の６人の女王に仕えました。キャサリン・パー女王とも親しく、アン・アスキューにかかわった宮廷女性のうちの一人でした。

Lady Margaret Douglas（28）ヘンリー９世の姪、スコットランド王未亡人マーガレットの娘
➤マーガレットは、ヘンリー８世の姉の二度目の結婚による娘で、スコットランド王ジェームズ５世の異父妹です。母がスコットランドから逃れてヘンリー８世王の庇護下のイングランドの滞在中に生まれました。
➤15歳でメアリー王女の女官長に任命され、たった３年後にはアン・ブーリンの侍女になりました。
➤マーガレット・ダグラスは認められなかった２つのロマンスで有名です。そのうちの一人ノーフォーク公の義弟トーマス・ハワードがロンドン塔で処刑された後も、彼の姪でヘンリー・フロッツィ（王の庶子）の妻リッチモンド侯爵夫人メアリー・ハワードと親しくしていました。
➤最終的にレノックス伯Matthew Stuartと結婚し、二人の息子をもうけました。
マーガレットはメアリー女王のお気に入りでしたが、エリザベス女王には、無断で息子ダーンリー卿をスコットランド女王メアリーと結婚させたので、投獄されていました。

Jane Guildford, Lady Dudley（35）初代ノーザンバランド侯爵夫人
夫ジョン・ダドリーとの間に13人の子をもうけました。夫の政治的キャリアが目立った働きをしていないにもかかわらず、彼女はノーザンバランド侯爵夫人として出世し、アン・オブ・クレーヴス妃、キャサリン・パー妃、そしてエドワード６世王の宮廷の女官でした。
夫やジェーン・グレイと結婚した息子がメアリー女王の玉座を狙ったかどで処刑されましたが、彼女自身は許されました。娘のメアリー・シドニーと共に田舎住まいをしていましたが、メアリー女王はロンドンのチェルシーに住むことを許しました。
他の息子たちは、母が亡くなる前にロンドン塔から釈放されたようです。Jane Guildford, Lady 

Anne Stanhope, Lady Hertford（33）
➤キャサリン・オブ・アラゴン妃のmaid-of-honourでした。母はヘンリー８世の近臣Pagetと再婚しました。Pagetは王の宮内官であっただけでなく、ヘンリー・フロッツィの副宮内官長でした。
アンの結婚は1934年か1935年で、夫の前妻の死亡前の説や死亡後の説があります。
➤彼女の信仰はプロテスタントでした。また、彼女はアン・アスキューに援助を送りました。
➤ヘンリー８世の死後、幼いエドワード王の後見となった夫サマセット公エドワードと共に勢力を持ちました。ヘンリー８世の未亡人キャサリン・パーが、夫エドワードの弟トマス・シーモアと再婚した後は、自身が宮廷のファースト・レディと認識し、キャサリン・パーの後ろに序列されること拒否していたそうです。キャサリン・パーは、王位継承法²を根拠に、サマセット侯爵夫人アンは、キャサリン・パーと二人の王女、アン・オブ・クレーヴスより後に来ることを明確にし、この勝負に勝ちました。
➤夫サマセット公エドワードは、ノーザンバランド公ジョン・ダドリーにより処刑され、アンも彼女自身は犯罪に加担してないにもかかわらず、逮捕されロンドン塔の囚人となりました。
メアリー女王の時代には、３人の娘が宮廷に出仕していました。息子エドワードとジェーン・グレイ妹キャサリン・グレイがひそかに愛をはぐくんでいました。二人はロンドン塔に投獄されましたがが、アンはこのカップルとは距離を置いていました。
➤アンは長年サマセット家の執事であったニューディゲートと結婚しました。その後、息子と孫たちが釈放された後には彼女に預けられました。彼女はエリザベス女王の宮廷を訪ねることはめったにありませんでしたが、その時は、一度に司祭や７人の馬番を含めた19人の召使を連れて訪問しました。

Catherine Willoughby, Duchess of Suffolk（24）

Gentlewomen of the Privy Chamber and Bedchamber

Elizabeth Oxenbridge, Lady Tyrwhitt
➤エリザベスはジェーン・シーモアに仕えていましたが、彼女の死後サセックス伯爵夫人メアリー・アランデルの元で育ちました。ポーツマスで他の侍女らとヘンリー王の駆逐艦見学の際、Sir Robert Tyrwhittと結婚しました。
➤キャサリン・ハワードが女王になった時、エリザベスはgentlewoman of the privy chamberに任命され、Anne Parr Herbertが出産のため宮廷を下がっている際、一時的に宝石係となっていました。
➤彼女はまた、キャサリン・パーのlady of the privy chamberでした。夫はキャサリンの主馬頭で、ヘンリー８世の死後も夫婦ともどもキャサリンの元に残りました。しかし、キャサリン・パーの次の夫トーマス・シーモアのことは嫌いだったと書かれた資料があります。
➤キャサリン・パーが無くなった後、ハット・フィールドのエリザベス王女の元に長年尽くしたガヴァネスKat Astleyの後任として任命されました。しかし、Lady Tyrwhitt（エリザベス）が到着した時、王女は自室に鍵をかけガヴァネスはいらないと主張しました。Sir Robert Tyrwhittが二人必要との考えの元、エリザベスはとどまり、Kat Astleyも戻ってくることになりました。

Maud Parr, Lady Lane
キャサリン・パー妃の従妹。彼女は何人かの侍女と福音派プロテスタントの信仰をともにしており、逮捕される危険がありました。

Mary Wotton, Lady Carew（44）
フランス王の未亡人であったメアリー・チューダー王女の侍女であったかもしれません。1543年にキャサリン・パー妃の侍女となりました。³

Chamberers

Dorothy Fountain
キャサリン・パー妃のナース。最初はキャサリン・パーの義理娘Margaret Nevilleの、後にキャサリンの甥でアンの息子エドワード・ハーバートの乳母でした。マーガレットの召使として宮廷に出仕しキャサリン・パーの侍女の一人となりました。

Mary Woodhull
Mary Woodhull (しばしばOdellとも記載されます)キャサリン・パーの従妹。エドワード・シーモアの遠縁デビッド・シーモアと結婚しました。

Maids of Honor（不確実）

Anne Bassett（23）
アン・バセットはフランスで教育を受けた後、15歳の若さでジェーン・シーモア王妃の６人のmaids of honorの一人となりました。アン・オブ・クレーヴスやキャサリン・ハワードの宮廷でもmaid of honorのでした。王妃の死後、従妹の元で王の次の結婚を待ちました。ヘンリー８世がアンに興味を持っている様子から、王の愛人か未来の花嫁になるのではないかと噂されていましたこともありました。

Dorothy Bray（19）キャサリン・パーの弟の愛人
ドロシー・ブレイは、アン・オブ・クリーヴス、キャサリン・ハワード、そしてキャサリン・パー３人の女王の侍女でした。彼女はキャサリン・パーの弟と、彼がキャサリン・ハワードの侍女Elizabeth Brookeに求愛をはじめるまで、不倫を続けていました。

Mother of Maids

Margaret (or Anne) Foliot

Mrs. Stonor, 旧姓Elizabeth Chamber
ロンドン塔中尉の妻ミセス・ストナーとして知られるエリザベス・チェンバーは、ヘンリー８世王の全ての妃に仕えました。mother of maidsとして若い侍女をしつける仕事をしていました。
アン・ブーリン妃がロンドン塔に幽閉された時も、任命された５人の侍女に含まれていました。

Paintrix

Lavina Bening, Mrs.Teerlinc
夫とともにフランダースから英国にやってきたレヴィーナ・ティールリンクは肖像画家、ミニチュア画家でキャサリン・パー女王のPrivy Chamberとして名前が挙がっています。後に、夫は王に仕え、レヴィーナも王のアーチストとして禄を食んでいました。
メアリー女王やエリザベス女王の時代にも宮廷にいたようです。

Laundress

Christian Murset (wife of William)

Other Women in Unspecified Positions

Mistress Barbara ?、
Elizabeth Bellingham, Mrs. Hutton（17）
Anne Blechingham or Blechington
Eleanor Browne, Lady Kempe（53）⁴
Jane Cheney, Lady Wriothesley トマス・リズリー卿夫人
Mrs. Eglionby
Margery Horsham, Lady Lister
Anne Jerningham, Lady Walsingham
Mistress Kendal　、　Mistress Syllyard
Margaret Neville
Anne Sapcote, Lady Russell
Elizabeth Slighfield, Mrs. Huicke (wife of Dr. Robert Huicke)?

Elizabeth Fitzgerald,Mrs. Garrett（16）
➤父フィツジェラルド卿が汚職容疑で投獄されたロンドン塔で死亡した後、彼女は親戚のエリザベス王女と一緒に宮廷で育ちました。異母兄トーマス・フィツジェラルドも５人の叔父たちと共にアイルランド蜂起の首謀者として処刑されました。
➤その後、エリザベス・フィツジェラルドはメアリー王女の元に送られ、幼い弟はエドワード王子と共に育ちました。トーマスの処刑によって残された兄ジェラルドは11代キルデア伯爵を継ぎアイルランドに戻りました。
➤彼女が10歳の頃、サリー伯ヘンリー・ハワードのソネットにうたわれ、麗しのジェラルディンというニックネームで呼ばれるようになりました。彼女は若すぎたためサリー伯の恋人とはみなされませんでしたが、将来、宮廷で男性たちに注目されるであろうことを示しています。
➤エリザベスはキャサリン・ハワードのmaid of honorであったかもしれません。
また、エリザベス一世女王の即位直後にladies in waithingの一人であったとの記録があるそうです。

Lady Lucy Somerset（19）ウスター伯サマセットとヘンリー王元愛人エリザベス・ブラウンの娘
キャサリン・ハワード妃のmaid of honor。チャプイス駐英スペイン大使は、キャサリン・ハワードの処刑後、王が結婚の考えている３人のうちの一人と報告しているとか。
後のキャサリン・パー妃のLady in Waitingでもあり、妃の義理の息子ラティマーと結婚しました。

Mrs. Stonor, 旧姓Elizabeth Chamber
ロンドン塔中尉の妻ミセス・ストナーとして知られるエリザベス・チェンバーは、ヘンリー８世王の全ての妃に仕えました。mother of maidsとして若い侍女をしつける仕事をしていました。
アン・ブーリン妃がロンドン塔に幽閉された時も、任命された５人の侍女に含まれていました。