将軍
☞将軍(2024)は1原作をドラマ化した『将軍 SHŌGUN』(1980)2のリメイク。
1980年版はエミー賞 作品賞 (ミニシリーズ部門)、グラフィックデザイン・タイトル賞、衣装賞(シリーズ部門)。ゴールデン・グローブ賞テレビシリーズ ドラマ部門・作品賞、男優賞(リチャード・チェンバレン)、女優賞(島田陽子)
2024年版はクリエイティブアートエミー賞(裏方向け)作品賞、ゲスト男優賞(ネスター・カーボネル)、美術賞、キャスティング賞、1時間シリーズ部門撮影賞、歴史部門衣装賞、ヘアスタイリング賞、メインタイトルデザイン賞、非人工装具部門メイクアップ賞、人工装具部門メイクアップ賞、編集賞、音響編集賞、視覚効果賞、スタントパフォーマンス賞。エミー賞作品賞、主演男優賞(真田広之)主演女優賞(アンナ・サワイ)監督賞、脚本賞。ゴールデングローブ賞TVドラマ作品賞、男優賞(真田広之)女優賞(アンナ・サワイ)助演男優賞(浅野忠信)
原作は、ジェームズ・クラヴェルの1975年の小説『将軍』(1975)
出演者[ ]は歴史上のモデル、( )は1980年版の出演者
吉井虎永[徳川家康]真田広之(三船敏郎)
ジョン・ブラックソーン[ウィリアム・アダムス/三浦按針]- コスモ・ジャーヴィス(リチャード・チェンバレン)
戸田鞠子[細川ガラシャ]アンナ・サワイ(島田陽子)
樫木藪重[本多正信] – 浅野忠信(フランキー堺)
石堂和成[石田三成] – 平岳大
戸田広松[細川藤孝] – 西岡徳馬
中村八重千代[豊臣秀頼] – セン・マーズ
樫木央海[本多正純] – 金井浩人[8]
宇佐見藤 – 穂志もえか[8]
戸田文太郎広勝[細川忠興] – 阿部進之介[8]
村次/殿本顕直 – 竹嶋康成
吉井長門[松平忠吉] – 倉悠貴(宅麻伸)
落葉の方[淀殿] – 二階堂ふみ(佐野厚子)
桐の方[阿茶局] – 洞口依子
ロドリゲス司祭 – ネスター・カーボネル
マルティン・アルヴィト司祭[ジョアン・ロドリゲス] – トミー・バストウ
中村秀俊(太閤)[豊臣秀吉] – 螢雪次朗
大蓉院[高台院] – AKO
– 黒川武
– 井田裕基
– 戸田年治(ドイツ語版)
伊藤輝鈍[宇喜多秀家] – 篠井英介
明智仁斎[明智光秀]- ユタカ・タケウチ
黒田信久[織田信長][1] – 尾崎英二郎
お菊 – 向里祐香
吟 – 宮本裕子
五十嵐芳朋 – ヒロ・カナガワ
静の方 – マコ・フジモト
奈津の方 – 新山はるの
武丸 – 祁答院雄貴
宇佐見忠義 – 高尾悠希
勢津 – こばやしあきこ
根原丞善 – ノブヤ・シマモト
戸田龍司 – ユウア・ヤマナカ
植次郎 – 田尻純一
セバスチオ司祭 – ポール・モニス・デ・サ
樫木早貴 – マナミ・ハラ
デラクァ – ポーリーノ・ヌネス
フェレイラ – ルイス・フェレイラ
弥生 – エリサ・イチカワ
花 – アユミ・モリタ
佐伯信辰 – 奥野瑛太
溝口雅隆 – 平川貴彬
瀬良 – ヨシ天尾(英語版)
伴野 – ヒトシ・マサキ
沼田 – タカヒロ・イノウエ
吉井琳[崇源院] – 五十嵐晴香
義房 – 小山田匠
サラモン – ダコタ・ドールビー(英語版)
宮井和直 – 南博男
阿木の方 – 森田友希
秋田義直 – ケンジ・サトー
住吉旅人 – 加藤龍太
パーシー – アズリエル・ダルマン
ナイジェル – ジョン・J・J・ミラー
その他1980年版には、岡田真澄、夏木陽介が出演、オーソン・ウェルズがナレーション。
第1回 按針
1600年、太閤が亡くなったため、息子八重千代[豊臣秀頼]は摂政達に支えられることになりました。大阪城では、石堂を筆頭とする大野晴信[大谷吉継]木山右近定長[小西行長]杉山如水[前田利家]ら 4人の摂政が、5人目の吉井虎永を弾劾しようとしています。
難破したオランダの貿易船[リーフデ号]は、虎長の領地内の伊豆半島、アジに漂着します。イギリス人水先案内人(航海士)のジョン・ブラックソーンら生存者は、地元の武士に捕虜にされます。ポルトガルの商人やカトリック教会のイエズス会は、プロテスタントのブラックソーンを海賊だと主張して処刑を求めますが、地元領主の樫木藪重は却下し、船と武器を自分の利益のために使うことを計画します。
しかし、スパイの報告により、虎永の部下、戸田広松に没収され、ブラックソーンも大阪に連れていかれます。(広松のモデルとされている細川藤孝3は室町幕府の足利将軍と信長、秀吉、家康に仕えました)その途中、ブラックソーンと藪重が嵐の中、船外に流されたスペインの航海士ロドリゲスを救出します。
大阪で虎永は、キリシタンのマリコを通訳に命じました。
第2回 二人の主君に仕えて
1598年、太閤は死の床で、虎長に後継者のための摂政評議会を結成する意向を密かに伝えるものの、それは内戦につながる可能性が高いとも警告します。
1600年、ブラックソーンが海賊行為を行っていた証拠になる、没収された日記はロドリゲスによってイエズス会に渡されます。
虎永は、マリコとイエズス会の神父[ジョアン・ロドリゲス]を通訳としてブラックソーンと謁見しますが、石戸は無断で漂着者に会うことを非難します。虎長は無関心を装ってブラックソーンを投獄し、彼の存在を利用して石戸とキリスト教の摂政との間に分裂の種をまくことを望んでいます。刑務所でブラックソーンは修道士に会い、ポルトガルの黒船がマカオの秘密軍事基地を利用して絹貿易の利益をヨーロッパに持ち帰っていることを知らされます。
キリスト教の摂政たちは、虎永の弾劾について、カトリックではないブラックソーンの処刑との引き換えに賛成票を投じる旨石戸に告げますが、逆に藪重はブラックソーンち武器が有用であると石戸を説得したうえ、盗賊の攻撃を演出し、ブラックソーンを処刑から救い出します。
虎長のブラックソーンとの二度目の謁見では、マリコが「ポルトガルとスペインはすべての非カトリック政府を自分たちの王に置き換えるつもりだ」と通訳します。その夜、忍がブラックソーンを暗殺しようとしますが、密かに部屋を入れ替えていた虎永に殺されてしまいます。
藪重が虎永に仕えながらも石堂にもすりよっており、今後の勢力を見ながら様子を見定めている様子を「2人の主君」としているようです。
第3話 明日は明日
黒船の船長[ホレイショ・ネレッティ]は、潮目の様子から、イエズス会の懸念を無視して虎永の許可なしに出航しようとしています。
虎永は藪重に、ブラックソーンを、虎永の妻キリと一緒にアジに移すように指示しますが、石戸が敬意を払うふりをしてキリの旅の一団を視察します。ブラックソーンとマリコは、虎永がキリと密かに入れ替わって城から脱出を図っているのを目撃しましたが、マリコはこれが発覚したら殺されると説明し、ブラックソーンは気を散らすものを作って一行はうまく出立しました。
木山の部下は旅の途中に一団を攻撃し、虎永を発見しますが、虎永の一行は黒船に逃げ込み、マリコの夫 戸田「文太郎」広勝だけが残って追撃を防御していました。港は木山の部下によって封鎖され、虎永はポルトガル船長と、許可および出資と引き換えに安全な航行の取引を結びます。船長はブラックソーンを置き去りにするよう要求しますが、ブラックゾーンは別の小舟で黒船と並走し、海上封鎖を破ります。海上では、虎永がブラックソーンを旗本にし、部下軍に西洋の戦術を教えるように頼みました。
そのころ大阪では、広松が虎永が辞任したことを摂政達に伝え、弾劾に投票するための定足数が足りなくなりました。
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