PDM(プレシデンス・ダイアグラム法)とADM(アロー・ダイアグラム法)
よく使われるスケジュールの表現方法は、PDM(プレシデンス・ダイアグラム法)とADM(アロー・ダイアグラム法)の2種類があります。最近ではADMよりPDMの方がより多く使われます。
PDMは□(ノード)と→(矢印)で順番を表現します。このような表現方法をAON(アクティビティ・オン・ノード)といいます。
ADMは→(矢印)のみで順番を表現します。このよな表現方法をAOA(アクティビティ・オン・アロー)といいます。
ADMでは、順序関係だけを表すためにアクティビティを掲載しない点線の矢印を使います。このような点線の矢印をダミー・アクティビティとよびます。
上記の事例では、Cの次にはFとJを行います。またCとFの両方が終わってからJを行います。
ADMは一つの仕事をアクティビティしてから次のアクティビティを始める、1種類の依存関係しか表現できせんが、PDMでは以下の4種類の依存関係を表現できます。
Finish(終了)・Start(開始)の頭文字をとって下記のように名付けられています。
FS(終了開始)関係
あるアクティビティを終了してから別のアクティビティを開始する(一般的な順序関係)
SS(開始開始)関係
あるアクティビティを開始してから別のアクティビティを開始する。開始する順序だけが確定しており、どちらを先に終了してもよい。
FF(終了終了)関係
あるアクティビティを終了してから別のアクティビティを終了する。終了する順序だけが確定しており、どちらを先にはじめてもかまわない。(例:順に提供するフルコース料理おける各料理の調理順など)
SF(終了開始)関係
あるアクティビティを開始してから別のアクティビティを開始する。(例:引継ぎや、新システムを開始するにあたり当初は念のため旧システムと並行稼働するケースなど)
ラグ:後続作業を遅らせる期間
リード:後続作業を前倒しできる期間
強制依存関係は、ハード・ロジック、ハード依存関係ともいい、物理的に順序が決まっているもの(柱の後に屋根)や、契約で決められているもような順序が確定しているものをいいます。
任意依存関係は、ソフト・ロジック、ソフト依存関係、選考ロジック、優先ロジックともいい、どちらを先にしてもかまわないものをいいます。チーム内の内規など、チームで相談して変更できるようなものも含まれます。
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