チームのライフサイクル

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タックマンモデル1は、プロジェクト・チームのライフサイクルを5段階に示したものです。B.W.Tuckmanが1965年に発表しました2。当初は4段階でしたが後に解散期が追加されました。

Stage1 Frominng期(形成期、成立期)フォームが語源ですが、チームを形作る時期で、「僕の仕事何かな?」「みんなとやっていけるかな?」ワクワクドキドキ、チームメンバーが集められます。まだお互いに様子を見ている時期かもしれません。

Stage2  Storming期(混乱期、動乱期)その時を過ぎると、ストーム(嵐)のようになる時期で、研究によるとこの時期には会話の中で「I(アイ)」という単語が最も多いそうです。 I love you のI、日本語では私、いわば「我」が出てくる時期と言えるかもしれません。最初はわからなかったけれど、色々な自分の思いが出てくる時期です。「何故こんな順番になってるんだろう?」「どうして僕の担当はこれだろう、あの人の方がいいんじゃないのかな?」様々な思いが出て、その思い同士がぶつかり合うようなもめ事や喧嘩に発展するようなこともあるかもしれません。

Stage3 Norming期(安定期、正常期)ノーマルな普通の時期で、混乱期に起こった疑問に対して理解が深まる時期とも言え、落ち着く時期です。

Stage4 Performance期(遂行期、成熟期、パフォーマンス期)ノーマルよりもっとすごい時期で、相乗効果が期待できる時期です。この時期に批判などもありますが、建設的批判と言って、個人攻撃ではなくチームの発展のために意見し、聞く人もそれをわかっているような信頼関係が成立している時期です。

Stage5 Adjourning期(解散期)最後はチームを卒業する時期で「もし次のチームで一緒になったらまたよろしくね」という時期です。

チームはF→S→N→P→Aというステップをたどりますが、混乱期をとばして進む場合もあれば3、なかなか次に進めない場合もあったり、後戻りする場合もあったりします。一緒に仕事をしたことが多い場合は早くパフォーマンス期に行きやすいそうです。

プロジェクト・マネジャーは、なるべくチームをパフォーマンス期に持っていくことが求められます。

SL理論(Situational Leadership Theory)状況対応型リーダーシップ4,5は、ハーシイとブランチャードによって開発されました6。リーダーシップはひとつではなく、状況によって使い分けるべきという考え方です。

タックマンモデルのそれぞれのステージにおけるリーダーシップをSL理論のリーダーシップと組み合わせて研究されており7、MBAなどでもリーダーシップの実践理論として取り入れられています8,9,10

形成期は、指示が高く支援が低いリーダーシップが向いているといいます。
新しく内容を知らない人々に対して、何をしなければならないか示すのです。

動乱期は、指示が高く支援も高いリーダーシップが向いているといいます。
色々な思いが出てくる時期に何故そのようになっているか説明を増やします。

正常期は、指示が低く支援が高いリーダーシップが向いているといいます。
いつまでも指示待ちではなく、自分で主体的に参画できるように、指示を減らします。

成熟期は、指示が低く支援も低いリーダーシップが向いているといいます。
主体的に参画し、高いパフォーマンスが出ているチームに意思決定が委譲できます。

のちにブランチャードは妻とともに会社を設立し、SL理論を進化させSLⅡモデルとして発展させました11,12,13,14

ステージ SL Theory SLⅡ Model
S1 Forming(形成期) Telling(指示的) Directing(指示型)
S2 Storming(混乱期) Selling(説得的) Coaching(コーチ型)
S3 Norming(正常期) Peticipating(参加的) Suporting(支援型)
S4 Performance(成熟期) Delegating(委任的) Delegating(委任型)

https://www.kenblanchard.com/Products-Services/Situational-Leadership-II

 

  1. Wikipedia(English)Tuckman’s stages of group development
  2. Tuckman, Bruce W (1965). “Developmental sequence in small groups”. Psychological Bulletin. 63 (6): 384–399. doi:10.1037/h0022100. PMID 14314073.
  3. Tuckman, Bruce (Spring 2001). “Developmental Sequence in Small Groups (PDF). Group Facilitation: A Research and Applications Journal: 71–72. Archived from the original (PDF) on 2015-11-29. Retrieved 2 December 2015.
  4. Wikipedia(English)Situational leadership theory
  5. Hersey-Blanchard Situational Leadership Theory
  6. Hersey, P. and Blanchard, K. H. (1969). Management of Organizational Behavior – Utilizing Human Resources. New Jersey/Prentice Hall.
  7. RGS Expedition Handbk ,2 LEADERSHIP AND TEAMWORK,Chris Loynes
  8. MBA Knowledge Base>Management Concepts>Tuckman’s Team-Building Model
  9. Tuckman forming storming norming performing model
  10. 公認会計士試験合格者の勉強日記 > 08年6月 > ハーシーとブランチャード SL理論 コンティンジェンシー理論
  11. KenBranchardCompanies
  12. Situational Theory of Leadership
  13. The Situational Leadership Model
  14. ERTHSHIP CONSULTING>リーダーシップ・コラム >16.SL(Situational Leadership)理論とは

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